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中途半端なことの代償

おそらく人生最初の社会生活(?)ともいえる幼稚園でいきなりイジメに遭い、そのまま小学校でも馴染めず……という、わかりやすく社会不適合者だったわけなのですが。

高校生ぐらいになり、微妙に社会と馴染めるようになってきたかと思いきや、そうでもなく。大学も、なぜか4年間首席という成績を修めながらも、教授とうまくいかず、就職もできず……。

さすがに、みんなが就職しているのを見て「やっぱり社会とは馴染めないんだ」と確信した頃に出会った本がこちら。

難しいことはさておき、なんというか「半隠遁」という発想を得た本であります。はっきり言って、当時、本質を捉えた読み方をしていなかったと思います。(今読んでもダメかも……)

ただ、それまで、0か100みたいな考え方で、世の中に迎合すべき(そういうことができるのが普通)だと思っていたところに、新しい選択肢が得られたという感じでしょうか。

最低限の生活を維持できるだけ“自分を捨てて”世の中に合わせ、残りは自分らしく生きよう……というような、グラデーション的な生き方ですね。

……で。

そんなことを忘れて(意識にのぼらない状態で)中年のおじさんとなった今、あまりに「一般常識」を知らないことに愕然としているわけです。

あぁ、そうか。世の中の“お付き合い”みたいなもの、ぜんぶ断ってきたわ……。その“断る”というのが、若さで可能だった部分があったということですね。

なんというか、自分で商売をやってうまくいかない理由はこのあたりだな……と気づいた今日このごろ。半隠遁が中途半端だった代償です。

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