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ミラーリングは相手を錯覚させる技術

 あの人にもっと好意を持って欲しいな。自分のことを好きになって欲しい。なんとかして付き合いたい。

 片想い真っ最中の楽しいお時間です。良いですよね、恋焦がれている時は楽しくてしょうがない。いつまででも相手のことを考えていられる。そういう時間も大切です。
 一方、巷で溢れる有名な恋愛心理テクニックみたいなものに目を通したことがある方も多いのでは。私もなんとなーく見聞きして、使ってみて、「へぇー」くらいに思ってました。でもなんとなく心の片隅に「本当に効果はあるのか?」というものがあって、気になってはいたんです。
 そこで今回はミラーリングって本当のところどうなんだろう、というのを考えて見ました。ミラーリングの効果を文面だけで受け取らず、もう少し考察してみます。

ミラーリングとは

 まず、そもそもミラーリングとはなんでしょう。言葉の意味としてはとにかく相手の真似をすることですね。(鏡映しのようなもの)恋愛がうまく行かない時はミラーリングでOK!みたいな情報がグーグルではたくさん出てくると思います。
 僕はちょっとカッコつけて、「ほんとかよ!」とツッコミを入れようとしています。真似するだけで相手から好かれるなんてそんな単純か?とか思ってます。ですが、僕がたどり着いた結論は「特定の相手には効果有り」でした。なんだか少し負けた気分です。

巷で言われているミラーリングの効果とは

 それでは始めましょう。まずは何から始めましょうか。そうだなあ、そもそもミラーリングするとどうなるのってところから始めますか。
 得意のグーグルさんで色々調べたところ、ミラーリングをすることで、"共感"や"好意"を持ってもらうことができる、らしいです。
 へえ、"共感"や"好意"を持ってもらえると。ってか共感を持つってそもそもなんだろう。少し言葉の意味がわからないですね。例えば、相手が自分の感情に共感してくれる、とかならわかります。もう現代語についていけなくなったのかな?それとも勉強不足でしょうか。
 まあ本筋にはあまり関係ないのでとりあえず、好意をピックアップしましょう。ミラーリングすると相手に好意を持ってもらえる。じゃあ次に、一体何故好意を持ってもらえるのか。そもそも好意とは何なのか。

好意とは何か、何故好意を持ってもらえるのか

 好意とは何なのか。好きとは何か、みたいになると哲学のお話になるのでそういうところにはツッコミません。ですが、好意って言葉もそこそこ曖昧ですよね。
 ここでは、そもそも片想いについて書いているので、一旦恋について整理します。恋している状態は下のように定義できます。
 ・恋=特定の1人に対して好意があり、所有欲があること
 恋は大体こんな感じに定義する事ができるんですよ。ここでいう"好意"は仲の良い友達に対するものとも同じであると考えます。恋はそこに加えて所有欲がある状態。
 所有欲というとなんだか人間をモノみたいに扱うようで気が引けますが、独占欲のことです。
 束縛なんて絶対しないというあなた。(僕も含)付き合いたいというのも独占欲からくるものである種の束縛ですよ。恋した人間はその相手を束縛したくなるのが普通です。それが恋だから。

 次に、何故好意を持ってもらえるのか、真似しただけで。これは考えた結果ひとつだけ腑に落ちる物がありました。
 本来ミラーリングとは親密行動の事であり、親密度が高いほど相手の動作の真似が増えるというコミュニケーションの一種です。だから人間はわかっているんです。自分が真似する相手に対して好意的であるという事に。
 しかし、このミラーリングを意図的にこちらからしかける事で、相手が自分と同じ事をしているという錯覚を起こす。そうすると、相手は自分に好意を持っていると錯覚することになります。好意を持っている人間が起こす結果であるはずのミラーリングを逆手に取って好意を得る事ができるというものです。
 鶏が先か、卵が先か。人間には正しく理解できない事が沢山あります。無意識の中では常に正確に物事を判断できないません。だからこそ、どっちでも良いんですよ。本来は結果であるミラーリングをしていると錯覚させる事で、相手に好意を持ってもらう事ができるのです。

結論

 つまりここまでをまとめると、ミラーリングを行うことで相手から自分に対して好意があると勘違いさせる事ができる。また、恋とは特定の一人に×好意があって×所有欲がある状態のことである。恋には3つの要素があるのです。
 冒頭の結論では「特定の相手には効果あり」としました。その理由は上記公式にある恋の3要素のうちの一つである好意をミラーリングで得る事ができるからです。

 すごいですね、ミラーリング。相手を錯覚させて恋に落とす。まあやっていることは詐欺師みたいなもんですよ、騙すわけですから。バレたら相手から嫌われるのも納得ですよ。
 みなさんは是非、気をつけて、巧みに使ってみてください。

おわり

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