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【官能小説】特別な関係

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2023年8月の記事一覧

【官能小説】特別な関係【7】

前回のお話  七海の口から「あー」や「うー」など、うわごとのような言葉が洩れている。透明なよだれが糸を引きながら垂れ堕ちる。もはや意識を保っているのかさえ怪しい。 「七海」  良介はいった。  彼女の金色の前髪をかき分けながら顔を覗く。虚ろになった瞳や涙の跡らしき頬の筋がやけに可愛く見えて仕方がない。そんな彼女の顔を見続けていると、わずかだが目線が交差した。 「ふ……う……」  わずかだが口が動いて、何かを伝えようとしてきた。彼女の意図を読み取りたい良介だったが、読