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「お父さんが教える13歳からの金融入門」を読んだ。

デヴィッド•ビアンキ著のお父さんが教える金融入門を読みました。

この本はオリエンタルラジオの中田敦彦さんが自身のYouTubeで紹介していて、本屋やインターネットでもおすすめされていたので買って読んでみることにしました。

そして、私自信社会人3年目でありながらお金のことについてあまりわかってないことが少し恥ずかしく感じていました。

この本は著者が13歳の息子にも分かるように金融という難しいイメージがあるものを易しく紹介してくれています。
子供時代に金融を教わらずに大人になってしまった自分にぴったりだと思いました。

以下は本の中でも特に自分が知らなかったこと、大事だと思ったことをメモ書きのような形になってしまいますがまとめていきます。

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1.お金の支払い方

•インターネットバンキング…銀行に行かずにパソコンやスマホからお金の預け入れや送金ができる。

•クレジットカード…クレジットカード会社はあなたが買い物をする店からカード利用金額のおよそ2〜3%を受け取り収益を得ている。また、分割払いや未払いで発生する金利も収益になっている。

•デビットカード…このカードを使うとお金が自動的にあなたの銀行口座から引き落とされる。つまり、使う時点で口座に残高がないとつかえない。クレカは請求書が来た時にお金があれば大丈夫な点で違いがある

2.株式市場

•世界の証券取引所の時価総額の合計を比べると1位ニューヨーク証券取引所、2位NASDAQ、3位東京証券取引所の順に大きい。

•会社の株を買うために買い手が支払ってもいいと思う値段がビット、売り手が要求している値段がアスクという。ビットとアスクの差をスプレッドと言う。

•株式指標…投資家が株価の動きを見るために用いるいくつかの銘柄の集まりのグラフ。

ダウ・ジョーンズ工業平均(ニューヨーク証券取引所2308銘柄のうち30銘柄を選んで作った指標。)

日経平均株価(東証1部から選ばれた225銘柄)

TOPIX(東証1部の全銘柄)

•株式市場で大きく売られたり、下げが続いたりすることを市場調整という。反対に株が上がっていることを市場ラリーという。

3.株の売買

•押し目買い…株価が安くなるまで待って買いを入れること。

•株式市場が長い期間上がっているとブル相場に入ってるといわれ、長い期間下がり続けたらベア相場に入っているといわれる。

•トレーダーが安全で保障された現金や債券から高いリターンを求めて株式に乗り換えることをリスク•オンという。反対に株を売って低リターンでも比較的安全な現金や債券に乗り換えたらリスク•オフという。

•株式市場チャートで最高値をつけた時を相場の天井、チャートの中で一番低いところを相場の底という。

•株を買って持ち続けること、所有していることを
ロング
という。持っていない株を売ることをショートするという。ショートとは株を証券会社から借りてきて売ることである。株を借りたらいつかは返さなければいけないと契約があり、返す時がきたら市場で同じ株を買わないといけない。その時点の対価を払うので最初に受け取った額よりも高くなるリスクがある。

•一般投資家が買おうとした株をコンピュータなどを用いて超高速にトレーダーがそれを察して一足先にその株を買う。そしてそのトレーダーはほんの数セント上乗せして一般投資家に株を売る。この取引を超高速取引という。これを繰り返すと大きな額になる。今後、禁止されるかどうかなど注目される。

•レバレッジとは借り入れたお金を投資して投資リターンをあげることを意味する。

4.オプション

オプションにはプット(売る権利)、コール(買う権利)の2種類がある。

プットを買うと後で売り手に市場価格よりも高い値段で売れるかもしれないし、コールを買うと後で売り手に市場価格よりも安い値段で株を買えるかもしれない。オプションを買うのにもお金はかかる。
オプションには償還期限があり、いつか切れる。

もし、プットの行使価格が市場価格よりも安い場合には行使する必要はなない。ebayなどで売ってしまう方が得。この期限までに行使されないオプションを権利放棄という。

コールはコールオプションで決めた行使価格以上のお金は払わなくてすむ。コールオプションを買うのは買いたい株が上がると思っているとき。その株をある価格で確実に買いたい時はそれより高い値段は払わなくてすむ。買おうとしていた株の市場価格がコールオプションで決めた価格よりも下がっていたらもちろん行使する必要はなく、普通に市場で買えばいい。

5.ファンド

インデックスファンド…たくさんの投資家から集めたお金で特定の株式指標と全く同じ銘柄を買うファンド。その指標と同じように動く。

ミューチュアルファンド…インデックスファンドよりも幅広く株を買うことができ、買える株にあまり制限がない。つまり、多種の会社の株式を買えるからリスクを分散できる。しかし、手数料を取られる。

ヘッジファンド…ミューチュアルファンドは株や債券にしか投資できないがヘッジファンドら何にでも自由に投資できる。適格投資家であることの証明が必要で最低投資額が一億円を超える場合もある。投資家は口座にある2%とこのファンドで得た利益の20%を支払わなければいけない。「2の20」と呼ばれる手数料体系である。ファンドの運用者はこのやり方で投資家からお金を稼ぎめちゃめちゃお金持ちになっている。


6.債券と譲渡性預金


債券…君が会社に会社にお金を貸していて、その会社が期日までにお金を君に返さなくてはいけない。期限までに会社は債券を持っている人に毎年金利を支払う。

利回り(イールド)…債券の投資家が受け取る年率のリターンのこと。

高利回り(ハイイールド債)…すごく金利の高い債券でジャンクボンドと呼ばれている。

米国債…世界一安全な資産の一つだと考えられていて今までで債務不履行を起こしたことはなく、不安定な国の投資家は自国ではなく、米国債に投資するほうが安全だと考えている。

譲渡制預金…CDと呼ばれている。現金と引き換えに銀行でもらえる証書で、期間の終わりに買った元本と決められた利子を貰える。絶対に損しない事が利点。


7.企業分析


株を買うときにはその企業の株価、PER、市場シェアなどを見て買ったほうがよい。

株価収益率(PER)…銘柄を選ぶときにみるポイントの一つ。株価÷1株当たり利益。その株価が他の銘柄に比べて高いか安いか、同じくらいかを教えてくれるもの。利益のない企業にPERはない。

特別配当…一部の事業を売却して一時的に現金が積み上がったりしたときに株主に特別に配当をだすこと。

自社株買い…自社の株を買う事で株数が減り、株価は上がり一株の価値が上がる。


8.お金を借りる。

抵当権…家を買うときにお金を借りる際に銀行が不動産を担保に取ってこの家は銀行から借りたものだと権利を証明するもの。抵当権を設定すると登記所に記録されてその家を買いたい人は誰でも見られるようになる。

信用格付け…その人にお金を貸してもよいか判断するもの。職業、年収、借金がある、破産したことがある、など。

債務不履行(デフォルト)…お金が返せなくなること。

破産…裁判所によって債務を帳消しにしてもらい、ローンを返さなくてもいいように申し立てる。破産を申し立てると、ローンを組むこともクレカを作ることもほぼ出来なくなってしまう。


9.純資産

ウォーレン•バフェット…オマハの賢人と呼ばれ
歴史上最高の投資家のひとり。株を長期で保有している。発言や行動に注目。

10.経済

連邦準備制度…経済が回るように、取り組みをする機関。

GDP…国内総生産。増えれば経済が成長して雇用が増えて儲かっている証拠になる。景気をみる指標になる。

予算…今後入ってくるお金や収入の予想と、同じ時期に使うことになる費用の計画。使う額が多いと財政赤字となる。
国の借金が多いと国がお金を返済いけないので政府が他のことに使えるお金は少なくなったりする。

11.ベンチャーキャピタルとプライベートエクイティ

ベンチャーキャピタル…投資家からお金を集めて非上場企業や新しい会社に投資をすること。投資した会社に対してお金だけでなく、経営スキルも提供し、助言を与えたりもする。このように投資先に手や口を出すことをアクティブ投資という。判断に普通の投資家が上場企業に投資して経営にもそんなに関わらないことをパッシブ運用という。

できたばかりの会社は経験もなくお金が必要だから投資家に助けてもらう必要がある。また、投資家も企業の成長に期待して高リターンを得たい。

プライベート•エクイティ…投資家からお金を預かりすでに事業を運営していて利益もでている会社に投資すること。



かなり長い要約になりましたが、ざっとこのような内容でした。
本当に簡単にわかりやすい内容になっていて、その中でも自分が知らなかったことや覚えておきたいことを絞って要約してみました。

この本でも繰り返し延べられていますが、最も大事なことは

「収入の範囲内で生活する」

ということだとおもいます。

将来、今の社会保障制度も破綻する可能性もあり、年金もほとんど貰えない可能性があると言われています。

このような事情がある中でこの本で読んだお金の知識を知っているだけでお金についての選択肢が増えます。

投資などの資産運用や貯金をしっかりして周りを取り巻いている環境や現状を分析してどのようにお金を利用していくか、自分で確かめながら生きていく必要があります。

普段ニュースでは聞くけど意味はわからない金融の言葉を理解することで意識も考え方も少し変わるかとしれません。

ずっとこれからもお金と付き合っていくことは間違いありません。

学んだことを思いだしてお金を上手くつかい、将来の自分の為にも残していきたいです

大人でも子供でも金融の基礎を学べ、お金のことを今後たくさん知ったほうが絶対いいなと思うきっかけになる本でした。


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