見出し画像

【二次創作小説】バレンタインチョコを作ろう!【腐向け】

かわいいエド子ちゃんできました。

※こちらは鋼の錬金術師の二次創作小説です。
エドワード女体化注意。(いつもの)
最終回後を捏造してます。
後半あのcmパロ入れたよ。
季節外れだけど元ネタめちゃくちゃかわいいから許してくれ。
そして観とけよ観とけよ〜
誰か(各々推しCPで考えてみて下さい)に渡すチョコを作るエド子ちゃんのおはなし。

「〜♪」
キッチンから鼻歌が聞こえてくる。
甘い匂いを漂わせるキッチンには
金髪金眼、背の低い少女がチョコを刻んでいる姿があった。
長い金の髪は高いところで一つにまとめ、シンプルな赤いワンピースの上にはご丁寧に白いエプロンを着けている。
「刻み終えたぞ………
……え〜と、これをこっちのボウルに入れて……
大きいボウルにはお湯を………
……あっつ!」
アルミ製とはいえ金属で出来ているため、お湯を入れるとすぐに熱くなる。
エドワードはやけどしないよう気をつけながら、テーブルの上にボウルを置いた。
「で、これをお湯が入らないようにしながら……
混ぜる」
手早く混ぜていくと、チョコが段々と溶けていき。
「すげぇ〜……!!こんなに早く溶けんの!?すぐに型に注がなきゃ……ってあれ?どこ行った……?」
テーブルを覗いても型が見当たらなかったので、一旦キッチンへ移動する。
「あった!これに流し込んで……っと」
チョコが固まらないうちに流しきって、そのまま軽く放置させた後、冷蔵庫へ移動させて。
「待ってる間、あいつに渡す手紙でも書こうかな……」
テーブルの上を軽く拭いて片付けてから便箋と封筒を持ってきたエドワードは、大好きな誰かに向けてラブレターを書き始める。
「ゔ〜……こうやって
『好きです、付き合ってください』
って書くの恥ずかしいな……
……いや、恋愛的な意味で『好き』とか言葉にしていうのも恥ずかしいんだけど……」
顔を赤らめながらつぶやくエドワードは、いつもの少年らしい振る舞いではなく、今は本来の姿である乙女そのものだった。

「これでいいのかな……大丈夫だよな……変じゃないかな……」
何度も何度も読み返し、文章に問題がないか確認する。
「……よし!そろそろチョコも固まっただろ!」
冷蔵庫を開け、チョコが固まったか確かめてから、
「これでラッピングしたら完璧だな!
めちゃくちゃ美味しそうに出来たから、あいつも喜んでくれるだろ!オレってば天才なんだから〜♡」
鼻歌を歌いながらラッピングし、紙袋に詰めたところで着替え始める。
今日はいつもの服ではなく、可愛らしい赤と黒のワンピースにした。
それはつまり、
元錬金術師としてではなく、ひとりの少女として相手に会う、
ということ。
「あんましスカートとか履いたことねぇし、びっくりされるかな……それとも、『似合ってる』って言ってくれるかな……どっちにしろ嬉しいけど」
つぶやきつつ、同じ赤い色のコートを上に羽織る。
髪型も、ポニーテールからお団子ヘアに変えてみた。
髪型を変えるだけでも大人に近づいたような気がして、エドワードは思わずニヤけるのだった。

「あいつが来るまで結構時間あるな……どうしよう……」
銀時計を開くと、相手が到着する時間までまだ一時間あった。
実は約束している日は明日なのだが、驚かせたくてわざわざ改札前まで迎えに行こうと計画しているのである。
「駅混んでるだろうから、できれば早めに行ったほうがいいんだろうけど……」
相手は普段遠いところにいるので、列車を利用してこちらまで会いに来てくれることになっている。
久々に会えることになって嬉しい反面、
次はいつ会えるのかわからないため、今回こそは絶対に告白しようと張り切っているのだ。
「どっか適当にそこら辺ぶらついてればすぐ時間になるだろ」

「ヤバいヤバいヤバい!!遅刻だあああああああああああああああああああああああああああ!!!」
折角の可愛らしい格好を台無しにしないよう気をつけながら、慌てて駅へ走り出す。
改札前で待機するはずが、とっくに時間を過ぎてしまっていたのだ。
チョコが入った紙袋を抱えながら、目的地である駅の中へ入っていき、駆け抜けていく。
「あっ……!」
途中でエドワードは通行人にぶつかってしまい、紙袋を落としてしまった。
「す、すみません!」
焦っているせいで混乱したようで、エドワードは丁寧にお辞儀をして紙袋を拾う。
ぶつかった相手は軽くこちらをみていたが、お辞儀するエドワードをみたあとにそのまま去っていった。
それをみてほっとしてから、すぐにまた走り出す。
「間に合うかな……」

改札前まで来たが、彼の姿は見当たらない。
「あれ……?もう先に駅出ちゃった……?」
しばらくきょろきょろと辺りを見渡していると、しばらくして大好きなあの人の姿をみつけた。
「あ……いた……!!
良かった……!」
列車が到着する予定時間はとっくに過ぎているため、もういないだろうと思っていたこともあり、エドワードの表情が驚きからみるみる笑顔に変わっていく。
「あっ、そうだった」
彼を驚かせようと、近くの柱にかくれてみる。
これからのことを思い描きながら、少女は相手が改札をでるのを待つのだった。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?