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Starting Out: Grand Archive TCG Vol. 28 - OmnidexとOrganized Play

 カードゲームって、結局のところ自分のデッキをもちあって相手と対戦する、というのが根幹にある遊びです。
ということは、対戦する結果として目指すなにか、というのがほしいですよね。
もちろんGrand Archiveにも、日本で実施する店舗がまだ少ないだけで、当然"公式大会"的なものはあります(日本語じゃないからそういう名前ではないけどね)。
その参加の仕方や概念的なところ、軽くですが解説します(書いてる時点で出たことないけど)。

公式サイトでのプレイヤー登録

もちろん、プレイヤーとして公式に認めてもらうためには、公式が作っている仕組みにプレイヤーとして登録しなければいけません。
この記事の前半では、まずはその登録方法を解説します。

公式が作っている仕組みは、Omnidexといいます。
↑がそのリンクです。

もちろん、背景はもともとムービーですが、狙ってとってます。何が、とは言わずもがな。

Omnidexにアクセスすると、この画面がトップに表示されるはずです。
左側にメニューがいろいろあるのですが、まずは全く目もくれず真ん中に注目してください
"Log in with Google"という文字がありますね(その上にCookieの取得同意が表示される場合もありますが、Acceptしか選択肢もないので、表示されたらAcceptしといてください)。
これをクリックしてGoogleのアカウントを紐づけたら、Omnidexへの登録完了です!

ショップの店員の方へ。
ショップイベントを開く場合、Omnidexのアカウントには種別があって、プレイヤーアカウントとショップアカウントがあります。
本記事で取り扱うのは基本的にはプレイヤーアカウントのほうです。
ショップアカウントは↑の"Log in with Google"のすぐ下にある"Apply here"から申請可能ですが、本記事では扱いません。
なお、ショップアカウントがないとOmnidex Organized Tournamentの開催ができません

ショップの店員ではないけどイベントを開きたい方へ。
現状ではショップ以外の場所でのイベント開催に対してOrganized Playや公式認定のイベントは開催できません(公式に直接確認済み)。
開くことは禁じていない(これも確認済み)ので、開催の場合はご連絡ください。
可能な限りの支援をいたします(といっても告知まわりとか実際に参加するとかくらいしかできませんが)。

Omnidexの登録を済ませたら、いろいろな機能が使えるようになります。
Event Finderは、自分の近くの大会を探すのに便利です。
Premier Eventは、RegionalやNationalsを探すのに使います(上位クラスの大会、と思ってください)。
My Eventsでは、上記の方法で探し、参加したイベントのログや参加予定のイベントが見れます。
あ、ちなみに、このゲームオンライン対戦までOmnidexでカバーされています
しかも、オンラインでRegional(大型大会のひとつ)まであります。

Store Locatorでは、近くの取り扱い店を探すのに便利です。
なお、ここでいう取り扱い店は、↑で少し触れたOmnidexのショップアカウントを登録した店を指します。
そうでない店はここにのらない仕組みっぽいです(まあだからOrganized Playの開催まで申請だったか承認から1ヶ月かかるんでしょうけど)。

で。
後半の本題は、Leaderboards。
簡単にいえば、順位表。
ここからは章をわけ、もう少し詳しく解説します。

Leaderboardsと集計方法

ログインした状態でプロフィールを開くと、こんな画面が表示されるはずです。

自分の画面ですが、正真正銘、まだ1試合の経験もありません

なんかいろいろとポイントの基準がありますが、それぞれについて簡単に解説します。
紹介するポイントは、VP、EP、Elo、CPです。
そして、これらのポイントを獲得できるゲームの仕組み全体をOrganized Playといいます
Organized Playというものが、Grand Archiveにおけるいわゆる"戦う理由"の形となります。

VPですが、Veterancy Pointといって、試合数に応じて加算されていくタイプのポイントです。
1試合でどれくらい加算されるのかわかりません(おそらく1試合で1点ですが、まだ1回もRated Gameやってないので……)が、800点を超えると著しく加算速度が遅くなる(100試合で1~2点程度)ようです。
Veterancy、というくらいなので、生涯通算成績です。
リセットされません。
試合すればするだけお得なポイントです。

それぞれの試合の結果を考慮するタイプのポイントもあります。
そのひとつがEPで、Event Pointといいます。
弾ごとで区分されるシーズンの中で、成績がいいほうから6個のトーナメントを計算の基準として算出されるポイントです。
計算内容がどういう基準かは(まだ1回もやってないので)わかりませんが、シーズン成績の計算で最もウエイトが重いポイントとのことです。
参加人数が多い大会ほど多くのポイントが、またよい順位であればあるほど多くのポイントが得られる仕組みのようです。
こちらはシーズンごとにリセットされるポイントです。

EPがシーズンごとのポイントの一方、通算の成績を計算するポイントがあります。
Eloというレーティングシステムに基づくものです。
Eloを詳しく書きはじめると今までの記事の合計文字数よりはるかに長い記事を書きはじめてしまうので、簡単に計算の概念を述べると、大会前のレーティングの値に、"大会での勝ち数"と"計算上導かれる理論勝利予測数"との差をベースとした計算結果を足した値をとります(ちなみに、初期値は任意の実数をとれますが、Grand Archiveでは1200をとるようです)。
簡単に言い換えれば、予測勝利数以上に多く勝てば上がるし、そうでなければ下がるというものです(より詳しい内容を知りたい方はhttps://ja.wikipedia.org/wiki/イロレーティング あたりを確認してください)。
超簡単にいってしまえば、対戦相手の決定が常に全プレイヤーからランダムに選ばれる仮定の下にその相手に何パーセント勝つかを推定する値で、各プレイヤーの能力を単一軸上の数値として算出することが可能であるとするというわりと怖い値です。
その勝率は、100差があると数値が大きい方が約64%勝ち、200差があると約76%、300差があれば約84%勝つと推測される計算を行います。
……そろそろこの項目を離れないとひたすらこの値だけで数万字書き続けそうなので次の指標にいきますが、プレイヤーの能力を測っている値である以上、通算ずっとリセットされない値な上、ここまで3つの値で唯一マイナスになりうる(はずの)値です。
あ。
一応急変を制御する仕組みも入ってはいるようです(↑の理論とは別に-200~+800の範囲外のレーティング差では独自の方法で計算が変化する)。

ここまで3つの指標を特定の計算式で集計したのが、CP(Championship Point)です。
VPの100%、EPの100%、Eloの33%の値を合計した値が計算方法(のよう)です。
各シーズン、この値が計算されて、結果としてこの値でプロモカードがもらえます。
CP 600点以上で毎シーズンプロモカードがもらえて、CPが大きくなるほどより豪華な景品獲得となっていきます。
このプロモカード獲得こそが、最も多くの人が目指す報酬になっていくことでしょう。

まとめ

概ね値の半分程度(ALCの実績では約45%)は次期にもちこせるので、簡単にいえば、Rated Gamesは出得です(いや思いっきり「出ずに言うな」なんですが)。
日本でも徐々にRated Tournamentを開催する店舗が増えています(記事では個別の紹介は行わないので、ご自身で近隣の開催店舗をEvent Finderで探してください)。
予定に都合がつくなら、可能な限り参加してプロモカードをゲットしましょう!

さて、またEloレーティングの話にもどってくるのですが、おそらく(MtG以外の)カードゲーマーにはそこまで馴染みのないシステムなのではないでしょうか。
これを現行で導入しているTCGの例をほとんど知りません
もしあったら教えてください(←過去最重要のお願いです)
個人的には、原則としてはゲームそのものよりレーティングシステムと大会設計論のほうにこそ強い興味があります
MtGでも2011年に廃止されるまではレーティング制度を使用していたものの、以降は違う仕組みに変わっています。
一部のボードゲームの世界ではむしろかなりメジャーな指標で、それはもうエキサイティングな仕組みなのですが、TCGにおけるEloレーティングは、なかなか運用が難しいものだと考えておりました(簡単にいうと、個人のTCGでの適性あるプレイスタイルが、開発が提供するプールとそれにより生まれるメタによって、環境上の立ち位置において値に与える影響が大きい計算因子となる可能性が予想されるため)。
それでもなおEloを導入するという点は、個人的にはとても惹かれる実力評価システムだと思っています。
……まさかまた自分が昔いた"Eloレーティングのある世界"に戻るとは、この10年全く思ってもいませんでしたが。
……
…………
………………
だめだ、そろそろ超マニアックなことしか書かなくなりそうなので、筆置こう(笑)
……相変わらずこれ書くのに筆は使っていないけど。

宣伝

私が開催しているGrand Archiveのイベントを中心に、日本国内でGrand Archiveができるイベントや有力情報等を紹介します!
※Discord→イベントとなるように、ちょっと順番を変えました

1. Grand Archive日本Discordサーバのお知らせ
DiscordにGrand Archive TCGのサーバがあります。

こちらのリンクから入っていただければ、Grand Archiveについての日本語での議論/会話がいつでも可能です!
(この記事の読者にいるかわかりませんが)日本語に限らず英語でも参加可能なので、本当に気軽にご参加ください!!
(というか、英語での議論も日本サーバで活発に起きてます)
こちらも質問は発起人でサーバ管理者でもある私までご連絡ください。

2. グランドアーカイ部のおしらせ
毎週水曜日、新宿御苑のEVOさん
にて活動しています!
都合がつく方、ぜひ気軽におこしください!!
だいた20時頃に人が一番多くなり、23時頃まで(たまにそれ以降まで)気軽に入退場できるような形で開催しています。
詳細質問は主催の私まで、店舗利用料等はEVOさん店舗までご質問ください。

3. 出張デュナミス会@川崎 について
私が運営するアナログゲーム会・デュナミス会にて、Grand Archiveはプレイできます!
次回の定例は10/5に開催予定ですが、そちらはGrand Archive限定とはしていません。
……していませんが、10月には別途Grand Archive限定のイベントを追加開催します!
以下はGrand Archive限定会となる出張デュナミス会@川崎の詳細です。
会場:川崎市産業振興会館
日時:2024/10/20 13:00 - 17:00
あ、デュナミス会のGrand Archive限定回は毎回"おみやげ"つきです。

今回からは、こんなトークンマーカーがお土産です。
めくひか会の北海るるか🐬 さんがデザインしてくれました。

こちらでの紹介希望イベントがある方、お気軽にご連絡ください!
Grand Archiveのイベントであるなら、どんな規模のイベントでも紹介します。
For non-Japanese Grand Archive Event organizers, if you want to publish your event(s) to Japanese community in Japanese, I'll help you.
So please feel free to ping me on any SNS/comment of note/Discord.

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