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秋冬の畑の準備

9日にNintendo Switchのスプラトゥーン3が発売されましたね。2の時は700時間ぐらい遊んでいたものの、トクイテンを始めてからピタッとやめていました。しかし子どもたちが欲しいというので購入したのですが今作も素晴らしい完成度でした。ゲームの面白さはもちろん細部までこだわった演出や作り込みはただのゲームを超えた物語となっています。こんな素晴らしい作品を私も人生で残したいと思いました。

さて、トクイテンの農場も少し涼しくなり秋っぽくなってきました。あんなにキレイだったひまわりも

8月ごろのヒマワリ

すっかり枯れてしまいました

右の方で黒っぽくなっているのがひまわり

ただししっかりと種をつけてくれていましたので回収しました。またキレイだっただけでなくヒマワリには菌根菌を増やし、根が水はけを良くするという土壌を豊かにする効果があります。

種を回収して来年使います

どれぐらい土が良くなったかは土を土壌分析にかけたり、自分達で土の硬さを計測したりして計測を続けます。

株元を掘り根が張っている様子を調べる

そして、ハンマーナイフモアという機械で地上部を粉砕し土に還るようにします。このトラクターは40年前の年代もの(私と同い年ですが)です。うちの畑の師匠の所有物で、故障していてパーツがないということで困っていたところを私がパーツをアメリカから取り寄せて動くようになりました。日本のエンジンメーカーがフォードにOEMしていたのでアメリカにはまだパーツがあったのです。

耕運ではなく粉砕

地上部を整えたら半分だけ耕運しました。ここは不耕起栽培という耕さない農法の実験をしているので比較の試験をするためです。ひまわり等を育てるときに半分はマルチングと言って土をビニールで覆うということを半分やったので、それをさらに今回2つに分けて4つのエリアで土がどのように変わるか比較します。

不耕起栽培は土を耕さない農法のことで、土を耕さないことで土の飛散などを防ぎ、緑肥や他の植物などで土を覆うことで乾燥を防ぎ、土中の生物の多様性を高めてその力を借りるというような農法になります。

畑を耕さないなんてマイナーな農法と思われる方も多いかもしれませんが、実は1980年代ごろからアメリカなどでは広がり始めており大規模農家の2〜3割が既に取り入れている方法でもあります。(不耕起=有機栽培ではないので農薬を使うこともある)有名な企業だとパタゴニアなども推進していたりします。

不耕起栽培にしたからといってすぐに生物多様性が戻り、微生物たちが働き始め、豊かな土壌になるわけではありません。最低2年〜3年かかるといわれています。トクイテンの現在のメイン事業はロボットによる有機農業の自動化です。そこと直接関係ないことをしている余裕はないだろうという不安がよぎることもありますが、持続可能な農業へのシフトを加速するためどこかで誰かが始めないといけないのだったら1年目からやってやろうという気持ちで取り組んでいます。

今週はスタッフ募集の看板を作りました。引き続きオープニングスタッフと農場長を募集しています。ぜひ一緒にチャレンジしましょう!

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