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出産した時のこと

息子が生まれて早7ヶ月、息子について書こう書こうと思いながら早7ヶ月。

やっと一人で遊べるようになった息子を横目に、そろそろ何か書いてみよう。
まずは出産について振り返ろう。

陣痛

2021年5月5日、息子は生まれた。
出産はとにかく辛くて痛かった。さらにコロナの影響で付き添いが出来ず心細さも加わった。

陣痛が来る前日、GW中に息子が生まれるなんて微塵も思わず、甘いものを堪能していた。

おしるしで一度病院に行くも帰され、次の日陣痛が10分間隔になり再度病院に行くと、ついに入院となった。

入院直後はまだ余裕があり、他の妊婦さんの雄叫びを聞きながら、これからの戦いに備え質素な朝食を食べきった。
夫から差し入れが届く。大量の水分とあんぱんが入っていて助産師さんに笑われた。

お昼には痛みが強くなり、こどもの日メニューの少し豪華な昼食もほとんど食べられなかった。カジキの唐揚げ、無念。

心配して家で待ってる夫にも状況を伝えたかったが、とてもスマホを触る余裕がなく、ひたすらうずくまっていた。1日寝ていなかったこともあり、陣痛の間は数分だけなのに気づいたら寝ていた。

子宮口も開いていたので、お昼には生まれるかもね、と言われていたのに、お昼を過ぎても全く進まないお産。
このままの痛みであと1日耐えるか、もっと痛いけど陣痛促進剤を打って今日中に産むかという2択に迫られ、後者を選ぶ。

促進剤を打ってからはあっという間に進み、1分間隔の激痛のことで頭がいっぱいに。助産師さんが背中をさすり続けてくれたし、弱音をずっと聞いてくれた。
こういう時に罵詈雑言が出ると聞いていたが、私は弱音を吐く方だった。助産師さんのアシストが的確すぎたからだろう。旦那だったら強い言葉が出ていたかもしれないネ。

出産

産む体制が整い分娩室に入ってからは、早く産んでやるという気持ちだけだった。
助産師さんから、あと1時間くらいで生まれると思うよ、と言われ、そんなに耐えられないと思い、必死で集中した。さすがにマスクも外させてもらった。
その思いが通じたのか、いきむ許可が出てから15分で戦いは終わった。
鼻からスイカが出る痛みより陣痛が終わらせたい気持ちが勝った。助産師さんに生まれたよ、と言われて初めて出てきたことに気づいた。

そして初めての息子との対面はすごく神秘的だった。
お腹の中で動いていたものが、本当に別の生き物として存在していた。ちゃんと出てきてすぐに泣くことができた我が子に安堵した。

裸ん坊を見て最初の一言は「かわいい」だった。見た目がかわいいからではなく、存在がかわいく愛しかったから。そして眼鏡をかけていなかったからフォルムしか見えなかった。

1日半の戦いのせいか高揚感からか、出産直後は手足がブルブル震えた。震える指で心配しているであろう夫と母に連絡した。そしてやっとやりきったなと思った。

肉眼で見える距離に連れてこられた息子は、ぼーっと宙を見ていた。
触っていいものかも分からずただただ見つめる。
初めてあったのに愛しくてたまらなかった。

髪の毛もフサフサで、爪も伸びきっていて、浮腫んでシワシワで。ただただ、お腹の中でしっかり育ってくれてありがとうの一言。

その後息子は連れて行かれ、私は分娩室で夜ご飯を食べた。こんなところで食べるんだと思ったが、起き上がるのもやっとで、とても移動できなかった。
食べていなかったのと、疲れたのと、お腹にいたスイカがいなくなったのとで、めちゃくちゃお腹が空いていた。なぜか3つもあるデザートも平らげた。

陣痛が始まってから1日半、なんとかやりきった。
家族の立ち合いができないのは心細かったけど、助産師さんの支えが本当に心強かった。

そして出産を終えた感想。
もしまた機会があるなら迷わず無痛分娩。

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