![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/126737778/rectangle_large_type_2_f8e7a2d2a3bf8e9ac3d62430c82c009a.jpeg?width=1200)
時給換算から離れる
今日はたまたま、いわゆる「ハンドメイド作家」を目指すための職業体験ワークショップのようなことに携わりまして。(“……のようなこと”というのは、明確な職業体験ではないから)
そのなかで、価格設定に関して、ちょっとした逸話を思い出したので、備忘録方々日記に記しておこうかと。
『ピカソの30秒』という、出典が曖昧な割には有名な逸話ですね。
ある日、ピカソがマーケットを歩いていると、手に一枚の紙を持った見知らぬ女性がこう話しかけてきたそうです。
「ピカソさん、私あなたの大ファンなんです。この紙に一つ絵を描いてくれませんか?」ピカソは彼女に微笑み、たった30秒ほどで小さいながらも美しい絵を描きました。
そして、彼女へと手渡しこう続けます。
「この絵の価格は、100万ドルです」
女性は驚きました。
「ピカソさん、だってこの絵を描くのにたったの『30秒』しかかかっていないのですよ?」
ピカソは笑います。
「30年と30秒ですよ」
自分の経験や鍛錬によって培われた能力を、その場の作業に対する時給換算で評価しようとすることへの戒めでもあるわけですが。
モノづくりなどに携わるにあたっては、その製作背景まで思いを巡らせていかないとな……と思うのです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?