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ADSLから@nifty光に乗り換えたら回線速度が114倍になった話

はじめに

 長年にわたってADSLを使ってきましたが、いよいよADSLのサービス終了も近づいてきたので、ようやく光回線に変えることにしました。ここまで引き延ばした理由は、賃貸なので回線工事がうまくできるのかという漠然とした不安と、乗り換え手続きの煩雑さのイメージからです。また、ADSLでもそこそこ満足していたというのもあります。
 乗り換え先については、もともとniftyでアカウントを持っているので、@nifty光を選んでみました。これはいわゆる光コラボと言われる、プロバイダがNTTの光回線込みの接続サービスを提供してくれるものです。これだと手続き先がniftyだけになり、NTT側とのやりとりみたいなことはniftyでやってくれるので楽な気がしたという理由も、@nifty光を選んだ理由の一つです。

 今回、乗り換えが無事に終了したので、その時の手続きや回線工事などの流れを、ちょっとハマった出来事、工事などの写真、Wi-Fiルーターについて、その他注意した方がいいと感じたポイントなども交えながら、時系列での体験記事にしてみたいと思います。場所は都内の賃貸マンション、申し込みから乗り換え完了までは1ヶ月半ぐらいです。なお、以下の記事の内容は本記事執筆当時の個人的な環境での状況や結果で、すべての場合に当てはまるとは限りませんので、あらかじめご了承下さい。

回線速度の比較

 乗り換えの詳細についてはこの後の記事で書きますが、まず、回線の速度テストで、乗り換え前と乗り換え後の回線速度の比較をしてみたのでご覧下さい。

・ADSL時代。8Mのプランで実際の速度はこの程度ですが、特に不満はなく使っていました。

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・@nifty光に乗り換え後。圧倒的に速くなりました。

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提供エリアの確認

 以前から、フレッツ光の公式ページで住所を入力して、提供エリアであることは確認していました(※公式以外のページで、確認のために電話番号を入力させる業者のページなどもありますので、十分にご注意下さい。勧誘の電話が何度もかかってきます)。

9月13日 niftyに申し込み

 工事希望日を10月15日にしてniftyに申し込み。@niftyの左側にある接続サービスの@nifty光のページから手続きをしました。@nifty光 マンションタイプ 3年プランです。同時にWi-Fiルーターレンタルサービスも申し込みました。もちろん自分でルーターを用意してもいいですが、サービスで動作が保証されているルーターが確実に入手できるという点では、レンタルもありなのではと思います。希望日を1ヶ月後にしたのは、乗り換えに関しての知識や情報を得る時間を取りたかったからなので、もう少し早い日程でも大丈夫だと思います。

9月14日 工事日の決定

 niftyから電話がかかってきて、工事日が10月11日で取れるという話だったので、工事の日程を10月11日に決定しました。

10月6日 ルーターの発送連絡

 niftyから、Wi-Fiルーターを発送したというメールが来ました。工事日の5日前に発送するとのことだったのでちょうどピッタリです。

10月7日 Wi-Fiルーターの到着

 WSR-1166DHPL2が佐川急便で届きました。バッファローの無線ルーターで、商品の箱がノジマの段ボール箱に入っています。50cmのLANケーブルが付属していました。動作確認もかねて、とりあえずAir Mac(今まで使っていた無線ルーター)と入れ替えてみました。その他、書類などもniftyから別で届きました。
※なお、niftyのWi-Fiルーターレンタルサービスでのルーターの機種は複数からいずれかが送られてくる方式で、この機種を選択できる訳ではないのでご注意下さい。@nifty Wi-Fi ルーターレンタルサービス

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 お店で売っているような普通の商品です。このルーターはAir Stationと呼ぶようです(設定画面で、Air Stationは〇〇などと出てきますが、つまりこのルーターのことを指しています)。

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 20年ぐらい使っているADSLモデムと新ルーター。新ルーターの設定方法は、一般的な無線ルーターの設定通りでシンプルです。無線でつないでいたプリンターの設定も変更しました。

WSR-1166DHPL2について

 アマゾンでも売り上げ一位で賛否両論あるルーターのようですが、製品のページを色々見て、とりあえずファームウェアアップデートをしました(Ver.1.06[2021/09/06]で、Apple製品(Mac、iPhone、iPadなど)で、IPv6通信ができないことがある問題を修正しました。という重大なアップデートが入っています)。アップデートをした後でつながらなくなった場合は、電源を入れ直したりすると多分直ると思います。また、アマゾンのレビューを見ると、ファームウェアの自動更新はしない方が調子が良さそうなので、そういう設定にしておきました。アマゾンのレビューには皆さんいろいろな事を書かれていますが、結局現在では、ファームウェアを最新にすることで大体の問題は解決する気はします。

10月11日 工事当日のこと、延期へ……

 工事の予定でしたが、MDF(配線盤)を設置してある場所までの通路に鍵がかかっていることが分かって工事はキャンセル、鍵を家主さんから手配してもらって再調整中です。マンションの場合はこのMDFが重要なようです。MDFがどこにあるかというのは業者さんの方で探し出してくれますが、余裕があれば事前に確かめておいた方が良いかもしれないです。ということでまだADSLのままです。状況をniftyに電話しましたが、工事担当者からの報告が上がってから、あらためて案内するとのことでした。

10月12日 v6サービスの開始通知

 v6サービス開始のお知らせがメールで届きました。結局まだ回線が開通していないので効果はないのですが、@nifty光ではこのv6サービスを使った方が回線が速くなるらしいので、このサービスは重要なようです。@nifty光を申し込むと自動でついてくる無料のサービスなので、こちらで特に何かする必要はないようです。

10月14日 工事日の再決定

 niftyから電話があって、工事日を10月29日に決定しました。今回は特に日付指定はせず、最速がこの日程でした。あとは気長に待つだけです。

10月29日 あらためて工事当日、開通

 今回は配線盤までのアクセスも事前に確保し、スムーズに工事は完了しました。

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 壁についていた電話線のカバーを外して、ケーブルを壁の穴(配管?)に通して下まで下ろし、下の配線盤で作業し、光コンセントつきのカバーに交換して終了です。もとからある電話線はそのまま残っています。古いカバーも、退去の時に必要になるかもしれないので保管しておいて下さいと言われました。賃貸で気になるポイントですが、壁側の加工などは行っていないので、元に戻す事はできるようです(壁紙が貼ってない所が一部見えているのは、もとのカバーとの位置が若干ずれているせいです)。
 そのあと、光コンセントに光ケーブルを挿してONU(光回線終端装置、作業の方が持ってきています)とつなぎ、装置のテストをされていました。ONUにも電源を使いますので、どのコンセントを使うのかをあらかじめ考えておくとスムーズだと思います。ONUとつなぐ光ケーブルは3メートルでしたが、もう少し短いのはないかと尋ねたところ、1.5メートルの方にしてくれました。あとで自分で設置し直したい時のために、ONUやケーブルの扱いで分からない事があれば聞いておくと良いかと思います。ONUにはスイッチがなく電源の抜き差しだけ、光ケーブルの抜き差しでの持ち方、向き、などを教えてもらいました。ONUのチェックをして、30分かからないくらいで作業の方は帰って行きました。
 この後のWi-Fiルーターの設定は自分で行います。ルーターの電源を入れ直してパソコンから接続すると回線が自動で判別されて接続しますので、特に難しいことはありませんでした。ただし、一般的な契約の流れではv6サービスの開始は開通から少し遅れるらしいですので、その際に再設定しないといけないかもしれません(今回は工事が延期されたので、v6サービスだけが先に使用可能になっていました)。

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 壁の前にカラーボックスを置き、ONUとルーターを中に入れてみました。右がONU、左がルーターです。コードはカラーボックスの後ろに穴を開けて通しています。段ボールはONUが入っていた箱です(後ろのコンセントとかをとりあえず隠してみました)。

 工事が一回延期された分、開通した時にはホッとしました。回線速度の計測結果です。

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 ADSLの100倍ぐらいの速さになりました。もちろんばらつきはありますが、これくらいの速度が出れば特に不満はないです。

v6サービス(IPv4 over IPv6)の確認

 @nifty光ではv6サービス(いわゆる「IPv4 over IPv6」)を使うことにより回線速度が上がりますので、v6サービスを利用して接続できているかどうかを確かめることが重要になってきます。その際にはv6サービスに対応しているルーターが必要ですが、今回は動作確認済みのルーターをレンタルしていますので、その点はクリアしています。(バッファローのルーターでの対応リスト
 ただ、ルーター到着の項目でも書きましたが、ファームウェアをアップデートして、できるだけ最新の中身にしておくことも重要でしょう。
 このv6サービスはniftyの場合、契約した時に、”v6プラス”か”OCNバーチャルコネクト”のどちらかに決まる(2021年11月現在)ようですので、ルーターを最初に設定する時の回線自動判別で”v6プラス”ではなく”OCNバーチャルコネクト”が検出されても、それはv6サービスが使用できています。自分がどちらで契約しているのかは、@nifty v6サービスの右上にある利用状況照会から、接続事業者の欄で確認ができます(要ログイン)。
また、v6サービスで接続した時には、niftyのアカウントでログインする作業などはしなくても、回線認証という技術が使われているので勝手につながるようです(自動判別した後にすぐ接続されたので不思議に感じましたがそのようです)。

 niftyの会員ページで、IPv6接続かどうかなどが確認できます。

接続状況確認のページ

 ログインしなくても見られるようです。現在はこのような表示です。

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「OCNバーチャルコネクトを利用して、IPv6 で会員サポートページを表示しています。」だそうです。”IPv6で接続中”と”IPv4 over IPv6”の両方がついていれば成功という事です。
 このあたりの話はADSL時代にはなかった事ですので、重要なポイントではあります。ただ、サービスに対応しているルーターを使えば設定などは自動でできる事が多いので、特に難しいという事はないかと思います。

ADSLの解約

 NTTに連絡してADSLの解約を申し込むと、数日で返却キット(発送用の大きい封筒が入っています)が送られてきたので、ADSLモデムとスプリッターをモデムの箱に入れて封筒に入れ、着払いのゆうパックで返却しました。

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 また、他のプロバイダで契約していたADSL接続サービスも解約しました。これで、乗り換えの作業は一通り終了ということになります。

特典について

 3年プランだと1年後に3万円キャッシュバック、ノジマの家電が安くなるなどがあります(この記事の執筆時点、2021年11月現在の情報です)。

 (後日、1年後の9月15日にキャッシュバック3万円が入金されました。開通月を含む12ヶ月後。その後数日経ってから、振り込みましたというメールが来ました)。

乗り換え手続きを終えての感想

 工事は業者さん次第ですし、設定もだいたい自動でできるので楽ですが、どういうことになるのか分からない不安というのは少しあると思います。ただ、ADSLは自分で解約しなければそのまま残っているので、その点では多少の気持ちのゆとりはありました。待つのは長かったですが、終わってみればあっけないという感じです。また、申し込みの時点ではあまり理解していませんでしたが、v6サービスにより高速な回線速度が出るという点でも、@nifty光の選択は満足のいく結果だったと感じています。ルーターに関しては、レンタルされるのはエントリーモデルですので、v6サービスに対応しているもう少し上位の機種を自分で確認して購入するのも(今考えると)アリだとは思います。
 光回線に乗り換えた結果、ADSLのサービス終了を気にしなくて良くなった点、動画配信サービスなどが高画質にしても快適に視聴できるようになった点などは良かったです。ネットゲームなどにも十分な速度だと思いますし、DTMをされる方なら、音源のダウンロードなども快適になるでしょう。あとは、回線に接続できるような新しい機器が欲しい気分になります。

(終わり)

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