美醜 #友達 #芸能人② ※フィクションです。
もう一度、気を取り直してインスタに目を通してみた。
やはり、どう考えても梨沙だった。
私は彼女に真剣に先輩との恋を相談していたし、強く手を握り「協力するよ!!」って言っていた。
とても悲しい気持ちになった。
バスは自宅近くの停留所に着いた。
気力を振り絞って重い腰を上げ、首を傾げながらステップを降りたら聞き覚えのある声に呼び止められた。
梨沙だ。かなり驚いた。なぜなら彼女の家は反対方向だったからだ。
「どうしたの?そんな暗い顔して。何か嫌な事でもあった?」
心配した素振りを見せ、こちらの顔を伺っている。
「大丈夫。ちょっと体の調子が悪いだけ、、。梨沙こそ、どうしたの?私の家の前で?」
「これ、、忘れ物!。」
ポケットから徐に取り出した。
「あっ!梨沙が持ってたんだ!」
7歳の時に水族館で親に買ってもらったシャープペンシルと消しゴムだった。
梨沙は時々抜けている所があって、テストの日に筆箱を忘れたから貸していたのだ。
続く、、、
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