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一橋マンキューソ(17)副学長が委員長の一橋大学ハラスメント対策委員会から、教員の差別録音を公開したことがハラスメントに当たると訴えられました(通知全文公開)

一橋大学ハラスメント対策委員会(以下、ハラスメント委員会)から、私が訴えられました。

なんと一橋大学マンキューソ准教授の差別発言(「バカチョン」や「グーク」や「コリアンは頭がおかしい!精神科に行け!」)を録音した音声を公開していることがハラスメントにあたるというのです。

これは信じがたいほど酷いセカンドハラスメントです。

録音を公開したのは私が代表をつとめるARIC(反レイシズム情報センター)ですが、しかし教室での差別を録音したのは匿名の学生の通報者の方です。

これは教員の差別発言を録音した勇気ある匿名学生に対する恫喝でありセカンドハラスメント(二次的な加害)にほかなりません。

マンキューソ准教授の差別を擁護し、差別を批判する学生をハラスメント委員会を使って恫喝するやり方に強く抗議します。

一橋大学はマンキューソ准教授の差別発言ではなく、差別発言の録音公開をハラスメント扱いした

私宛に9月17日付で決定されたハラスメント委員会の通知(全文は末尾)には、次のように書かれています。

授業時(「Presentation Skills in EnglishⅠ」(2019年春夏学期))における本学教員の発言としてインターネット上に公開されている音声データについて、本対策委員会において検討した結果、一橋大学ハラスメント対策委員会規則第2条第1項第6号に規定する「ハラスメントにより就学上若しくは就労上の環境が害される事態又はそのおそれがある事態への緊急対処に関する事項」に該当するものとして、事実関係等の調査を行うための調査委員会を設置しましたので、以下のとおりお知らせします。
〔太字強調引用者、以下同〕

あまりにも不当です。

一橋大学は未だにマンキューソ准教授の差別問題に対して学生である私に何の連絡もない

ハラスメント委員会が言う、「ハラスメントにより就学上若しくは就労上の環境が害される事態又はそのおそれがある事態への緊急対処に関する事項」とは、まさしくマンキューソ准教授の差別発言のほうではありませんか?

※マンキューソ准教授の差別発言を録音した音声はこちら。

私は一橋大学に再三、マンキューソ准教授の差別について対処を求めてきましたが、未だ一切何の連絡もないままです。またARICで求めている下記署名についても、何の返事もないままです。

もうお分かりかと思いますが、問題はマンキューソ准教授ではありません(もちろん差別の加害者なのですが)。問題はマンキューソ准教授を処分せずむしろ擁護し、被害学生をハラスメント対策委員会を使って追い詰める一橋大学なのです。

一橋大学ハラスメント委員会は、ハラスメント被害者や告発学生に二次加害を行い、完全に加害者を擁護するための組織になっている

「バカチョン」とか「グーク」とか「コリアンは頭がおかしい」と言ったマンキューソ准教授には一橋大学は未だに一切なにもせず、今日も授業をつづけています。その一方で、一橋大学は被害学生がやむなく録音を公開したことをハラスメント扱いしています。

この全く非対称な対応のどこに正当性があるというのでしょう。

あまりにも不当だとしか言いようがありません。

最後に通知を全文公開しますが、その前に、今回の私への通知にあらわれている一橋大学ハラスメント委員会の問題について、改めていくつか指摘しておきます。

第一に、一橋大学は教員の差別・ハラスメントを批判しようとする学生に対して、特に差別を録音した匿名の学生に対して、セカンドハラスメント(二次的な加害)を行っています。

マンキューソ准教授の差別発言の録音を公開したのは私が代表をつとめるARIC(反レイシズム情報センター)ですが、しかし教室での差別を録音したのは匿名の学生の通報者の方です。

ハラスメント委員会が悪質なのは、録音した匿名の学生(もちろんマンキューソや大学の報復を恐れている)に対するハラスメントを行っていることです。絶対に許されることではありません。

第二に、ハラスメント委員会はマンキューソ准教授の差別については一切何もしない一方で、学生に対しては教員の差別を告発・抗議する行為がハラスメントに当たるとして事実上学生の告発・抗議を不当に抑圧しています。

そして第三に、以上のことが、一橋大学の執行部の意向が強く反映する形で行われている、ということです。

じつは一橋大学ハラスメント対策委員会には、なんと副学長(つまり理事)が2名も入ることが規則で定められています(一橋大学ハラスメント対策委員会規則第3条)。

委員長は佐藤宏副学長(総務担当理事)です。ほかに沼上幹副学長(教育担当理事)も入っています。

執行部と人的に2名も理事が入っているハラスメント委員会で、どうやって公正なハラスメント対策ができるでしょうか?

問題はマンキューソ准教授よりも、マンキューソ准教授の差別を擁護する一橋大学

じつはマンキューソ准教授の差別だけでなく、一橋大学では差別・ハラスメントが頻発しています。

そして学生・教職員がハラスメント対策委員会に駆け込むのですが、そこで深刻なセカンドハラスメント(二次加害)を受ける、というケースを大変よく聞きます。

じっさいに、私にも、ARICにも、ハラスメント対策委員会に言って二次被害に遭ったという情報提供が多く寄せられています。

一橋大学ハラスメント対策委員会によるセカンドハラスメント(二次加害)を受けた、見聞きしたという方はぜひ情報提供をお願いします

一橋大学ハラスメント対策委員会によるセカンドハラスメント(二次加害)を受けた学生・卒業生・教職員がおられましたら、ぜひ通報してください(秘密厳守)。国立市にこの被害情報を安全な形で情報提供し、一橋大学に対応を求めてもらうよう要請いたします。

改めて、マンキューソ准教授の差別を擁護し、差別を批判する学生をハラスメント委員会を使って恫喝するやり方に強く抗議します。

では、一橋大学から来た通知を公開します。

一橋大学ハラスメント委員会の通知画像

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一橋大学ハラスメント委員会の通知全文

      令和元年9月17日
梁 英聖 殿
      一橋大学ハラスメント対策委員会委員長
      佐藤 宏

   通知

 授業時(「Presentation Skills in EnglishⅠ」(2019年春夏学期))における本学教員の発言としてインターネット上に公開されている音声データについて、本対策委員会において検討した結果、一橋大学ハラスメント対策委員会規則第2条第1項第6号に規定する「ハラスメントにより就学上若しくは就労上の環境が害される事態又はそのおそれがある事態への緊急対処に関する事項」に該当するものとして、事実関係等の調査を行うための調査委員会を設置しましたので、以下のとおりお知らせします。
 ついては、この件に関し調査委員会委員による事実確認のための面談を行いますので、ご出席ください。具体的な日程については、後日調整いたします。
 事実確認においては、調査委員会が中立的な立場から調査を行います。ご協力くださるようお願いします。
 また、貴殿が本通知を受理後、下記調査委員会委員の忌避を対策委員会に申立てる場合は、速やかに下記本件事務担当宛にメールにてご連絡ください。後日お知らせする面談日前日までに忌避の連絡がない場合には、承諾したものとみなし、手続きを進めるものといたします。忌避の申立てが面談日の直前に行われた場合は、面談の日程を再調整する可能性があることを申し添えます。

   記
   調査委員会委員
    ・渡邉  迅(名川・岡村法律事務所 弁護士)
    ・黒澤 昌輝(名川・岡村法律事務所 弁護士)
      関係資料:一橋大学ハラスメント対策委員会規則
        以上

        【本件事務担当】
         国立大学法人一橋大学
         ハラスメント対策委員会事務局
         Email : per-harassment@dm.hit-u.ac.jp

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