【読んだ本の記録】「静かな人」の戦略書

あなたは内向型人間ですか?外向型人間ですか?
自分は内向型人間です。
本書は内向型人間の生き方について述べています。
もちろん本書の著者は内向型人間で、
とても無口だそうです。
・コーヒーを買った時のお釣りが間違えていても言い出せない
・自分のせいでなくても他人がイライラしていると落ち着かない
・エレベータに乗ったらすぐ「閉」を押す
・パーティーや飲み会に誘われた時、知り合いが少ないと行きたくなくなる
日常生活の作者はこんな感じ。生きづらいですね。
自分も共感できます。
でも作者は、内向型の人間こそリーダーの素質があり、
強大なエネルギーを持っている
と言います。

「外向型になる」は得策ではない

内向型と外向型は、脳の使い方が全く違う。
内向型の脳は即座に反応するのが得意ではない。
外向型になろうと努力したところで、
内向型人間の悩みがすべて解決するわけではない。
内向型には内向型の能力が備わっている。
それを発揮するには、内向型ならではのやり方がある。

内向型の優れた能力

  • 観察力に長けている

  • 集中力がある

  • 思慮深い

  • 穏やか

  • 分析能力に長けている

  • 傾聴力がある

「静かな人」の仕事の戦略

コミュニケーション不要の仕事はない

個人作業のように見える仕事でも、
ほとんどの場合、
かなりの量のコミュニケーションが必要。
これは逆のことでも当てはまる。
外向型人間に当てはまると、
どんなにコミュニケーション能力が高い
凄腕のセールス担当者でも、
報告書を読んだりする作業は必ずある。
内向型に向いている仕事というのはないが、
あなたに向いている仕事は必ずある。
自分の強みを見出し、内向的な性格を受け入れれば、
自分にぴったりの仕事は見つけることができる。

上司を管理する

このことを「マネージング・アップ」という。
うまく機会を設けて、
上司に良い印象を与える
ことが大切。

自分の成果を記録しておく

内向型の人は自分をアピールすることが苦手。
しかし、自分の成果を報告する場で報告しないと、
過小評価されてしまう。
小さなことでも良いので、
成果や貢献したことを記録しておく
自分の自信にもつながる。

歩き回って個別に話す

内向型の人は会議やプレゼンなど、
大勢の前で話すのは苦手だが、
1対1の場面は得意で、良い部分が発揮される。
相手の細かなニュアンスにも気を配ることができる。
困ったことがあったら、担当部門を訪ねて行って、
直接話す
ことが得策。

他人の感情に振り回されない

内向型は他人の感情を感じ取りやすい。
相手の言葉の端々や身振りや表情を捉えて、
言外の意味を読み取るのが得意。
これが不利に働くこともある。
あまり敏感にならずに、
いちいち他人の感情に振り回されないようにする。

自分のせいにしない

内向型の怒りの表現は露骨でなく、目立たない。
しかし、黙っていると、
自分のせいになってしまうことがある。
両者ともに、
相手側の意見や考え方を理解するよう努めるべき。
自分の考えや感情を表に出さずに
黙ってやり過ごしていると、
長期的には対人関係にマイナスになってしまう。
共感・中立的な情報・要求をうまく伝えて、
自分が伝えたい情報を相手に十分に理解させることが重要。

新しい職場で馴染むための3つの方法

仲間を見つけること

まずは一人と仲良くなれば良い。
一番親切そうな、愛想のいい人を見つけて、
頼りにしよう。
とりあえず、1人友人ができれば、
新しい職場で働くのはそれほど大変なことではない。

仕事の能力を示すこと

これは、内向型の長所のひとつ、
傾聴力を活かすと良い。
これをうまく使うことで、
相手は「この人は、本当によくわかってくれるな」
と感じる。

明確な成果を出すこと

内向型は抜け漏れがなく、徹底的に考え、
先々に予想される問題点にもいち早く気付く。
これをうまく活かせば、
予想を上回る成果を出すことができる。

「揉め事」をさばく方法

一息ついて、戻ってくる

内向型は、揉め事が起こった瞬間が特に耐え難く、
たちまち頭が混乱してしまう。
そんな時は、揉め事が起こった場所から一旦離れるか、
頭の中を整理して、
気持ちを落ち着けるための時間を取ること。

思いやりを持って相手の話をきく

相手の話を遮ったり、言葉を挟んだりしない。
ただし、相手側の気持ちに共感したり、
尊重したりするのは大切だが、
相手の意見に同調しなければならないわけではない

コミュニケーションのチャンスにする

肝心な時に自分の考えを口にしないと、
せっかくのコミュニケーションの機会を失ってしまう。

引きずらない

問題が解決した後は、
その時考えたことや感じたことを、
いつまでも覚えておくことはない。

人前で話す時の戦略

準備でスピリットをこめる

努力の9割はステージで行うもの。
しっかりと準備しておけば、登壇前に、
すでに9割は完璧になっている。

別人になろうとしない

別人のように振る舞ってもうまくいかないどころか、
惨めになるだけ。
自分らしく振る舞えるスタイルを見つけることは、
エネルギーを節約し、効率よく使うための最善の方法。
例えば、もともと声量のない人が
人前の時だけ声を張ると自分の話すペースを見失う。
壇上では、「少し」ボリュームを上げて
60%ぐらいにすればいい。

内向型は2つのタイプのいいとこ取りができる

ほとんどの内向型の人たちは、家庭から職場まで、
さまざまな環境に順応するためにトレーニングを受けてきた。
親からは「外へ出て遊びなさい、みんなと仲良くしなさい」
学校では「授業に積極的に参加して発言しなさい」
職場では「積極性をアピールするには、積極的に意見を述べるのが一番」
のようなことを言われる。
そのため、内向型の多くはある程度、内向型と外向型を切り替えることができる。
内向型の人たちは、社会化によって職場で活躍する人材になれるだけでなく、
優れたチームリーダーになれる素質を持っている。

まとめ

無理に外向型になろうとしなくて良い
 (そもそも、切り替えれれる素質を持っている)

✅内向型の利点を把握し、武器にする

✅1:1のコミュニケーションを大切にする

自分の立場を示して、自分のせいにされないようにする

✅新しい環境では、まずは1人仲間を作る

✅頭が混乱したら、1人になって、頭を落ち着かせる

✅問題を引きずらないようにする

✅人前で話す時は、無理をして別人になろうとしない

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