りょう@読了ログ

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📚27になりました/読書の感想を書いてます!(Twitterの文字数で要約できない部分を中心に)/本は雑食(SF(世界観設定)、歴史、風景描写が美しい作品が主食)/今は過去読んだ本をもう一度読み直しています。手触り感が違って楽しいんです!

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小説:日の名残り『郷愁』とは? 

イシグロカズオの『日の名残り』僕の大好きな小説の一つです。 だからこそ!なぜ、僕はここまで心惹かれるのだろうか?を分析することは自分を知るきっかけ、ひいては言語化することで皆さんにこの感動を共有できるのではないのか?と、思い至り投稿した次第です。 今回のテーマとして、「郷愁」なぜ過去に思い馳せると心が温かくなるのだろうか?を深掘りしていきます。 良い郷愁=温故知新 『こころを強くするために、過去を尊び学ぶ。なぜならば、今を生きる我々は不条理に対して抗うor受け入れるか、と

    • 君たちはどう生きるか(ジブリ)を観て Part1

      君たちはどう生きるか(ジブリ)を観て、まず最初にふと思ったことは・・・ オウムが泣きながら言った「ここが天国か!」と、 村上春樹の小説「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」が自分の中でカチカチとリンクしたこと。 流行りの言葉を使うのなら、 〜異世界に飛ばされた主人公!そこは理想の”村”だった〜 村上春樹の小説で描写される理想の”村”の人たちには「心」という人類の繁栄に欠かせないものが抜け落ちている。 しかしだからこそ、人々は争わず、出し抜き裏切ることもなく、野心に

      • スローターハウス5とシュレディンガーの猫(スローターハウス5読了ログ)

        スローターハウス5に登場する”トラルファマドール星人”は、人間よりも高次元(4次元)な存在だと主人公に説明する。 『ある晴れた日、砂漠の彼方にある山脈を眺めているところを想像してほしい。山の頂も、鳥も、雲も、目の前にある石も、後ろにある峡谷さえ、トラルファマドール星人は手にとるように見ることができる。しかし、人間は決して脱ぐことができないスチールの球を頭にすっぽりと被せられている。球には、のぞき穴一つしかない。さらにスチールの格子に縛りつけられており、その格子は、レールを走る

        • なぜ悲劇は必要なのか? 『罪と罰』その後には安らぎが”残る”                    

          ”悲劇”には人の心を惹きつけて離さない重要な役割があると、僕は考えている。読了後、自分なりに今の気持ちを整理したり、作者の価値観・歴史を紐解いて考察してみたり、(たとえば タイタニック、エヴァンゲリオン:考察サイトが沢山ある) 自分の心の中にある純粋な気持ちを保ち続ける生贄として、悲劇から脱却するための回答(自分なりの答え)が必要なんだと思う。 海を照らす光を読み終えて、好きな悲劇と嫌いな悲劇があることに気がついた。名作を両分してみる 好きな悲劇:こころ,タイタニック,海を

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        小説:日の名残り『郷愁』とは? 

          人類を大きく動かした作物たち

          狩猟採集民族から農耕民族へ 人類は農作物を持続的に供給でき村という定住地が生まれた。生活はその日暮らしの狩猟時代(その日暮らしで生きる)よりも安定し、人口は増えていった。一見すると豊かになったように見えるが・・・・ 現実は残酷だ 農作業は環境に大きく左右されるため干ばつになると作物は枯れ果て民は飢えてしまう。また、定住することで疫病が蔓延し7割以上の被害が出る。もちろんのこと農作業は過酷だ。農作物のために毎日早朝から日が暮れるまで働いてクタクタになって泥のように眠る。 狩猟採

          人類を大きく動かした作物たち