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【転職メモ】新卒で2年半働いた会社を辞めて、データアナリストになった

最近日が経つことがすごく早く感じている。
油断しているとあっという間に死んでしまうようなそんな気持ち。
ここ数年で2人の祖父が亡くなったからかもしれない。

去年の9月をもって、僕は新卒で入った会社が2年半経つタイミングで転職しました。(文字に起こすのが遅い)
個人としては人生の転機であると考えるので備忘録的なメモを残します。
あと、お世話になった取締役から転職にあたってのアドバイスももらったのでそのあたりも書いておきたい。

自己紹介

現在25歳の男性。
新卒で入社した会社はいわゆる事業会社であり、IT分野をドメインとしWebで色々仕掛けていく会社。
そこでは、広告の運用に始まり、サイト改善やディレクション。
SEOでの記事作成やテクニカルを少々といわゆるプロモーション周りをいくつかのサイトで担当。
新規事業も社内ではあるが、立ち上げから経験し集客を担当させてもらっていました。

面倒なことや何も考えない作業が苦手で、自身が合理的だと判断できることには時間を惜しまないといったスタンス。
会社の同期にプログラミングを教えてもらったことで、自身の気に入らない業務や雑務を自動化するのが趣味になった。
上司からは「きみは不合理で合理的、いわゆる面倒なやつだねw」とか言われてた気がする。

子会社の新規事業で集客を担当

入社後すぐには、自社運営サービスの広告運用から始まり、毎日Google,yahooの管理画面とエクセルでの集計だった。
そこから誘導先のサイト改善に関わり、LPO/EFOやらをエンジニアとデザイナーの人たちとやるようになった。
いかに検索画面からスムーズにサイト、申込みまでを遷移してもらうか、検索するユーザーは何を満たせばいいのか?を日々議論したり、ネットをあさったりとしていた時間は短く感じた。とにかく毎日出社したらKPIと広告周りの数値をみて、施策の効果測定をしつつ、次の仮説を考える。情報はいくらでもあるから、別子会社のメンバーから改善内容をヒアリングしたり、ネットでの競合分析やサービス改善事例の仕入れもやった。

一方で土日は、とはいえやってくる新卒らしい業務や日々の中で「これいるか?」みたいなフローも多く、GoogleAppScriptで作成→自動化みたいなことをしていた。開発をやってみて同期からデザインを教えてもらったりしたことで、作ることの楽しさと彼らへの敬意が持てるようになった
おかげでチームのデザイナーやエンジニアの業務が少しわかって、一緒に悩んだり話ができるようになったことはめちゃくちゃいい経験だった。

そんなこんなで2年目を迎えるタイミングには、同時に集客の別軸としてSEOを少しずつ管轄に入れ始めており、上司から新規事業として始まるWebサービスの集客を担当させてもらえることに。

なぜ新規事業としての目標から乖離したのか

新規事業の担当になってからは、退職までこの事業での集客全般の管理と運用をしていた。まあ、見出しの通りきれいに描いた目標からは乖離したが。
結果的に1期目、2期目としては目標を大きく未達となり、当初の戦略を何度かひっくり返している。担当者の僕としては大きく2つ反省が残る。

1つめは、集客・サービスの改善を担う僕自身から戦略レベルでの提案ができなかったこと。上司たちが考えたプランに対して日々実直に改善していれば、うまくいくと勝手に思っていた。現場での情報を最も持っているのは自分であるのに。これができなかったのは、視点の低さであり、自身がサービスの責任を担うポジションよりも上の経営という観点から物事を見れなかったことに起因する。さらにいうなら、自身の責任に対する心配や焦りから手近なKPIに気を向けすぎた

2つ目は一人でなんでもやろうとしすぎたこと。事業としてはSEOと広告での集客が全てだったが、自身のスキルとしてはどちらも普通レベル。特にSEOはテクニカルな対策への知見はほぼないに等しい。そんな中でのサイト設計のお粗末さや、LPでの競合把握から適切なサイトデザインを作ることができなかったことが、初速の集客周りでの伸び悩みを生んでしまった。
新規事業なんて簡単にうまくいくわけないし、今の戦略が頓挫するなんてことも容易に想像できる。担当者としては全力で改善しつつも、その次以降の打ち手や調整にまで頭を回すべきだった。

転職のタイミングと理由

「なぜこのタイミングで?」
「もう少し我慢すべき」
こんな感じのことは一部の人からも言われた。
個人的にもこの会社でもう少し戦って、役職をもらって〜みたいなルートもあってよかったかなと思うこともなくはない。ただ来期の予算を上司と一緒に作る中で

・当時の延長のような仕事がみえたこと
・将来の成長角度が甘くなって、自身のやりたい業務を生み出せないのではと感じでしまったこと

こんなことを思うことが増えてくるにつれて、今では?と思ったのが大きい。

やりたいと思ってしまったこと

前職でのプロモーション業務では特にデータが物を言う。
KPIの策定からそれぞれの打ち手の考察まで、定性的なことも考慮しつつも基本は数字。プログラミングへの関心とポジションの影響もあって、Webを含めて適切なデータをいかに獲得し、考察から施策を生み出しサービスを伸ばすかみたいなことが楽しかった。あと、違う職種の人達とお互いを認めながら、その専門性を合わせてサービスを伸ばすことに喜びを感じていた。

これからは、社会の役に立つことを基盤に、数字をチームで改善することがしたい。会社で働くなら、他人とその達成や成功を喜びたい。
その上で、自分はその中でデータ分析からの改善、エンジニアやデザイナーとの橋渡しをすることに軸足を置きたい。

最終的にはこんなことを思っていた。
ただし、前職ではデータ分析やその基盤を評価するような環境もなければ、ポジションもない。
未経験の自分がデータ分析のスキルを積み上げつつ、環境を作ることとどこかにジョインしてしまうのとどっちがいいのか。
悩んだ末に人生の速度を上げるには、出たほうが早いと判断した。
これが転職の理由。

とまあ、こんなことを6月の末には思い、あれよあれよと7,8月で転職先を決定。9月いっぱいで辞めますと会社と相談していた。

転職先で働くにあたってのアドバイス

退職の直前には、よく仕事終わりにコンビニに立ち寄ってお酒を飲みながら話をしてくれた上司と初めて2人で食事にいって、帰るだけの会があった。
(いつもは夜中までガールズバーにつきあわされたり、カラオケを歌わされたりしていて敬遠してたことは言えない)

その時にもらった7つのアドバイスは、3ヶ月弱経った今でも実践してる。

仕事の大事なところ
・実務遂行能力
・配慮とアピール
・発信力とグイグイ感(期待を超える)
・声の大きさ
・信頼残高
転職直後に意識すべし
・挨拶
・ランチ

実務遂行能力

これに関しては、単純な業務をやりきる力ってイメージ。
未経験であろうと、任された業務の要件を把握し、それを期日までに満たせるよう活動すること。チームや相手との目標を具体的に確定させる。
進捗の共有や、自身での解決が難しい場合のヘルプなどなど。
仕事をする上での基礎能力的な意味合いで言われてた。

ポジションによっての必要なスキル、会社でのみ利用される文脈や特異なスキルとかもあるけど、まずはこれ。
「普通の仕事ができない人には、重要な仕事を渡せない」って言われた。

配慮とアピール

チームの課題や上司の思っているけど取り組めていないことなど、取り組めるものは多い。持ってる知識や経験を活かして、こういったことにしっかりと声を上げてやってみること。

あとは、ちゃんと貢献していることは周囲の人にも理解される形で発信していくこと。堅実に目の前の業務だけやっていれば報われるかどうかはわからない。

発信力とグイグイ感(期待を超える)

さっきのアピールと同じようなもの。任された仕事は確実にやっていますよと工程も含めて上司やチームには見せること。その上で、序盤こそハードルの低い仕事もあるが、ここでしっかりと付加価値をつける。自分がどこまで業務をできるかの期待値調整もかねているので。

声の大きさ

別になにってわけではないけど、しっかりと挨拶をする。他人に一声かける時に声をだしておく。直接効いてくるかどうかは不明。
ただ、知り合いが一人もいないような環境下で仕事をすすめるなら、一定の印象づくりはしたいし、この人と仕事してみたいと思ってもらう、声をかけるためのハードルを下げることは大事。

信頼残高

これまでの積み上げ。言ったことはやる、期日や約束は守る。
人として誠実な対応をすること。最終的に意思決定など重要度の高いところに関わっていくには、各所からの信頼が会社では必要になることも。そのために、自身としてできる限りのことをやっておくといつか返ってくる。

挨拶とランチは、社内ネットワークのかけらもない入社直後に会社の文脈や背景みたいなところを知るのにすごく大事だった。目の前の仕事が不要に思われても、残っていることには理由があったりする。
こういった時に、異文化として入ってきた自分がうまく良い方向に持っていくためには、まず同じ立場に立ってみることがすごく重要。
僕はみなさんと同じであり、良くしたいと思っているのですと理解してもらえるだけで話が全然違ってくる。

これから

掲題にはデータアナリストなんて流行りの名称を書いたけど、個人としてはサービスが伸びることで世間の誰かの役に立つのでればよくって。
とある本でいってた、矛盾のない仕事ができればいい。
楽しいと思える仕事を続けることで、ユーザーやクライアント、チームの役に立つ。結果としてお金や体験が循環するようにしたい。ポジション的には分析スキルだけ深くしてもってところがあるので、下図のプロセスは意識しつつバリューをだしていく。

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「データ分析」において「データ分析以外の役割」はキャリアになるのかを考えるより引用

中途入社で共通部門にはいって感じるけど、事業部の課題やこれまでの事業背景を理解するのってまあ大変。まずは、確実に目の前の仕事をクリアしつつ、事業を進める人たちからの理解と評価を得る。そのうえで、事業推進に対して、自分らしくデータ周りや開発に近いところとの橋渡しで貢献する。

データ分析やエンジニアリングまわり、サービスのグロースに関わるところは好きなので、ぜひ近いところの人達とは情報共有したい。
せっかく東京にきたのだから、色々な人に会っておもしろい経験を積める人生にしていきたいところ。

長くなってしまったけど、こんななんとない文章に目をとおしてくださってありがとうございました。

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