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一番の先生はこの子たちかもしれない
ツイッターの方で話題に出したむーこの開帳肢について、いつかタイミングがきたらnoteに書こうと思っていたので、勢いのある今のうちに書いてしまおうと思います。
【若き頃、まだ全体的に毛が黒くなる前のむーこ氏】
むーこをお迎えしたのは彼女が生後二ヶ月になるかならないか…まだまだ本当に小さくて、手のひらにおさまるんじゃないかと思うくらい小さいころでした。
連れて帰ってきた翌日、むーこを部屋の中で遊ばせていた時、ふと違和感を覚えました。
「後ろ脚のふんばりがいまいちきいていない気がする…」
むーこを小屋に帰した後、まめさんを出して散歩している様子を見たら違いは明らかでした。
まずはむーこの後ろ脚が本当に開帳肢なのかどうか、該当した場合どう育てれば良いのかアドバイスが欲しいと思い、いつもお世話になっている動物病院へ連絡して診察の予約をお願いしました。
翌日、かかりつけの医師のもとへ。
診察の結果、開帳肢でほぼ間違いないだろうと結論付けられました。
「この子をお迎えされる時にお店の方から開帳肢の説明はされましたか?」
健康面や先天的な病気等、お迎えの際は一切触れられなかったので正直にそう伝えると
「事前に説明されていないのは問題なので、お店の方には病院から今後同じことがないよう改善の要求をしておきます」
「あと…先天的な障害を持っている子を育てることは難しい、お店に返したいと思うようであれば、返金に応じるようこちらからも伝えておきますので…このまま育て続けるか、お店にお返しするかはnagiさんのご判断にお任せします」
…と、全く想定していなかったことを提案され、うろたえながらも「お店へ返す気持ちはない」「介護が必要ならできる限り一緒にいられる時間を作るからこの子を育てたい」と、今考えると必死すぎるくらい自分の気持ちを医師へ伝えたことを今でも覚えています。苦笑
幸いなことにむーこの開帳肢はほとんど進行することなく、見ていて危なっかしく感じることもありますが、走ることもジャンプのような動きをすることもできるくらい軽度なもので落ち着きました。
また、後ろ脚がハの字になっている影響か、たっちするのはとても上手でバランスを保ちながらよく立ち上がってこちらの様子を伺っています。笑
先天的でも後天的でも、何かしらの病気や障害を抱えている子と暮らすのは簡単なことではないと思います。時間や手間、精神面、時には経済的に大きな負担がかかることもあります。
そういう事態に直面したとき、人間として生きていれば起こり得る全ての事柄と同じく正解なんて存在しないのだと思います。
その時々に一緒に暮らしてお世話をしている、その子のことを大切に想っている家族が納得できるあいだを取って最期までお世話を続けることができれば十分なんじゃないかな…と、自分自身にも言い聞かせながら過ごしています。
どんなペットも等しく、それぞれの時間を過ごしていく中で家族から大切に想われて『この人たちが自分の家族でよかった』と、ほんの一瞬でも感じてくれればそれだけで気持ちは救われるし、幸せで尊いことだなと思っています。
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