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感性工学と組織デザイン

いきなりですが、私は感性を用いた組織デザインに興味があります。組織というのは企業の中である目的を達成するために組成されるものですが、その決め方は長らくアップデートしていないのではないでしょうか。
一般的には目的達成に必要な業務を洗い出しその業務を遂行できる人、または遂行できる見込みのある人を起用・採用し配置します。また、業務が洗い出せず曖昧性が高い場合やベンチャーのような変化が激しい環境ではモチベーションやポテンシャルベースで採用することも珍しくありません。
何らかの意図をもち、その意図の中で組織は設計されるのですが、その組織では多くの問題が発生します。しかしその問題に対しては複雑な事情が絡んでいることが多く、理解可能な状態で説明できずに対処に時間がかかりメンバーの変更によって解決するというケースもしばしばです。
この問題を「感性」の観点から捉えることで説明可能とし、あるいは予測ができないかというのが私の研究テーマです。

組織で起きる問題の例

ここでは意識合わせのために組織で起きる問題の例についてClaudeの回答を掲載します。

  • 役割と責任の不明確さ :チームメンバー間で役割分担が曖昧だと、タスクの重複や抜け落ちが起こりやすくなります。これは効率の低下や責任の所在が不明確になる原因となります。

  • メンバー間の信頼関係の欠如 :チーム内で信頼関係が築けていないと、オープンなコミュニケーションが阻害され、協力体制が弱くなる可能性があります。

  • コンフリクトの不適切な管理 :意見の相違や対立が適切に解決されないと、チームの雰囲気が悪化し、生産性が低下する恐れがあります。

  • フリーライダー問題 :一部のメンバーが責任を果たさず、他のメンバーに負担がかかることで、チーム全体のモチベーションが低下する可能性があります。

  • 目標の不一致 :チームの目標がメンバー間で共有されていない、または個人の目標とチームの目標が一致していないと、方向性のずれや優先順位の混乱が生じる可能性があります。

このような問題に対するソリューションは世の中にありますが、一方で「それがなぜ起きるのか」を人間中心に考えたケースは多くないと思っています。例えばフリーライダー問題で言えば、なぜそのようなことが起きるのかを説明しないで、個人の内面に観点を当てずに制度設計などの対処をすることが多いです。目標の不一致にしても、どうしてそれが起きるのか、言葉の選び方だとしたらそれはどういう理由かを説明できるものではありません。

このような個人の感性を起点に組織の問題が説明できるのではないかとういう点で研究テーマとして設定をしたいと考えています。

なお、そのような研究が先行して行われているかどうかについては細かく調べていないので、今後はそのような情報も踏まえて整理をしていきたいと思います。

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