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今日も楽しいK-POP 【Vol.11】〈QUEENDOM2〉 4話レビュー:なぜ、ヒョリン姐さんのパフォーマンスは観るたびに涙が出るほど感動させるのか?15秒に隠された謎!

みなさんこんにちは。
4/21(木)に放送されたQUEENDOM2の4話についてレビューしたいと思います。今回は、ヒョリン姐さんのパフォーマンスについてご紹介します。

ヒョリン姐さんの2次競演のパフォーマンス。観るたびに涙が出るんです。毎回感動しているうちに、ヒョリン姐さんの思いとかだけではない理由があるのではないか、と思い始めました。

そこで、見つけたポイントは2つです。
①円環技法的なエンターテイメント構成
②15秒のほぼ等間隔に仕掛けがセットされている
説明していきますね!

こちらのフルバージョンの動画で説明していきます。

時系列で流れをご紹介します。
0:18  パフォーマンススタート
0:56  フラフープ上でポーズ
1 :15  着地(着地から歌い出すまで5秒)
1:18  マスク取りながら「I’m so bad」のコーラス(①回目)
1:20  歌い出し
1:36 中央ステージから移動開始
1:50  メインステージで「Follow me」①回目(指でポーズ)
2:12 「I’m so bad」(②回目高音)
2:30「Don’t worry」 (首のアイソレーションポーズ)
ダンサーと一列になってのダンス(ステージを大きく使う見せ場)
2:44「Follow me」②回目(中音がなり)
2:48「So what ?」(中シャウト がなり?)
3:00   PTT「We’re about to paint the town」
十分びっくりする時間を与えた上でスローダウン
3:20  So What に戻る
3:34  Tonight で高音シャウト。その後、音なし。
ホイッスルの効果音の後、拍手のリズムでフラッシュライトが点灯
3:40   MCで「Everybody, put  your hands」と客あおりしながら移動
(拍手のリズムのフラッシュライト継続)
3:55  中央ステージへ移動
   「Follow me」③回目(高音シャウト)
4:15  メインステージへ移動。ダンサーと1.2.3 Let’s go!の掛け声。
4:25「I’m so bad」(③回目、高音シャウト)でエンディング

①円環技法的なエンターテイメント構成
「I’m so bad」と「Follow me」をスタート、中間、エンディングで3回使用しています。
まるで、小説にある円環技法のような構成です。
円環技法とは、小説において話が始まった場所に結末で戻ることで1日や季節が巡るようにストーリーも円を描くように進行すること。同じところにもどったように見えるが、語られたできごとを経験したために最初とは違った感情を読者は余韻のように感じる効果があります。
今回のステージも「I’m so bad」のフレーズをカギにして、ひとまわりしたように感じるように仕掛けられています。アミューズメントパークなどでアトラクションに乗って同じ場所に戻ってきたときのような気分といった感じでしょうか。(同じ2次競演のLOONAのステージでは円環はしておらず、ストーリーが進み最初とは違う姿に変わったところで終わっています。円ではなく線ですね。余韻の深さに関しては円環した方が深くなると思います。良し悪しではなく、味わいの違いです。どっちもすばらしかったです!)ヒョリン姐さんのステージを観た後なので当然みんな大いに興奮し盛り上がっているのですが、エンターテイメントとして、しっかり一回りして現実に戻すように誘導しているところにプロの技を感じました。

「I’m so bad」のスクリーンの表示も
最初と最後が同じものですね…
一つ変えているところが、演者のいる場所。
最初は中央ステージから始まっていて、
終わるのがメインステージというところ。
全く同じではないんだよ、というメッセージも
込められてそうですね。
どこまでもスゴいな。


②15秒のほぼ等間隔に仕掛けがセットされている。

15秒ごとのほぼ等間隔に観客に向けての仕掛けがセットされているのです。それはどういうことなのか??
まず、1:20に中央のステージで歌い始めます(①回目の「I’m so bad」をセリフとして言った後、コーラスで鳴っています)。
16秒後(1:36)にメインステージに向けて移動を開始。
メインステージに1:50に到着し、①回目の「Follow me」(声なしで指でおいでおいでポーズ。)
この後は少しリズムをためるアレンジにしているからか少し間隔が空きます。22秒後の2:12に次の仕掛け②回目 の「I’m so bad」(高音)が配置されています。
さらにその18秒後の2:30には 首をクイクイと横に動かすアイソレーションポーズで「Don’t worry」 という印象的なシーンを入れてきます。
次は、14秒後の2:44に②回目の「Follow me」です。①回目は声なしでポーズのみでしたが、②回目は中音域でがなりながらシャウトとかたちを変えてきています。
この次が今回のステージでの1番の大仕掛けです。
16秒後の3:00でPTTのフレーズ「We’re about to paint the town」です。ここはインパクトがありましたね〜!
しかし、ここでも手は緩めません。20秒後の3:20には再び「So what」に戻ってきます。しかも、静かなトーンのところにもどります。そこで歌い上げたところで、ハイトーンの「Tonight!」が15秒後です。(3:35)
ここで変化球がきます。音がなくなったところでホイッスルがなります。警察がきたような感じですよね。緊張感が高まります。そこで、3:40ごろから(5秒後くらいですね)、拍手のリズムでフラッシュライトが点灯し、観衆に拍手を求めます。ヒョリン姐さんも「Everybody, put  your hands together!」と会場をあおります。客をあおるグループは他にはなかったですね‥1次共演を観て対策を立ててきた他のグループが見落としていたところかもしれませんね。お客さんの真ん中を通れる中央のステージ
があることから発想したとするとあまりにも的確すぎますね。ここでの一体感が現場にいる観客からすると一番盛り上がるところかもしれません。恐るべき演出。
まだまだ手を緩めることはないヒョリン姐さん。
あおりはじめてから15秒後の3:55に最後の「Follow me」を高音シャウトでぶちかまします。観客のアドレナリンをもう1段階上げたところで中央ステージからメインステージに移動していきます。
もう最後だというのに20秒後の4:15に メインステージへ移動して、ダンサーと一緒に1.2.3 Let’s go!の掛け声。最後の最後までアクセルを踏み続けます。
そしてエンディングは、10秒後の4:25に本日最後③回目の「I’m so bad」高音シャウトで締めくくります。
今ご紹介しただけでも12個の仕掛けがあったことになります。
(秒数で紹介すると
 【1】I'm so bad⇨(16秒)移動⇨(14秒)
⇨【2】Follow me 1回目⇨(22秒)
⇨【3】I'm so bad 2回目⇨(18秒)
⇨【4】Don't worry⇨(14秒)
⇨【5】Follow me 2回目⇨(16秒)
⇨【6】PTT⇨(20秒)
⇨【7】So whatに戻る⇨(15秒)
⇨【8】Tonight⇨(5秒)
⇨【9】あおり⇨(15秒)
⇨【10】Follow me 3回目⇨(20秒)
⇨【11】1.2.3 Let’s go!⇨(10秒)
⇨【12】I'm so bad 3回目 となります。)
冒頭のフラフープのシーンも大きな仕掛けですから13個かもしれません。

さらに、エンディング後にダンサーを讃えるコメントを入れてくるあたりは、オリンピックなどの最高峰のスポーツイベントを見るような清々しさがあります。このあたりもプロらしさがあふれていますね。
(1次競演では.ダンスブレイクを2回入れ、サビをゆっくり歌ったりしていたので、比較すると明らかに2次競演での構成・仕掛けポイントづくりでは強度を上げてきていることがわかります。他のアーティストの曲だから絶対いいパフォーマンスをしなきゃ!という意気込みが感じられて惚れ直しますよね、ホントに。)


実際に歌のパフォーマンスしているのは、動画で1:20〜4:25の3分05秒間です。なんと4分10秒ほどのパフォーマンス時間のうち50秒(全体の5分の1にあたります)をフラフープで降りてくるシーンに費やしています。この配分も極めて大胆な戦略といわざるを得ません。

このシーンを描いた人ホント天才

ゆっく〜〜り降りてきた後に、怒涛の展開というメリハリも作戦というべきでしょう。
ヒョリン姐さんはすべてエンディングとパフォーマンスの合計時間から逆算してパフォーマンスを組み立ててきたということになります。
(最初の50秒かけたフラフープのシーンでは、降りてから5秒の間にマスクを取って歌い出す、という綱渡りな構成になっています。どこまで攻めた構成なのでしょう!!そういうところもシビれますね。)
映画監督や小説家の手法そのものですね。これこそ芸術。これこそエンターテイメント。心が震えました。


すばらしいものをみせてくれたヒョリン姐さんに心から感謝し賞賛の言葉を捧げたいと思います。ありがとうごさいました!
3次競演も期待してます!
(対面式では、新人のKep1erをしっかり取り上げてフォロー。
 2次競演では1次競演に出られなかったLOONAを取り上げて1位、2位になり最高のサポートとなりました。
 3次競演ではわれらがBraveGirlsのミニョン姉さんの傷ついた心までケアしてくれるなんて人間的にも最高っス、ヒョリン姐さん!)


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