スローターハウス5とシュレディンガーの猫(スローターハウス5読了ログ)
スローターハウス5に登場する”トラルファマドール星人”は、人間よりも高次元(4次元)な存在だと主人公に説明する。
『ある晴れた日、砂漠の彼方にある山脈を眺めているところを想像してほしい。山の頂も、鳥も、雲も、目の前にある石も、後ろにある峡谷さえ、トラルファマドール星人は手にとるように見ることができる。しかし、人間は決して脱ぐことができないスチールの球を頭にすっぽりと被せられている。球には、のぞき穴一つしかない。さらにスチールの格子に縛りつけられており、その格子は、レールを走る