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気になるシューズについても知っておきたい

《HOKA クリフトン 9》の巻

聞き書き・構成・ぼちぼち伴走:大田原 透(フィットネスエディター)#㏚


ロンドンブーツ1号2号の田村亮が、50代のフルマラソンに向けて、再び走り出す「note」連載企画。本日も、番外編のランニングシューズのお勉強。今回は、一回履いて、すっかりハマった“元祖”厚底のHOKA(ホカ)! 訪ねたのは、横浜にオープンしたHOKAのブランドストアである。 

最近、走っていて気づいたのは、ランニングに関するシューズを含めたギアの情報がアップデートできていないこと。テレビ番組の企画で走ることもあり、厚底のトレンドもリサーチできるので、こうした機会は、まさに一石二鳥なのだ。

HOKAの新店は、2023年11月10日にオープンしたばかり。横浜高速鉄道のみなとみらい駅直結のビルの1階という好立地の「HOKA横浜マークイズみなとみらい」だ。この新店では、HOKAのすべての商品が揃うという。今回、HOKAについて教えてくれるのは、HOKAのイベントを企画・運営するコミュニテ ィリードであり店頭スタッフでもあるデッカーズジャパンの伊藤優衣さんである。

今回お話を伺った、HOKAコミュニティリード伊藤さん(右)。大学では女子駅伝選手というガチのアスリート。現在は、横浜みなとみらいのHOKAのストアの店頭にも立つ。公式ランニングクラブ「HOKA RUN CLUB」のスタッフでもある。

元祖”厚底のHOKAは、おフランスのトレランブランドだった

「HOKAのテクノロジーやイノベーションをイメージした店舗で、シューズだけでなく、パフォーマンス系のウェア類、キャップやソックスなどのアクセサリーに加えて、コットンTシャツやスウェットなどのライフスタイル系のアパレルも置いています。もちろん、シューズの試し履きもできますよ」(伊藤さん)

なるほど、お店はめっちゃデカい! HOKAのブランドカラーである青と白をベースにしたスッキリした内装で、シューズは、ロードランニング、トレイルランニング、アウトドア、ユースの4カテゴリーにスッキリ整理されている。モニターには、カッコいい山の動画が映し出されていて、何やらオシャレ。

「モニターに映っているのは、HOKA発祥の地であるフレンチアルプスの山々です。HOKAはトレイルランニングのシューズから始まりました。下り坂で足を痛めないように、厚底のシューズを作ったのが最初です。現在は、ロードランニングやアウトドアのシューズまで、HOKAは幅広く手掛けています」(伊藤さん)

えっHOKAって、おフランスのブランドだったの? HOKAって、(ニュージーランドの)マオリの言葉かと思っていたので、意外! でもHOKAは、オレンジやライトブルーなど色遣いのセンスも抜群なので、フランス生まれって聞いても、なるほど~なのだ。

HOKAブランドストア「HOKA横浜マークイズみなとみらい」。横浜高速鉄道みなとみらい線「みなとみらい駅」直結の1階。横浜市西区みなとみらい3丁目5番1号。☏045・263・9511。営業時間、月~木10:00~20:00、金~日・祝・祝前日10:00~21:00。

フルマラソンを視野に入れると、やっぱり気になる《クリフトン》!

今回、HOKAのシューズで聞きたいのは、《クリフトン》と《ボンダイ》のどちらが自分に合っているか? 両方とも履いたことがあるが、トレーニングでは今は《ボンダイ》を履くことが多い。その違いも含めて、きちんと話を聞いてみたかったのだ。

「《ボンダイ》は、普段履きから日頃のランニングで使っていただけるシューズです。HOKAのラインナップの中では、ソールのボリュームが一番あり、クッション性を重視したモデルです。ゆっくり走るのにピッタリな一足です」(伊藤さん)

《ボンダイ》を手に取ると、ミッドソールに厚みがあってフカフカしている。50代でフルマラソン完走を目指す僕は、ちゃんとしたトレーニングの再開にあたって、安全重視で《ボンダイ》をチョイスしたのだ。

少し走り慣れてきた今は、もう少しスピードを出し、長く軽快に走れるシューズも欲しいところ。42.195㎞を走るフルマラソンを見据えると、《クリフトン》が大いに気になっていたのだ。


《クリフトン(CLIFTON) 9》 メンズ10色展開、ウィメンズ10色展開。写真は、今季イチオシカラー「Awaken energy」。ワイドサイズは別カラーで展開。価格20,900円(税込)。

まずは、最新の3Dスキャン足形計測器に乗ってみた!

「《クリフトン》は、《ボンダイ》よりも軽量で、普段履きはもちろん、フルマラソン完走や、フルマラソンを4時間以内で走る“サブ4”を目指すランナーなど、オールマイティにお使いいただける一足です」(伊藤さん)

《クリフトン》は、初心者から中級者まで、幅広く履ける一足だという。カラバリも豊富な《クリフトン》だが、今季の推しカラーは、走る気持ちが上がるレインボー。ということで、いつも履いている27㎝で、さっそくフィッティングしてみよう!

「その前に、3Dスキャンの足形計測器で、亮さんの足の形とサイズを計ってみませんか? 最新のAIを搭載していて、普段のトレーニング実績や走る目的に合わせてシューズをお薦めしてくれますし、計ったデータは、メールでお送りすることもできます」(伊藤さん)

 気軽に試せるよう、店内に置かれる3Dスキャンの足形計測器。実寸は、左26㎝、右25.9㎝。幅はわずかに左が大きく、甲の高さは左が3㎜小さい……。アーチは問題なくニュートラルとの判定で、お薦めサイズは実寸に1㎝~1.5㎝足した、27.5㎝もしくは27.0㎝とのこと。

ショップだからこそ、自分にぴったりのサイズを試せる

なな、なんと推奨サイズが27.5㎝! 普段から27.0㎝だと思い込んでいたので、3Dスキャナー足形測定器は意外な判定だ。でも、AIがそう言うのであれば、普段履かない27.5㎝を試してみるのも悪くはない。

ということで、せっかくHOKAのシューズがサイズも含めて何でも揃うブランドストアに伺っているので、両方試してみたい。実際に足入れし、軽く店内を走り、専門スタッフのアドバイスを聞きつつ、微妙なフィーリングを試せるのが、何と言ってもショップの一番の魅力なのだ。

両方履いてみての結論! 27.0㎝です! 普段履きなら、楽なので27.5㎝。でも、走るなら27.0㎝です。3Dスキャナー足形測定器のAIにも、学習させておいてください(※足形は、トレーニングなどで変化するため、小まめな計測がお薦めなのだとか)。


HOKAを好きになった理由は、印象的なライトブルーやオレンジなどの色遣いのセンス。今季お薦めのレインボーカラーも、テレビ映えしそう!(編註:くどいようだが、正式なカラー名称はAwaken energy)

最新《クリフトン 9》は、見た目を裏切る軽さ!

「現在発売中の《クリフトン 9》は、軽量のアッパーで通気性も良く、前作の8よりもミッドソールの厚みを増してクッション性を高めたのに、軽量化できました。片足27㎝で248gと、見た目を裏切る軽さが特長です」(伊藤さん)

厚底ブームが来る前から、HOKAのシューズにはクッション性があって、しかも長距離を走れるので注目してきた。厚底シューズの中には、シューズに走らせられているような構造を持ったモノもあるが、きちんと走りをサポートしてくれるのがHOKAの魅力だ。

「かかとから爪先にかけて、スムーズな足運びができるのは、HOKAのメタロッカーシステムがあるからです。シューズの靴底のシルエットが、揺りかごのような形なので、自然に前へカラダを運んでくれます」(伊藤さん)

さすが“元祖”厚底! HOKAがトレイルラン発祥と聞いて納得したのも、その履きやすさ、足への優しさがあるから。最近のランニングシューズは、モデルチェンジのスピードが速いので、いつの間にか良かった部分が無くならないよう、HOKAには、きちんと残して欲しいと願う次第である。

《クリフトン 9》を履いて、テレビ番組で走ってみます!

ということで、《クリフトン 9》を実際に履いて、テレビ番組で走ることに急遽決定!

TOKAIケーブルネットワーク「トコチャン」で放送中のランニングバラエティ『亮と優の静岡をゆるく走ってみよう』(通称『ゆるしず』)。

《クリフトン 9》を履いて、ランニング好きタレントの中村優さんと一緒に、静岡を自由気ままに走ってきます!
(12月10日9:00放送.なお、Huluでもネット配信中!)

「ぼちぼち伴走」編集後記

亮さんの“50代のフルマラソン”プロジェクト。“タイムを追わない”“無理はしない”という言葉に、同世代としても共感。ということで、フィットネスエディターの私(写真左端)が、多忙な亮さんの「note」連載内の助っ人企画を行うに至った。

気になったのは、亮さんの走りの悩み。左の土踏まずの上側がシューズと擦れて痛くなることがある……とのこと。原因が、シューズなのか、走り方なのか、今回の測定では後者なのではとなった……。まずは《クリフトン 9》が、亮さんの悩みを解消してくれると期待しよう!

フィットネスエディター・伴走者 大田原 透

【外部リンク】

番組公式Instagram https://www.instagram.com/shizu_yuru

番組公式X(旧Twitter) https://twitter.com/shizu_yuru

【スタッフクレジット】

撮影/ステレオタイフーン

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