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鉄人先生の塾なし中学受験・灘中合格のススメその3


学力以前に整えておくべきこと。

こんにちは。鉄人先生です。今回は学力以前にご家庭で整えておくべきことについてお話しします。

私が長年の講師生活で感じていること。それは「大阪星光を越えられるかどうか。この境目には深い谷がある。」ということ。逆に小5の夏休み前までにこの谷を飛び越えられれば、灘中を射程距離に持ってくることは可能です。
その谷を越えられないご家庭には、ある共通した「出来ていない部分」があります。(個人的には、灘中以外の全ての中学受験志望の方々にも心掛けていただきたいと思っています。)

それは…

「ご家庭の役割分担がきっちりできているかどうか。」

これが意外と出来ていないご家庭が多いのです。お父様とお母様、どちらでもいいので、どちらかが勉強に関わると決めたら、片方はいい意味で逃げ場所になってあげること
両側から追い込むと、子供は苦しくなった時に、逃げ場がなくなり、誤魔化すような勉強をし始めます。(やり方分かってないのに丸覚えしたり)そして、そのやり方でも、復習テストが取れてしまうからなかなか気付かず、実力テストだけが上がらなくなってきます。

大体小6のGWあたりに「あれ?復習テストは取れているのに、まだ実力テストが上がってこないのは何でなんだろう?」と思っているうちに、復習テストも取れなくなってきます。(この辺は早い子だと小5の冬休みに兆候が出てきます)
こうなってくると、気が付いた時には時すでに遅し。余程親が子供に謝って、態度を入れ替えないと、子供の中に育ってしまった親に対する恐怖と溝は取り払うことができませんし、時期的にも学力を取り返すことがほぼ不可能になってきます。

どうしても分担が出来ないようなら、家庭教師等外注して、お父様とお母様両方が逃げ場になってあげるのも手です。しかし、最近はそんなに悪役を買って出てくれる家庭教師もあまり見かけない&やはり費用がかかるので、出来ればご家庭で分担されるのが良いかと思います。

そして、受験勉強担当(鬼)が決まったら(大体お母様がこの役割をなさるのが多いです)、もう一方(仏)は成績は把握しながらも、何があっても、絶対に責めないこと。子供がすること、子供の陥っている状況には必ず理由があります。子供の味方でいてあげてください。

あと、鬼は絶対に子供を殴らないこと。どんなにむかついても殴ってはいけません。殴ってしまうと、リカバリーが大変です。誰のプラスにもなりません。
殴ってしまいそうになる時は、絶対殴る側にも元々イライラの種があるはずです。親御さんの苦しさは重々承知しておりますが、決して正当化してはいけません。(対面で家庭教師をしている時、親御さんが子供を殴ってしまう場面に遭遇し、何度も止めた経験があります。ドキッとされた親御さんもいらっしゃるのではないでしょうか。灘においては、殴れば殴るほど勝率が低くなる、と思っていただいた方がいいかと思います。)

そういう時は、子供と一旦距離を取り、仏に吐き出してしまいましょう。そして仏はしっかり受け止めて差し上げてください。愛情が深いほど、鬼でいるのは苦しいことですから。仏は絶対に面倒くさがってはいけません。「お前の仕事だろ?」と突っぱねて、子供にいい顔をするだけのいいとこどりをしてはいけません。正直、事業が傾いているとかで無い限り、鬼でいることは、仕事のストレスよりきついものです。子供と家庭のために、仏の力を発揮してください。

仏が鬼を思いやっていれば、その空気って、子供に伝わっているんですよね。私も対面で家庭教師をしている時、生徒といろんなお話しをしましたが、やはり分担ができているご家庭は、子供も親御さんに感謝して、最後まで踏ん張れる子が多かったように思います。

中学受験において、家族はチームです。しっかり分担を決めておきましょう。

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