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自家現像しよう (モノクロ編)

モノクロフィルムをお店に現像依頼すると高いし、ラボに発送する関係で2週間とかかかるし、いっそ自分でやってしまおう。

まず事前準備

①現像液、停止液、定着液を作る
②水温を合わせる
③フィルムを現像タンクに入れる

①現像液、停止液を作る
現像液:D-76の場合、415gで3.8Lできるので、71gで650ml(‎Jian Chengのタンクでフィルム2本分)作る。
停止液:クエン酸を使う。650mlの水に10gのクエン酸を入れる。
定着液:パッケージに従って希釈する。

作業場を整理してから作業することを推奨します。

②水温を合わせる
現像液に合わせて使う液体の温度を調整する。
rollei retro80sの場合は現像液を20℃にする必要があるので、停止液、定着液、水洗用水も同じ温度にする。
液体を入れたビーカーを、温水or冷水を入れたバットの中に入れて温度を調整する。
水温調整は時間がかかるので、早めに始めた方がよい。

春秋は温度調整が楽になります。

③フィルムを現像タンクに入れる
1.フィルムピッカーでフィルムのベロを出し、まっすぐに切る。
2.ダークバッグに現像タンクとリール、フィルム、ハサミを入れて閉める。
3.リールにフィルムを巻き、パトローネの根元で切る。リールをタンクに入れて蓋をする。
4.ダークバッグから出す。

いざ現像

することは以下の通り。noteは表形式に対応してください。

すること 液体     時間        攪拌方法
前浴   水      1分          連続攪拌
現像   現像液    フィルム指定の時間 最初30秒連続攪拌後、1分毎に2度攪拌
停止   停止液    30秒        連続攪拌
定着   定着液    5分30秒        最初30秒連続攪拌、1分毎に2度攪拌
水洗   水      30秒         連続攪拌
水洗   水洗促進剤  1分           連続攪拌
水洗   水      1分           連続攪拌
水切   ドライウェル 1分          1回攪拌後、放置

終わったらフィルムクリップで止めて適当に吊るす。
埃の少ないところに干すとデータ化するときに楽。

出来上がったフィルム吊るすのは愉快です。

やってて気づいた点をいくつか

・前浴はしなくてもいいけど、現像むらがでることがあるのでやっている。フィルムに合わせて調整してもいいかも。

・台所でやると首が痛くなるので、洗面所か脱衣所に椅子を持ってきてやるのが良い。薬品は風呂場の入り口に置いて必要な時に取り出す。

・水温管理は面倒かつ時間がかかるので、ヒーターか何か自動で温度管理できるもの用意した方が良い。

・ダークバッグの中でフィルムを巻き取った後、最後2センチくらいフィルムを残しておくと、空のパトローネを長巻きフィルムを巻くときに再利用できる(長巻きフィルムに手を出す可能性のある人に向けて)。


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