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Starting Out: Grand Archive Vol. 3 - Arisanna Starter Deckについて

Grand Archive TCGスターターデッキ解説、3本目です!
基本3色という意味では最後の色、Waterのスターターデッキになります!!

記事に入る前に、このスターターデッキは箱自身に難易度★5と記載はありますが、紐解くとめちゃくちゃ楽しいデッキです。
この記事で★5が★3くらいにはなる、そんな内容になってい(ると思い)ます。

スターターデッキの中身

今回もデッキの画像はhttps://build-v2.silvie.org という、Grand Archive TCGのデッキ構築サイトからスクリーンショットを撮っております。

Material Deck
Main Deck 1
Main Deck 2

ぱっと見、若干ですがAllyが少なめ、です。
そして上級色はRaiより少し濃い目の紫っぽい感じですね(たぶん夜空のイメージ)。

Material Deck

Champion

Arisannaがchampionです。
海外コミュニティではAriなどと略されていることもあります。

Arisanna Lv1。トークンを召喚します。
ちなみに、かけてるのは眼鏡じゃなくてモノクルです。
Arisanna Lv2。やっぱりトークンが出ます。さらに追加でドローできるようになります。
Arisanna Lv3。新しいキーワード登場、何かする時にコスト踏み倒すっぽい?

錬金術師!
しかもLv3では錬金の範囲超えて神みたいな存在までいってる気もします(AstralもZenithも天上を表す語で、フレーバーテキストでchosen luminaryとまでいってるので、とりあえず"とてもすごいランクの選ばれし者"です)。

Lv1とLv2は"On Enter: Gather twice. (To gather, summon a Blightroot, Manaroot, Silvershine, Fraysia, Razorvine, or Springleaf token, chosen at random.) 【拙和訳:登場時: Gatherを2回行う(Gatherを行うとは、Blightroot、Manaroot、Silvershine、Fraysia、RazorvineまたはSpringleafのいずれかのトークンをランダムに選び場に出すことである。)】"という効果をもち、Lv2ではこれに加えて"Inherited Effect: At the beginning of your end phase, you may sacrifice two Herbs with the same name. If you do, draw a card.【拙和訳:Inherited Effect: エンドフェイズ開始時、同一の名前をもつHerbを2つ破棄してよい。そうしたなら、1枚引く。】"という効果が加わります。
この世界の錬金術は、どうやら素材にHerbを使うようです。
ちなみに、それぞれのHerbにも破棄したときの効果がついているので、Herb単体としても用途があります
以下の画像はHerbの一例です。

スターターには各トークンが全て封入される他、専用のダイスもついてきます。
通常のダイスでも代用できるような親切設計。

Lv3では一転して、Herbを使わない効果が書かれています(とはいえ、Inherited EffectであるLv2の効果はLv3になってももっています)。
"Once per turn, you may pay [0] rather than pay a card's starcalling costs.【拙和訳:各ターンに1回、カードのstarcallingのコストを支払う際代わりに、[0]を支払ってよい。"という効果で、starcallingという効果のコストをコストなしでプレイできます

Starcallingは簡単にいうと、glimpseというキーワードの処理中にStarcalling効果をもつカードをプレイし効果処理待機中にする、というキーワード効果です。
詳細は、これを用いるカードのところで再度書きます。
で、glimpseはというと、他のゲームだとScryとかForeseeとかスカウトとかいう単語があてられるあれです。
つまり、"Glimpse X. (To glimpse, look at that many cards from the top of your deck. Put those cards back on the top or on the bottom of your deck in any order.)【拙和訳:Glimpse X (glimpseするとは、デッキの上からX枚のカードを見て、デッキの上か下に好きな順番でそれらを戻すことである。】"。
とりあえず、このデッキはglimpseを用いてカードを活用していくデッキ、ということになりそうです。

Champion以外のカード

Glimpseを用いるデッキなので、MaterialにもGlimpseを用いるカードがある他、Lv3になるまでの主軸となるGather関係もほしいところ。
これまで2回見てきた感じだと、絶対そういうカードが入っているのがGrand Archive TCGのスタータークオリティ
実際、ちゃんと入ってます。

1コストで毎ターンGather確約の超高コスパカード。

ClericのClass Bonusをはやく有効にしたいので2ターン目ではLv1になることが優先とすると、3ターン目にプレイしたいRegaliaの筆頭はこれ。
0コストで出した後は、毎ターン1コストでGatherを確約してくれます
Arisanna Lv2の同一名称Herbを少しでもためやすくするためには、1回でも多くGatherしたいところ。
しかも、2/6は破棄して1点回復、2/6は破棄して手札交換(1枚山札の下に送り、1枚引く)なので、Lv2のInherited以外でも超有効活用できます。
Herbを1枚でも多く場に出して、どんどん局面を助けたいところです。

上の効果のGlimpse XはGlimpseとして記す、というエラッタが出てます。
処理や理解にはほぼ影響はないけれど、少しだけわかりやすくなりました。

ArisannaがLv3になる前では、glimpseはほとんどカードの引きに頼らざるを得ないものになっていますが、これが出たターンから毎ターン1回はglimpseができることが確定します
それも、特にプレイスピードに指定がないので、相手ターンにglimpse 3を行えます。
Lv3にした次のターンには、間違いなくこれをMaterializeしましょう。
もちろん、Starcallingをプレイするためだけでなく、Starcallingをもつカードをデッキの上3枚の中に確定させておくためにも使えるカードなので、このカードの使いかたがArisannaスターターでの勝率を高めるカギです。

Main Deck

StarcallingとGatherがデッキの根幹ということはわかったけれど、まだ具体的なフィニッシャーに出会っていません。
Lorraineが特別だっただけで、きっとMaterial Deckには一般的にははっきりとしたフィニッシャーはいないものなんでしょう、きっと。
このデッキのフィニッシャーは、以下のカードです。

最低4点保証の単体火力。
Arisannaミラー以外ではchampion含めた全体4点火力。

いずれも、普通にプレイすることもできて、StarcallingをもつCleric Spell。
Starcallingもちなので、プレイスピードがSlowなことも特に気にはならないはず。
というかglimpseからStarcallするだけでどっちもすでにふざけた強さしてますが

ここでStarcallingをもう一度ちゃんと見ていきます。
"Starcalling - [2] (As you're looking at this card while glimpsing, you may activate it by paying this cost. If you do, put all other cards you're looking at on the bottom of your deck in any order.)【拙和訳:Starcalling - [2] (glimpseによってこのカードを見た際、このコストを支払ってプレイしてよい。そうした場合、残りの見ているカードを全てデッキの下に好きな順番で置く。)】"
プレイできるのは、見ている中から1枚だけです。
いや1枚だけで充分です、充分すぎるくらい強いので
なお、Starcallしたカードは、実行中のglimpseとそのglimpseと同時に行われる処理全てが解決された後、解決されます。
例えば、glimpseしてからカードを引く効果がついているカードをプレイした場合、glimpse→Starcallによるプレイ宣言とそのコスト支払い→残りのカードの山札下送り→ドロー→Starcallのカード解決という順番で処理します。

Cosmic Boltのほうは、単体ダメージのSpell。
4点……かと思ったら墓地と除外エリアにある同名カードの合計分だけ2点追加される一撃です。
このカードが4枚全てがプレイできた場合、4+6+8+10の合計28点を叩きこめるので、まあだいたい勝ってます

逆にCometfallは、全体ダメージ。
Astra属性でないunit全てに4点ダメージです。
すくなくともスターター程度の範囲だと、だいたいのAllyが4点以下なので、だいたいたおせます
なお、こっちは相手もAstraだとちょっと効果影響の範囲が狭くなります(championがノーダメージになる)。

この連載でRegaliaではないItemを取り扱うの初。

ここまではStarcallingとフィニッシャーに軸を置いていましたが、そうはいっても、そこに至るまでの準備も超重要です。
フィニッシャーにつなぐまでは、Herbを使った行動が軸になります。
特に特徴的なのがPotionというサブタイプをもつItem群で、その中から1枚をピックアップします。

Ally、Action、Attack以外にも、Main Deckに入るカードの種類はいろいろあります
このデッキには、錬金術師がつくりだすものという位置づけで、かなり特徴的なItemカードが入っています。
Brewをもつカードは、Herbを破棄することを代替コストとしてプレイができます
このカードの場合は、なんでもいいから3枚のHerbを破棄すると場に出せます。
で、glimpse 3とカードをMemoryに置く効果をもつPotionが場に出ます。
Memoryはターンのはじめに手札になるので、事実上の1ドロー+Starcallingのタネ仕込みになりますね。
序盤にほしいカードがない場合に、Brewせずこれを出して、破棄することでデッキの一番上を確定する、という動きもとても強く、最初のターンの動きとしても充分活躍できそうです(Lv上げる分のカードもドローしているし)。

これスターター限定なので、Arisanna組みたい人はこのカードのためだけでもMust Buy。

ここまでHerbをいっぱい使うということがわかると、1回でも多くGatherをしたいところ。
そんな便利なカードが絶対入っているのがGrand Archive TCGのスターターなので探してみると、↑のカードがありました。
登場して即Gather。
破壊されるとClass BonusのFloating Memory。
Arisannaの初動の一番ほしいことだけを全て集めた1枚です。

さて、Gatherはどうしてもランダムに選ぶことになるので、不確実要素がまだ大きいです。
できることなら確定で2個のHerbをそろえたい、そう思う方も多いはずです。
当然のようにできます、Grand Archive TCGのスターターデッキなので

プレイスピードSlow以外弱いことがない専用カード。

現状Arisanna専用カードという感じですが、2個までのHerbを好きなものに変更できます。
Lv2からのドロー効果も使いやすくなりますね。
しかも、お約束のようにFloating Memory(Class Bonusだけど)。
ちなみに、up toなので、1枚でもいいし、0枚でもいいです
このスターターデッキにはClass BonusがついていないFloating Memoryがないため、Lv2以降へのchampionのレベル上げ目的でどうしてもFloating Memoryがほしくてプレイ、ということもありえると思います。

まとめ

何をめざすか、ということに特化して書いているので、他に入っているダメージ軽減や打ち消しのカードに触れられませんでした。
というか、ピックアップしなかったけどスターターから打ち消し入れてるってすごい……
Lv3になってからはできることが爆発的に増える上、取り上げていないドローソースもあるので、多少の無理をしてでもはやくchampionのLv3とCosmic Astroscopeの設置を目指したいところです。
Cosmic Astroscopeが盤面に置けたら、あとは毎ターンglimpseでStarcallingできることを祈りましょう。
余裕があるときにはHerbsをためて、できる行動をどんどん増やすようにしていきます。
取り上げていませんが、実はPotionにも全体ダメージの火力があります
それもイカレた強さのカードです(非Astra全体にLVダメージ与えて追加でglimpse、LV上げカードもちゃんと入っている)。

短くする、というのがもはや嘘になっていますが、まだまだスターター解説は続きます。
次回は、Arisannaと同時発売された別のスターターデッキ、Tonorisを取り上げます。

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