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この秋に文理選択する方やその保護者の方へ。文理選択はその後の人生に大きく影響します。

おはようございます。
マイナビ×noteの企画で#あの選択をしたから という投稿コンテストがあります。
そこで今日は、これまでの人生・キャリアを振り返るなかで大きな選択だったなと思う文理選択について投稿します。

大半の人は、高校1年の秋に2年生以降の文理選択をすると思います。そのため、文理選択を控えた学生・その保護者の方は今いろいろと考えているときだと思います。

私の文理選択

私の文理選択についての説明をここから書いていきます。

文理選択時~高校1年生~

私が高校1年生のときは、"リーマンショックで不景気であったこと"、"数学や理科の成績が少しだけよかったこと"、"父親の強い希望"により理系に行かざるを得ませんでした。
政治のニュースが好きだったので、本当は法学部政治学科に行きたかったのですが、、、
"文系の勉強はいつでもできる。"、"不景気の時は理系が安定"、"理系から文系への移動はできるが逆は難しい"と父親からは言われ、何の興味も関心もない理系に行ってしまいました。
理系に行ったら、"大学→大学院の6年間過ごすことが当たり前になるんやな"ぐらいしか考えておらず、理系の生き方については何も知りませんでした。

理系クラスに行ってから転落の一途~人生の黒歴史 高校2年生から3年生~

時の経済状況と親の希望というきわめて他人軸、外部要因のみで選択してしまったために理系クラスに行ってからは成績はがた落ち、学年最下位にもなりました。

浪人時代~理系の学問のなかでこれなら少しは興味はある、やっていけそうだなというものが見つかる~

学年最下位になっても理系という道しか認められませんでした。その後、浪人するも滑り止めの工業系単科大学しか通りませんでした。
浪人時代に"化学"だったら大学に行ってもやっていけるかなと思い、工学部応用化学科に行くことになりました。

人生はここから変わる 大学~大学院時代 

滑り止めの大学ではありますが、良い面もありました。

浪人時代の勉強の仕方が活きて、成績もトップクラス。希望する研究室にも配属されたことです。おかげで給付制の奨学金(授業料半額)ももらって大学院にも行きました。
部活動も初めて入るようになり、引退までの3年間、幹部職にも就きました。

就職後から現在 大学院に行ったばっかりに・・・

工学系の大学院生として就活するということは、就職先は"メーカーの研究開発"がメインになります。というより、所属していた研究室の指導教員からは、"研究開発職だけは絶対にぶれないでほしい"、"何が何でも研究開発職"と研究開発職への就職を半ば強制された格好です。

働くことや人生について何も考えていない・流されるがままに生きていた私は、何も考えずに"研究開発職"に就いてしまいました。
会社員になってからというもの、もともと文系人間・文系希望だった私にとっては、研究開発で実績を出すのは難しくなりました。
そのため、今では、研究開発の実務で実績を出すことよりもポータブルスキルを磨くことで人事評価を上げるかサイドFIREを目指すかという顛末です。

文理選択をする人・保護者に伝えたいこと

上記の私の人生の振り返りのなかで皆さんにお伝えしたいことがあります。
文理選択のポイントは次の5つです。
1)文理選択する本人が将来どうなりたいか?何を学びたいか、自分軸で文理選択をしましょう。時の経済状況や親の希望といった外部因子で絶対選ばない。
2)迷ったら理系は正解です。
3)理系なら大学入試に失敗しても、就職は強いです
4)理系であっても、安易な大学院進学は絶対にしてはいけません。
5)大学に入学したあとは、自分の興味のある分野、就いてみたい職種で選択しましょう。"研究室の教員に言われたから、研究開発職"という選択は絶対にだめです

1)文理選択する本人が将来どうなりたいか?何を学びたいか、自分軸で文理選択をしましょう。時の経済状況や親の希望といった外部因子で絶対選ばない。

文理選択をするのはあくまで学生本人です。人生も学生本人が自分自身で開拓するものです。自分で選択した物事であれば、自分で責任をとるという考えも芽生えます。文理選択の段階では、就活時の経済状況なんてわかりませんし、親の希望で選んでもその後の人生において絶対に後悔してしまいます。
後ほど記載しますが、今となっては私自身理系に行ってよかったかなと思っています。(大学院進学は後悔していますが、、、)ただ、法学部に行っていたらどうなっていたのかなと思うときもあるので、やはり自分の興味関心で選ぶべきだったなとは思います。

2)迷ったら理系は正解です。

高校1年生段階だと将来なりたいもの、何を学びたいかといわれてもなかなかわからないものです。その場合、"迷ったら理系"とよく言われますが、私も今となっては、この意見には賛成です。理系→文系に移動したり理系から文系職に就職することはできますが、逆はかなり難しいからです。これ以外の理由は3)以降に記載していきます。

3)理系なら大学入試に失敗しても、就職は強いです。

上記で記載したように私は、大学入試は失敗しました。滑り止めの工業系大学に進学せざるをえませんでした。
しかし、就職活動では理系というカードは大変強力に働きます。
世間で言われている以上に理系は就職は強いです。週2~3回、1日に1社だけ行っていれば、就職活動と研究活動の両立も容易で、複数社内定とれるのが理系です。
一方、文系は難関大学に入学していても、入学段階から常に就職活動を念頭に入れないといけない、1日に数社回って試験・面接をうけて、ようやく1社内定がとれるかどうかという世界です。

4)理系であっても、安易な大学院進学は絶対にしてはいけません。・5)大学に入学したあとは、自分の興味のある分野、就いてみたい職種で選択しましょう。"研究室の教員に言われたから、研究開発職"という選択は絶対にだめです

理系だとよく"大学・大学院の6年間教育が基本"といわれます。
私も何も考えずに大学院まで進学しました。高校の先生や大学教員はしきりに大学院進学を勧めてきます。
しかし、安易な大学院進学は絶対に後悔します。

大学院生の就職活動において、企業側は院卒の場合、研究開発職での募集が前提となります。営業や間接部門など、少しでも研究開発や技術系の職種以外に興味がある場合、あらゆる職種に挑戦できるようにするためには、学士での就職活動、学部卒が有利に働きます。

大学院卒の方が収入が高いといって、大学院進学を勧めてくる人がいますが、はっきり言うと、学卒も院卒も収入に差はないです。
それに加えて、この話は年功序列・終身雇用前提で成立するものです。転職が普通になってきた今では、キャリア選択の幅が狭まり、大学院卒という経歴はかえって邪魔になるくらいです。

最後に

長く書きましたが、大事なことは、
"自分軸で決めよう。他人に言われてからはやめよう。"
"世間の安易な通説にのらない。自分の興味関心や適性を第1に文理選択しよう"
"就職してからは大学の偏差値・序列はあるに超したことはないが、なくても逆転できるし、いうほど関係ない。

後悔のない文理選択をしてもらえたらとおもいます。


#あの選択をしたから

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