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Starting Out: Grand Archive Vol. 7 - 各ブースターの特徴について

Vol. 6を書きおわった、ということをTwitterで話したら、「各ブースターがどういう特色があるかわからない」という声を聞き、ペンをとりました(実は私が使っているマウスはペン型です)。
一応、すでに発売されているブースターは3弾ありますが、そのすべてを3箱ずつ買っているので、書くにはちょうどいいかもしれない、ということで、簡単に書いてみようと思います。
カード画像はhttps://www.shoutatyourdecks.com という、これまたGrand Archiveのデッキ構築サイトから、スクリーンショットで使用しています。

Dawn of Ashes (DOA)

このゲーム最初のブースターです。
初弾ということで、汎用的なカードが非常に多いのが特徴です。
弾タイトルがDawn of Ashesなので、各単語の頭文字をとってDOA。
全280種類の構成です。
開封した感触だと、

  • Material Deckに必要なカードが他の弾より多めに出る

  • クセの強いカードがほとんどない

  • スターター+アルファでショップトーナメントにいけそうな感じのカードが多い

という印象でした。
また、箱で購入すると、各色のLv0 Spirit Championが2枚ずつ入っているので、2~3箱開けてすぐの構築を試みることも可能かと思います(おそらく、3箱でまともなデッキになる唯一の弾です)。
何枚かこの弾の収録カードを紹介します。

今のところ毎弾1枚登場しているDivine Relic第1号。

世界でも全プレイヤーが最初に求めるといわれる汎用Regalia ItemのGrand Crusader's Ring。
0コストでデメリットなく、1回だけ1ドローをいつでもできるという弱いことが何も書かれていないカードです。
このゲーム、本当にゲームを決定づけるカードがMaterial Deckに1枚投入でいいので本当にサイフに優しいです。

スターターになっていない唯一の上級色、LUXEM。

スターターになっていないChampionも複数登場します。
また、唯一スターターがない上級色LUXEMも初弾からいきなり登場しています(TERAはスターターがありますが、Re:CollectionがでるSilvieということで省略していました)。
ちなみに、現状ClassとしてもAssassinだけスターターがありませんが、5/17発売のTristan Re:CollectionでAssassinの構築済みが発売されますので、こちらは解消予定。

「まずはこれを4枚集めないとゲームがはじめられない」とまで言われる汎用。

Main Deckに入るカードとしての、DOAの超一級汎用はこれ。
通常はターンの開始時のMaterializeフェーズでのみChampionがレベルアップしますが、このカードをプレイすると、登場時効果でさらにMainフェイズ中にレベルアップできます(※Memory 2枚が消滅します)
Lv2→Lv3でも2枚でいいので、速いデッキは本当にこれで3TにLv3到達ということもあります。
あまりの汎用度から「まずはこれを4枚集めないとゲームがはじめられない」とまで言われていますが、全然そんなことはないので気軽に構えてください(とはいっても、既存全カードのRで最高価格がついている1枚であることは事実です)。

円卓の騎士、アーサーがモデル。

ちなみに、パックテーマのモチーフは、円卓の騎士
そのため、円卓の騎士関連の名前が非常に多く見られます。
そもそも長らくGrand Archive TCGのイメージキャラクターみたいな扱いになっているMerlinはマーリンですし。
上の画像のArthurは、アーサー王からきてい(ると推測され)ます。
登場時に即レストさせると、次の自分のターンまで有効である限り何をやっても死なないキーワード(といっても、現状このカードしかもたない)immortalityもち。
で、レストする限り、自分のAllyすべてがパワー+1
……本当にこれがWindにいなくてよかった……(※Windは、プール眺める限りAllyの質がちょっと高めです)

"ずるい"リソース回収札。

DOAの最後の紹介カードは、この超汎用カード。
Glimpse 3をしてから山札の1番上を公開して、Windなら手札に加える効果。
「いや、見てるんだから基本あたるでしょうが(笑)」と言いたくなります。

スターターに含まれるカードも当然多くあり、スターターに含まれない汎用を含めて、何箱開けてもたりなくなるようなカードがかなり多く入っています。
「どれでもいいからこのゲームを箱で買いたい!」という人にはまずこの弾をオススメします。

Fractured Crown(FTC)

第2弾となるFractured Crownは、DOAに対する純正拡張弾です。
単語の頭文字FとCの他に、Fractuaredの途中から1字をとってFTC。
パックも8枚/パックで20パック/箱と、1箱あたりの枚数は少ない構成となっていますが、その分収録枚数も少なめの全90種。
開封した感じ、

  • DOAで手の届いていなかったカユいところをカバー

  • Fractalを中心とするPhantasiaの登場

  • Lv3になってからのゲームスピードを遅くするためのバランス調整が行われた追加のRegalia Itemの投入

というところが主眼になっているパックだと感じます。
また、通常弾としてはLv 0の特殊Championが入っているのも特徴のひとつ。
いくつかのカードを紹介していきます。

タイトル回収

……弾タイトル、回収しました。
ちなみに、前弾のDawn of Ashesもあります。

タイトル回収、その2。こちらはNormです。

5/17発売のMercurial Heartでも3弾と4弾のタイトル回収入るんでしょうか。
個人的に少し気になっています。
ちなみに、このカードのようなDomainを維持するために必要なコストがちょっと難しい、というカードも増えています
例えばこのカードは、Recollectionフェーズでmemoryからランダムに選んだ1枚がNormでない場合、問答無用でこれを墓地に置く必要があります。
つまり、このカードが場にある限り、自分のコストの支払いは事実上Normのみでやらないといけません。
ちなみに、memoryが0枚ならNormでないカードが公開されないため、生き残ります。
また、この効果は、相手にも影響を与えます
Norm以外はお互い常に+1コスト、という枷として機能します。

弾をまたいでLv2とLv3がでている例。

MerlinのLv3です。
どう見てもMerlinですね。
似ているけど、Lorraineではありません。
……いや、このへんの"憑依"について、公式サイト上ではストーリーがまだ公開されてないんですよね。
でも、DOA~FTCのカードをすべて追いかけていくと、おそらくもっともらしい推論ができます。
MerlinはMind Mageです。
Majestic Spiritに選ばれたLorraineに憑依して肉体を借りている、的なストーリーになっているようです。
故にCRUXのChampionになるし、Lineage指定がなければちがうChampionにレベルアップしてもいい、というルールもフレーバー感も演出している状況となっています。
いずれストーリー公開してほしいところです。

現存最強の生き物のひとつ。

こんな巨大生物もいます。
Spellshroudは、Spellの対象にならない、という単語そのままのキーワード効果です。
つまり、8点以上のパワーで殴る(Allyでなら相討ちにする)以外こいつは死なないと書いてあるわけです。
(※これ紹介するなら事前にTamerであるSilvieを紹介しろよ、というクレームは受け付けません)

Lv0のChampion。通常と異なり、1枚引けない代わりにGlimpse 6してからドロー。

基本色3色すべてに同じ効果で存在するこのサイクルは、ゲーム開始時のMaterializeをゲームとしてのただの機能/システムにしないおもしろい存在。
ちなみに、Lineage Releaseしてしまうと、原則としてこの色のカードがプレイできなくなるので要注意です。

FTCの最後は、この弾で登場した新タイプのカードPhantasia。
ItemやDomainとも違った形の効果をしています。
今弾唯一のFire Phantasiaであるこれは、Mageだと4点をAllyに当てながら、登場以降は1コスト支払いに使える置き物として活躍します。
この弾のPhantasiaはこの支払い代用キーワードのReservableのものか、Allyにつけて出すAlly Linkの2種類のキーワードのどちらかを必ずもっています。

DOAで何かすこしたりないな、というところを補う他、全90種類しかないため、UやRはDOAより比較的楽にそろった印象です。
ただ、この弾だけでは(よっぽど運がよくてLv 0 Championを引いたとしても)デッキを組むことはできないと思われるので、DOAやALCで組んだデッキを強化するために買う弾、という認識で購入したほうがいいと思います。

Alchemical Revolution(ALC)

前回紹介した弾で、3弾にあたるのがこのAlchemical Revolution。
弾名の頭3文字でALCです。
収録は214種、パック構成はDOAと同じ12枚/パックの24パック/箱です。
DOAと同じく、対応のスターターデッキが存在し、それらに対して直接的な強化をしつつ、DOAで登場したChampionたちにも、Normと基本色の範囲で強化につながるカードが多数収録されています。
DOAの内容がひと段落して、次のストーリーがはじまった、的な位置づけです。
特徴は、

  • Cleric、Ranger、GuardianのChampionが登場し、すべてのClassにClass Bonusが使用可能な環境が整った

  • 産業革命をおもわせるような、技術やAutomatonに関するカードが多い

  • DOA産championの上級色は追加カードなしで、かわりにこの弾で登場したchampionが独自上級色のカードが多数収録

  • 色付きLv2 championが登場

が主なところです。
すでにスターター強化の目線でいくつか紹介済みなので、非スターターchampionまわりを中心に数枚をとりあげます。

唯一の色もちLv1。
既存champion比で異例づくめのchampion。

非スターターでとりあげる筆頭は、ユニークofユニーク、異例of異例のchampion、Vanitas。
Lv2で色付きが特徴と書いたものの、Vanitasに至ってはLv1もWindという超異例。
しかも、Lv1はLv0もWindならGlimpse 4とは書いてありますが、Lv0がWindでなければいけない、とは書いていないので、Fire&WindやWater&Windで組むことも可能です
※ALCの非スターターLv2 championは他に2種、各基本色に1ずつで存在しますが、そのいずれも上記のような色の組み合わせが可能です
※この弾収録の3種類以外では、Lineage条件によって色が確定するため、基本色2色を選ぶ構築はできません
しかも、Championなのにパワーもちです。
つまり、Weaponなしでも攻撃可能(パワーを1以上もつunitは攻撃できるため)で、Retaliateすら可能です
なんならWeaponなしで攻撃すると追加効果があって、7点以上ダメージを与えると相手のMaterializeを1コスト追加。
Lv1がVanitasにしかレベルアップできないという制限つきなので、非スターターchampionにありがちなレベルアップ先を変更して遊ぶということはできませんが、Vanitasは単体でもすでにとても面白そうです。

ReservableやAlly LinkをもたないPhantasiaの例。

FTCで登場したPhantasiaはReservableかAlly Linkが必ずついていましたが、ALCではそれらをもたないものも登場します。
こちらは、毎ターン所持しているHerbのうち1つを選んで、そのコピーを登場させるPhantasia。
2枚以上置いておくと、びっくりするほど速くHerbがそろうでしょう。

初のWater以外の基本色に登場した打ち消し。

また、今弾では初めて、基本色中でWater以外にも打ち消しが登場しました。
GA独特の表現ですが、"Negate target card activation unless its controller has Tether in Flames deal 1+LV unpreventable damage to their champion. (LV refers to your champion's level.)【拙和訳:プレイ中のカードについて、そのコントローラーが1+LVのダメージを受けることを選択しない限り、それを打ち消す。(LVはあなたのchampionのレベルを参照する)】"という、いかにもFireらしい条件での打ち消しです。
ちなみに、このカードはClericではなくMageでも同様にプレイ可能です。
スターターのLv3 RaiにLV参照させると、7点あたりからスタートするので、被弾を選ぶと基本的に死にます(故に選べないので打ち消せる)。
もしかしたらClericよりRai向きのカードかもしれません。

1周年放送でも画面切り替えに使用されていた、おそらく運営もお気に入りの1枚。

墓地やコントロールしているObjectの数を参照するものも増えました
また、Rangerの本格参入によって、その参照した数値を基にパワーアップさせる効果も作りやすくなったものと思います。
このカードは、墓地にあるWaterのカードの枚数だけ、Rangedのパワー修正がつきます。
Waterで染めたようなデッキなら、軽々とRanged 15くらいは届くんじゃないでしょうか。
ブロックはできないゲームなので、普通に受け止めたら一撃でゲーム終了です。
かわいい顔してやってることはかわいくないですね。

ALCスターターのChampionを中心にゲームを遊びたい場合は、DOAよりこっちが優先です。
とはいえ、基本色のカードを中心に、DOAからのデッキでも活躍するカードは多数あります。

まとめ(と宣伝)

ざっくりと、各弾の特徴を書いてみました。
そして、この記事の公開の瞬間は、Las VegasでWorld開催中です!

Worldはいわゆる世界大会で、賞金総額は50,000米ドル。
はじまっている以上今年は間に合いませんが、逆に言えば、今上陸したてホヤホヤの日本は、2ndシーズンは世界と同じ条件で戦えるようになったということです!
今からはじめて、ぜひ来年のWorldをめざしましょう!

毎週水曜日の20:00~、新宿御苑のEVOさんにて「グランドアーカイ部」が活動しています!
都合がつく方、ぜひ気軽におこしください!!

また、日本のDiscordサーバもあります!

こちらのリンクから入っていただければ、Grand Archiveについての日本語での議論/会話がいつでも可能です!
(この記事の読者にいるかわかりませんが)日本語に限らず英語でも参加可能なので、本当に気軽にご参加ください!!

さらに。
6月中には、スターターデッキ限定大会の開催を予定しています。
スターター限定とはいえ、日本発のGrand Archive TCGの大会です!
こうご期待!!


次回何書くか決めてませんが、今回で終わりではありません。
なにかテーマ見つけて次を書きます。
書いてほしいテーマ募集中です。

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