僕を大人にするのです。

 例えば職場で時間休を取って、早上がりした日なんてのは良い例なのだが。

 なんとなく時間を得した心地になって、気分も良くなったりして、普段より肌で季節を感じちゃったりなんかして。別に1日24時間というタイムリミットはいつもと変わらないのに。

 『呪術廻戦』ではナナミンが、大人になることについてこんな名言を残している。↓

「枕元の抜け毛が増えていたり、お気に入りの惣菜パンがコンビニから姿を消したり そういう小さな絶望の積み重ねが人を大人にするのです」


『呪術廻戦」3巻

かっこよくて、ナナミンらしいなあ〜と思う。社会を経験した渋い漢だけに、言葉の重みが違う。そう噛み締めると同時に、
「小さな絶望の積み重ねがあるなら、小さな幸せの積み重ねも大人の楽しみとして在っても良くね?」
とも思うわけです。絶望しかないってさみしいじゃん。

こうして話は冒頭に戻る。

例えば職場で、時間休を取って早上がりしたとして。

 なんとなく時間を得した心地になって、気分も良くなったりして、普段より肌で季節を感じちゃったりなんかして。

 こんなちっぽけな喜びの積み重ねが、僕を大人たらしめるのです。なんて。

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