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短編官能小説

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2023年3月の記事一覧

浮気して美人弁護士に服従しました【官能小説】

 川上修二の足取りは重かった。一歩ふみ出すごとに、心が罪悪感で押しつぶされそうになる。隣を歩く町田優香が時折話しかけてくるが、適当な相槌しか打つことができない。そんな彼女が笑顔を向けてくることが、なにより心苦しかった。  優香とは五年の付き合いになる。高校二年生の時に修二から告白した。彼にとっては初めての彼女だった。自分にはない天真爛漫なところに惹かれ、誰にでも好かれる明るい性格に何度も助けられた。高校卒業後は同じ大学に進学し、今は半同棲のような生活を送っている。すでに彼女

【ss官能小説】自演

 床に座って両脚を開き、漆黒に覆われた秘部をさらけ出した。人に見られる羞恥が肺を押し潰し、息が絶え絶えになる。  苦しい。  苦しくて、苦しくて、それでも彼を喜ばれるためにやらなければならなくて、私は心を痛めつけながら目を閉じた。目の前に広がる暗黒に少しの安心感を覚えながら、同時に今までにない心臓の高鳴りが軀の内側から聞こえた。全身の血が沸騰し、頭の中を真っ白にする。私は彼の道具。そう思いながら、私は漆黒に生い茂る秘部に右手を伸ばした。  今から行う行為がどれだけ恥ずかしいこ

【官能小説】身勝手な人

注意 この小説には暴力的な表現が含まれています。(SM、凌辱等) 苦手な方はブラウザバックをお願いします。  三ノ輪駅近くの洋服店前には、今日も数人の男たちがいた。まだ朝の九時だというのに、皆どこか浮ついた雰囲気を漂わせながら、しきりに何かを待っている。  信号が青になったのを見て安藤峰子は歩き出した。ほぼ毎日といっていいほどこの男たちを見るのが苦痛で仕方がない。裏道を使う手段もあるが、彼女が経営する『安藤書店』へ行くにはこの道を真っ直ぐ行くのが一番早い。  ふと男たち