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「どっちか」から「どちらからか」でわがままに生きる。

どっちが正しいのだろう。

自分らしく生きるのが大事と聞いたかと思えば、社会性も大事だって聞く。

すぐ行動するのが大事と聞いたと思えば、考えて行動するのも大事だって聞く。

Twitterや本屋には、まるでこれさえやれば上手くいくかのような情報の山で溢れている。

でも、24年生きてきて分かったことは、人生はそんな単純じゃないし、世の中で言われているようなことは、どっちが正しいんじゃなくて、大体どっちも正しいということだ。

量か質か論争

良くある話として、

量と質どっちが大切なの?

という問いがある。少し考えれば当たり前だと思うが、結論、どっちも大切である。

でも、人間、複数のことを同時にこなすのは得意でない。だから、この「量か質か論争」について、議論を重ね、答えを出そうとする。

質が大切!という人もいる。
量が大切!という人もいる。

そしてこれがウケる。人は楽をしたい生きものだから、

「量のために体張らなくていいんだよ」
「質のために頭を使わなくていいんだよ」

何て言われると嬉しいんだ。

、、、

、、、でも、本当にそれでいいのだろうか。

もし「成果=質×量」ならば
  「8×1<3×3」

質と量はかけ算だから、どちらかを捨てるともう片方は非常に高いパフォーマンスが必要になる。

さて、ここまでの議論にはある観点が抜けている。


「どっちか」から「どちらからか」

①量か質のどっちかに絞りたい
②でも両方大事

という矛盾を超える方法がある。それが、

時間軸を動かすことである。

つまり、

最初は量で次に質か
最初は質で次は量か

と順番にやればいいのである。

最初から質を高めるために考えるのが苦手な人は、まずは量をこなす中で、じっくりと質を高めていけるようにすればいい。

最初から量をこなすのが苦手な人は、まずは質を高めて、自信を付けて楽しくなってきてから、量を増やしていけばいい。

質から量の受験勉強

僕は昔、努力が苦手だった。だからいかに楽するかを考える。つまり、質に注力していた。でも質が上がると、成果が出て楽しくなってくる。自信も付く。

そして気付くと、量をしっかりとこなせるようになっていた。きっと努力が嫌いだった頃に量をこなせと言われても、無理だった。

量から質の社会人1年目

社会人1年目、何が正しいか分からなかった僕は、毎日2時間勉強タイムを作ることだけ決めた。最初はスマホをいじったり、的外れな勉強をしていた。でも習慣は身に着いた。

そうすると、今度は質が悪いのが勿体なくなってくる。何が無駄で何が無駄でないか分かってきて、質の高い勉強ができるようになってきた。最初から質を求められても、無理だった。

結局、何事もどちらかが大事なんでなく、両方大事で、どちらからか選ぶことが1番大切だと思う。

どちらか思考から、どちらからか思考で、結果として両方手に入れればいい。


どちらからか精神でわがままに生きる

だから意思決定の際に対して悩む必要はない。

大手かベンチャーで悩んでいるなら、先にどちらかに入ってから考えて、嫌だったら転職すればいい。

仕事かプライベートで悩むなら、先に仕事をちょこっと頑張ってから、プライベートを楽しめばいい。

サラリーマンかフリーランスで悩むなら、土日を使って少しだけ副業してみて、どっちか考えればいい。

お金か愛か悩むなら、先にどっちかを手に入れてから、愛でお金を稼げばいいし、お金を稼ぐ力で愛を示せばいい。

夢の実現か、現実路線で悩むなら、まずは現実を固めながら、少しずつ夢の実現に向けて動けばいい。

いつか死ぬ。でもそれは今日ではない。

いつ死ぬか分からないから、死んで後悔しないように今を生きる者ありだけど、それは今日ではないんだったら、順番を考えて、最終的に全部手に入れればいいと思う。

遊びも仕事もどっちでもいい。

学生時代、モテと飲みに命を注いでいたとしたら、その対人能力は間違いなく仕事に活かせるし、先輩に可愛がられて今度は仕事を頑張ればいい。

学生時代、勉強やインターンに命を注いでいたとしたら、その対価として、それなりに短時間でお金は稼げるようになる。余裕ができたら今度は遊べばいい。

長い人生なんだから、100年かけて、欲しいものを少しずつ手にすればいいと思っている。今、焦る必要はないし、今、諦める必要もない。

そうやってわがままに生きればいい。


目の前のことは全力でやれ

ただ確かなのは、わがままに全てを手にするためには、目の前のことを全力で取り組む必要だけはありそうだということだ。

今年度、20人以上採用面接をしてきたが、結局共通して活躍するのは、遊びでも、部活でも、勉強でも、熱量が高い人だ。

どちらかを選んで捨てるのではなく、どちらからかを選んだ方をまずはちゃんとやってみれば、大体もう片方も何とかなるのが人生だと思う。

あとがき

僕は健康も、お金も、知識も、家庭も、趣味も、愛も、社会貢献も、全て手に入れるつもりだ。いつかは田舎に住みたいし、海外にも行きたいし、総じて色んな景色を見てみたい。

でも、それは今ではない。実は24歳にもなって、海外旅行に行ったこともない。でもそれでいいと思っている。

100歳までにじっくり、ゆっくり、進めていけばいいと思っている。それくらいわがままに未来を妄想できる方が楽しいのではないか。

高校時代国語が大嫌いだったのに、文章を書いているし、歴史が大嫌いだったのに、最近は人文科学が楽しくて仕方ない。

好きになれないものは嫌いだと決めつけるのではなく、今じゃないんだなとって、好きなものからやる。そうすればいつかきっと好きになれるものもある。

「どちらからか」を選び続けて「どちら"も"」手にするわがまなな生き方がいい。

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