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BeatSaberに役立つツール紹介

はじめに

こんにちは! リュナンです。

今年のアドカレの記事は、BeatSaberに役立つツールの紹介をしていこうと思います。今回はmodは扱いませんが、利用するには専用のmodが必要な物もあります。

なお、紹介するツールは独断と偏見で選んでます。
というか、ほとんど自作ツールの宣伝だったりします。

この記事はBeat Saber Advent Calendar 2021の10日目の記事です。

録画・配信

まずは、録画や配信に使うツールです。

OBS StudioでBeatSaberのゲーム画面をキャプチャしている画像
OBS StudioでBeatSaberのゲーム画面をキャプチャしている様子

このあたりは有名すぎるので、わざわざ紹介するまでもないのですが、新規ユーザも見るであろうことを想定して紹介しておきます。

BeatSaberってアバターを表示させて遊ぶ人が多いと思いますが、自分で自分のアバターはリアルタイムで見られないから、配信や動画投稿しない人でも録画はしたくなるんですよね。私自身、ゲームを録画することはBeatSaberをやるまでしたことが無かったです。

Windows10のゲームモードやGeForceの機能で録画している人も多いかもしれませんが、色々便利なので上記のツールを使用することをオススメします。次に紹介するオーバーレイを使う場合にも、上記ツールが必須になってきます。

一般にOBS Studioの方が利用者が多く情報も集めやすいと思います、Streamlabsは配信されている方に便利な機能が多い様です。

単純に録画するだけなら設定も簡単なので、下記の記事のOBS Studioのセットアップの項目を参考にして下さい。

細かい使用方法はネットで検索すると、いっぱい出てきますのでそちらを参考にして下さい。

オーバーレイ

オーバーレイと呼ばれる、先程の録画・配信ツールを使ってプレイ中の譜面情報やスコアを画面に重ねて表示できるツールです。

私がメンテしているオーバーレイの画像
私がメンテしているオーバーレイ

上の画像の様な表示を、動画や配信で見たことがある人も多いと思います。

こちらは、私がメンテさせて頂いていますが、ありがたいことに多くの方に使って頂いています。

また、表示画面のレイアウトを差し替えることができるように作ってあります。下記は、ぬるぽんさんが作られたスキンです。

適用すると、下の画像の様に譜面情報がグラデーションに変化して、スコア表示が下段に表示されます。7セグのデジタル数字がカッコイイですね。

ぬるぽんさんの、表示変更スキンの画像
ぬるぽんさんの、表示変更スキン

なお、オーバーレイは上記以外にも、色々な方が作成されています。HTTPStatsuで動くオーバーレイは以下にまとまっています。

いくつか、良さそうなものを紹介すると。

Beat Saber Overlay 改良版の元になっている、Reselim氏の(Unnamed) Beat Saber Overlayをベースに改造したものです。
Osu!と言う音ゲーにインスパイアされた、譜面情報表示用(スコア表示はありません)のオーバーレイです。使用方法は下記のURLをOBS等のブラウザURLにして下さい。

オーバーレイ用のURL: https://theblackparrot.me/bs_overlays/2/

譜面情報が画面左上に、スコアなどは左下に表示されます。なお、こちらのオーバーレイはHTTPStatusとDataPullerの両対応しています。

他にもノーツカットの方向などを表示するオーバーレイもあります。

こんな感じで画面の端に上から下にノーツが流れてきて、斬った軌跡が表示されます。
ノーツカットした配置とカット位置が表示されます。

なお、オーバーレイは複数同時使用することも出来ます。
私のBeat Saber Overlay 改良版には、オプションで配信ツールのシーン切り替えができますが、オーバーレイの表示を消しても裏でシーン切り替えは動作しますので、他のオーバーレイを使用しつつシーン切り替えも可能です。

動画編集・プレビュー

自作のプレイ動画カットツール

こちらも自作ツールです。BeatSaberのプレイを録画している人には是非使っていただきたいツールで、動画からプレイを切り出して保管するのが手作業だと大変なので、自動化するために作りました。

しかし、作者本人は専らプレビューや、ツイッター投稿用の動画作成、過去のプレイを検索することに使用しています。

1~2時間録画した動画から、目的のプレイを探すのって結構面倒ですが、動画を読み込ませるとプレイした譜面の情報が一覧表示されるので、選択してプレビューしたり、保存したり簡単にできます。
また、動画がなくても記録されたデータを参照できるので、過去のスコアの確認や、そこから対象の動画ファイルを検索することもできます。

配信されている方も、配信と同時録画した動画ファイルで使えるので、是非使ってみてください。

2つのプレイを左右並べて見ている編集画面

こちらも、フリーの動画編集ツールでは有名なツールです。ちょっとしたカット編集から、高度な編集まで可能です。
ただし歴史の長いツールなので、追加された機能やプラグインの多さから、初心者には難しいかもしれません。
下記に、インストールの方法から投稿用動画作成に必要なプラグイン、簡単な合成方法の説明を書いていますので、ちょっとした編集程度なら応用して使えると思います。

本格的な動画編集したい場合は、市販の動画編集ソフトなどを使ってみても良いと思います。

録画・配信補助

obs-controlを使ったシーン切り替えのトランジション例

こちらのツールは、Beat Saber Overlay 改良版に追加できるオプション機能になっています。配信ツールのシーンをBeatSaberのメニュー画面とプレイ中画面で自動的に切り替えることができます。
シーンの切替にトランジションや中間シーンを設定すれば、プレイ開始や終了時に下記の様なシーン切り替えの動画素材を挟むことができます。

それ以外にも、プレイ中とメニュー画面でカメラやチャット欄などのフレーム枠を変更したり、表示する内容を変更したりすることが可能です。
そのため、主に配信者向けのツールです。

私は配信はしないのですが、そのような方にも便利な機能として、録画せずにプレイ開始すると音が鳴る、録画チェック機能があります。
また、BeatSaberプレイ時には自動的に設定したシーンに切り替わりますので、録画ミスを防止することができます。

譜面データ管理

譜面データは通常、BeatSaberのインストールフォルダの中にある「Beat Saber_Data」フォルダの「CustomLevels」フォルダ、作譜中の譜面は「CustomWIPLevels」のフォルダに入れていると思います。
この譜面フォルダは、ダウンロードした譜面がどんどん増えていくため、BeatSaber歴が長い人ほどフォルダの容量が肥大化していると思います。
このフォルダをBeatSaberのインストールフォルダ以外に移動する方法は、
通常シンボリックリンクと言う方法で行います。
その方法については、デンパ時計さんの記事が参考になります。

ただ、それ以外にも譜面フォルダを変更する方法があります。

SongCoreの譜面フォルダ設定ファイルを編集する自作ツール

modのSongCoreには「CustomLevels」や「CustomWIPLevels」以外のフォルダを譜面用フォルダとして追加することが可能です。この自作ツールはその設定ができるツールになっています。

この機能を使うと、古くて遊ばなくなった譜面を他のフォルダに移動したり、New PackとしてCustomLevelsとは別にすることで、譜面を探しやすくなります。譜面データを整理している人には便利なツールだと思います。

譜面検索

Rikさんが作られた、ツイッターとかに記載してあるBeatSaverのbsr key番号から譜面データを探す時に便利なツールです。

また、私も同様な機能をブックマークレットと言う、ブックマークのURLに設定する方法を下記で説明していますので、お好みで使ってみてください。

ツイッター補助

hibitさんが作られた、ツイッターのプロフィール欄にScoreSaberの自分のランクやppを表示するツールです。

譜面作成(マッピング)

MMA2による譜面作成画面

マッピングツールとしては、一番使われているツールですね。情報も非常に多いので、初めてマッピングされる方はこちらのツールから始めた方が良いです。ツールの詳しい使い方の説明は以下の記事で説明しているので、参考にしてください。

ライティングの拡張modのChromaに対応するなど、MMA2よりも高度な譜面作成に向いたマッピングツールです。
今回の12/3のアドカレ記事でhenomohesanさんも紹介されていますね。

ブラウザで譜面作成

ちょっと変わった、ブラウザで動くマッピングツールサイトです。
使いやすいかどうかはさておき、ツールのインストールは不要でブラウザがあればどこでもマッピングが可能です。

譜面のパリティチェック画面

譜面のパリティと呼ばれる、フォアハンド・バックハンドの繰り返しで斬る流れがおかしいところをチェックするツールサイトです。

譜面のノーツチェックツール画面

こちらも、非常に詳細にチェック可能なツールサイトです。
チェック以外にも譜面の情報を詳細に表示してくれます。

自動ライティング設定画面

MMA2には自動ライティング機能がありますが、こちらのツールでも自動ライティングが可能です。

アップデート・バックアップ

起動してRetrieveを押した状態

Steam版BeatSaberのアップデートをしたことにするツールです。

使用時はSteamが起動していないことを確認して下さい。
(タスクトレイにいるSteamを右クリックで終了してください)
まず、Latest Beat Saber Manifest ID の Retrieve ボタンを押すと、現在の最新バージョンのBeatSaberのManifest ID(Steamで管理しているゲームのID)が取得できるので、Apply ボタンを押すことで実際にはアップデートしなくても、そのバージョンのBeatSaberをインストールしたとSteamに設定できます。
Disable Autoupdate if its not alreadyはチェックすると、SteamのBeatSaberのプロパティで「このゲームを起動した時しか更新しない」にしたのと同じ設定にします。チェックをしない場合は何もしません。

このツールを実行するタイミングは、BeatSaberのアップデートが入って、Steamでアップデートの一時停止状態に入ったのを確認してから、Steamを終了してツールを実行する必要があります。ネット上でアップデート情報を得て、Steamを起動する前に予め実行してもダメなようです。

そのため、自動アップデートを回避するようなツールではなく、通常手動でやっている一度アップデートしてからバックアップを戻す作業を、このツールが代わりにやったことにしてくれるだけになります。
なので最新版をとりあえず確認してみる人やModderの方には、あまり意味が無いツールです。

なお、このツールでアップデートを回避した場合は(手動の場合も同じですが)、BeatSaberのプロパティのローカルファイルから「ゲームファイルの整合性を確認」することで、最新版に手動でアップデート可能です。

ファイル履歴機能の設定方法(Windowsの設定→更新とキュリティ→バックアップ→ファイル履歴をオン→その他のオプション→バックアップ対象のフォルダーに追加)

WindowsにはOSの標準機能として、ファイル履歴というバックアップ機能があります。この機能は設定しないと有効になりませんが、非常に便利な機能なので、使わない手は無いです。BeatSaberのゲームフォルダや設定フォルダなどの他、作譜譜面のフォルダやUnityのプロジェクトフォルダとか、設定しておくと定期的(1時間毎など)にバックアップしてくれます。
ちなみに、1時間に1度とかバックアップ先のHDDがすぐに一杯になるんじゃないかと思いますが、1時間に1度のタイミングで変更されたファイルのみ保存しているので、動画とか巨大なデータをバックアップしなければ意外と容量は食いません。

復元はファイルやフォルダのプロパティの「以前のバージョン」タブから可能です。

ファイルのプロパティの以前のバージョンタブ

「ファイル履歴で開く」を選択すると、下の画像の様なファイル履歴画面が開くので、そこから復元可能です。

ファイル履歴の復元画面

現在のファイルを上書きしたくない場合は、右上の歯車アイコンから「復元場所の選択」を選ぶことで、別のフォルダに復元も可能です。

復元場所を指定する

ファイルやフォルダを削除した場合は、上位のフォルダのプロパティから以前のバージョンを開きます。復元方法はファイルと同じです。

フォルダの以前のバージョンタブ
フォルダのファイル履歴
譜面データの比較画面

WinMergeはテキストファイルの比較ツールで、主にプログラミング向けのツールですが、最近機能が豊富になっていて色々比較することが出来て便利です。
たとえば、譜面データはJSONデータですが、整形されていないのでそのままだと比較するのが困難です。

未整形状態の譜面データの比較

しかし、標準で添付されているプラグインにJSON整形比較機能があります。

JSON整形比較機能

BeatSaberのmodの設定ファイルは、ほとんどがJSONデータなので、先程のファイル履歴の機能と合わせて、過去の設定ファイルと比較して部分的に設定をコピーしたりとか、結構便利に使えます。

おわりに

本日、12月10日は私の誕生日でして、去年に引き続き10日目の記事担当をさせて頂きました。日付は決めていたので一番乗りでアドカレに登録させて頂きましたが、記事のネタが決められなくて直前まで悩んでいました。

そんなとき、1日目のMASOさんの振り返り記事を見た時に、去年はマニアックな記事だったので、今年は広く役立ちそうな記事を書きたいなと思いました。それと、先月までMozoryさんが運営されていたinfoVRと言う、modやツールの情報サイトがご都合で休止されてしまったので、modの情報はすぐに古くなるけど、ツールなら大丈夫かなと思って今回の記事を書きました。
あとは、私のツールを一番紹介して頂いていたので、かわりに自分で紹介記事を書いてしまえってのもあります(笑)

BeatSaberはmodもたくさんありますが、ツールも探すと色々あります。
ここで紹介したものは、私が把握しているものの一部です。もっと便利なツールやサイトもいっぱいありますので、皆さんも探してみてください。

それでは、よきBeatSaberライフをお楽しみください!

追伸

私の作成したツールやmodは以下にまとまっています。今回紹介していない細かいツールもあるので、よかったら見てみてください。
BeatSaber自作ツールの紹介