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スクールソーシャルワーカーの組織開発

本日はお仕事で、某市の某大学を訪問してきました。

仲良いソーシャルワーカーさんがお仕事をしていて。
以前から個別のケース相談を受けていたので、その件で何かお手伝いできるんじゃないかと。

どのような契約で仕事をしていくかは、まだ未確定な部分も多いのですが。

スクールソーシャルワーカーへのコンサルテーションとかスーパービジョン的な側面が多くあったので。

今回は僕が外部から関わるソーシャルワーカーとして考えたポイントについてまとめて(勝手に)言語化をするnoteですね。

タイトルほど大げさなことは語られていませんが。。。

もちろん詳細に関しては個人情報のこともありますし、抽象的な表現に終始するのですが。



今回の件については、昔ロサンゼルスに障害学生の就労支援、就学支援についての調査研究という名目で1ヶ月近く渡米させてもらったことがあるのですが。
そのときの経験がとてもいきる仕事をしています。


今回の僕の介入ポイントについて
①個別の学生相談
②直接支援をするソーシャルワーカーのスーパービジョン
③今後学内の相談支援体制構築のためのコンサルテーション

という3段階あるのかなとイメージしています。


個別ケースへの介入

まず①の個別学生相談について
何はともあれ、個別ケースとの関わりからスタートするものでしょう。

今回は一緒に関わるソーシャルワーカーさんとご本にと交えて三者でのミーティングを持ちました。

そもそも僕も初対面ですので、自己紹介。

ののち、交流を通じて、必要なニーズをアセスメントしつつ。
まずは情報提供をしつつラポール形成を意識した交流をしました。

情報提供の範囲は、ごく今回のケースのような場合の一般的なプロセスを例であったり社会資源の情報と合わせてお話しました。
あわせて、仮に今後数ヶ月関わりを継続する場合の時間的な流れなども確認して共有しました。

クライエント本人にも、直接かかわるソーシャルワーカーさんにも、見通しを持ってもらえたらと考えてのことです。


スーパービジョン的関わり

次に②の直接支援をするソーシャルワーカーさんへのスーパービジョン的な関わりを持ちました。

人材育成というとおこがましいですが、これまで経験ある立場として、そのノウハウをお伝えすることを意識。
そのソーシャルワーカーさんご自身が、この先このケースに向き合っていくに際してのアクションを提案
したり。
クライエントのニーズに対して僕も含めて周囲の人たちができることを整理したりしました。

正式にどこまで僕も関わっていくか、未定な部分もあるのですが、全体としての責任の持ち方や役割分担も確認していました。



組織内開発的関わり

最後に③についてですが。組織内へのアプローチ。

本日は別部署の担当者とも挨拶する機会をいただきました。
それこそ具体的に何も固まっていないですが、長い目で見たら連携して取り組むことになる人たちですし。

こういう大きな組織(今回の場合は学校)だと、さまざまな部署がそれぞれミッションを持って活動しています。
それをうまく連携させていくこと、相互に良い影響を発生させて価値を生み出していくための働きかけをしていく必要がありますよね。

ロサンゼルスの学校を訪問した際も、その大学の障害学生支援窓口のソーシャルワーカーさんが言っていたのですが。
個別介入をしてサポート体制を作るのももちろんだが、学内の教授であったり、職員に対してのアプローチをして理解を促し教育していくことが重要であるというお話でした。

学校というひとつのコミュニティの中での文化形成のような側面もあるのかなと考えています。
もちろんそれには、長期的な介入計画が必要ですし。
計画の実施とモニタリングと再計画の、ある意味ケースマネジメント的な視点も必要
だと感じています。


ちなみに、企業内での障害者雇用推進とも共通する部分があるなと感じているのですが。
SDGsとか最近はやっていますし、企業CSR的視点でみても、どんな組織コミュニティにおいても、積極的に取り組もうという姿勢はあります。

ですが、よくある「総論賛成・各論反対」みたいなことが、そこらじゅうで発生していて。
やはり複数の人間が集まる中での合意形成であったり、文化つくりというのは、なかなか難しものです。


文化形成をするのはソーシャルワーカーの強み

でもそういう空気を作っていくノウハウみたいなものはとても重要なのかなと感じたりしています。
ソーシャルワーカーが一番力を発揮できるところかもしれませんね。

個別ケースに関わりつつ、その結果として社会もよりよい形に変えていく。
今回の関わりを通じて、僕も何かしらの社会貢献ができればうれしいです。

そんなことを考えていました。


今日はこれくらいで、ありがとうございます。

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