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Starting Out: Grand Archive TCG Vol. 20 - Vanitasについて

謝辞

はやくも20回目ですって。
こんなにハイペースに書くとは、自分でも思ってませんでした。
これも日々読んでくださる皆様のおかげです。
まだまだ筆を置く気はない(し、なんならようやく「はじめに」を書き終えたくらいの気持ちである)ので、引き続きのご愛読をいただけると筆者がおおいに喜びます。

はじめに

前回紹介のNicoの文末で、Vanitasは彼女の上司にあたる人物と書きました。
そして、それはもう異例に異例をのせた異例の詰め合わせ、ということも書きました(※そこまでは言ってない)。
その異例のデパートであるだけでなく、Rose, Eternal Paragonのストーリーとしても重要な位置にいる人物を、非スターターChampionの折り返しかつ20回目の記念更新で扱うこの因果に感謝しつつ、筆をとっていきたいと思います(あ、Roseのストーリーについてはこの記事で特筆する予定はありません、ご安心ください)。

Champion紹介

今回紹介するVanitasは、ClericのChampion。
で、いきなり異例事項、その1。
Vanitasは、スターターではないChampionなのにLv1があるChampionです

悪だくみしているこのフレーバーテキスト、ちゃんと読んでればRoseの目線で憎む存在になること事前に読めてたのに……

異例事項、その2。
現状唯一のLv1で有色のChampionです
そして異例事項、その3。
レベルアップ先を指定されています
さすがにChampion=Humanの例からは漏れませんでしたが(実は現状全ChampionがHumanです)。

当然、色はレベルアップ要件には一切影響を与えないので、Lv0がWindである必須性はありません。
Nico同様、FireやWaterをLv0にして組むことも可能です。
が、Nico以上に、Wind単色か、Wind+Normで組むことが推奨されるデッキです。
それはLv1のOn Enter能力が語っています。
Vanitas Lineage内で他にWindが含まれているなら、登場時にGlimpse 4するという破格の性能を使わない手はありません。
これ以外に効果をもっていないため、WindのSpiritを採用しない場合は、Lv1になっても何も起きません。
Classとしては特に優遇されているわけでもないClericなので、ただClericのChampionになった、というだけでは、あまりに強みが薄いです。
(最初は)素直にWindで組むようにしましょう(もちろん、Fire Windで組んだ実績に基づく提言です)。
逆に、Windを使うChampionで常にこれをLv1で使いたいくらい強い登場時効果ですが、残念ながら、Vanitas Lv1にレベルアップすると、Vanitas Lv2以外にレベルアップができません

Villainの風格ある絵。そのせいでどんなに憎くても嫌いになれない。

異例事項、その4。
Lv2でとまるChampionなのにLineage制約があります
一応書いておく異例事項、その5。
Lv2だけど色もってます
もっと大事な異例事項、その6。
Championなのに、パワーもってます

繰り返します。
Championなのに、パワーもってます
Attackカードなしで攻撃宣言ができるし、RetaliateもできるChampionです
1点だけとはいえ、他のChampionとはかなり大きな差です。
しかも、Retaliate中にパワーを上げられるカードはないものの、自身の攻撃にはSpellカードをプレイするたびにパワーが上がっていく効果つき
ただし、その攻撃はweaponを使わないものでないといけません。
……とはいえ、そもそも現状Clericにweaponはないので、果たして追加の恩恵なしの他Class weaponを採用したいか、ということがあり、そこの制約はあまり気になりません。
おまけで、1回の攻撃で相手のChampionに7点以上を与えた場合、相手は次のターンにMaterializeするカードのコストが+1上がる効果ももってます。
これはプレイヤーに対してターン全体に修正を加えているので、例えばLorraine Lv1にする場合、Lorraine Lv1へのレベルアップも、その登場時効果で出すWeaponもコストが上がります。

ここまでで見てきた2枚のChampionのカードだけですでに、「Windを中心にして」「Championの攻撃でゲームを決めたい」Championおよびデッキになる、ということが予想できます。
そういう観点から、相性のいいカードを見ていきましょう。

相性がいいカード

Windのカード

Weaponを使わないで7点以上に届かせるにはどうしたらいいか、ということを考えると、まずはAttackカードに何かないかを探すことが有効そうです。

唯一のClericのAttackカードだけど、Vanitasの専用カードな性能です。まあArisannaではAttackカード基本的にいらないし……

Vanitas限定で0コストでプレイできるAttackカード
ただし、0コストでプレイする場合は、Windのカードをmemoryから3枚公開する必要があります。
ついでに、このAttackカードは3コストか0コストでプレイできる4点の火力なので、とてつもなく打点効率が高いものの、weaponは使用できません
まあ、Vanitasの効果はweaponを使わない前提なものなので、あまりデメリット感はありません。
これで攻撃を宣言する前に2枚以上Spellであるカードをプレイしていれば、On Champion Hitの条件である7点に到達します
まあ、Vanitasを組むならこれを4枚入れるのはほぼ決まりといっていいでしょう。
Clericには他にAttackカードもないので。

シナジーが濃いわけではないので、主軸にはならないかもしれないけれど、強い1枚。

Championの記載に対して真反対にweaponを使う、ということも充分考えられます。
MRCで登場したこのカード、memoryから4枚のWindのカードを公開しないと攻撃にもっていけないのですが、パワー4点のweaponとして使えます
当然Championの効果では加点されませんが、「殴ってきてもせいぜい1点」と考えている相手の意表を突くことは充分に可能です。
そもそもChampionのもつパワー1とは通常通りに機能するので、正味5点火力です。

Vanitasの専用カード……風だけど、これは実は全Windのデッキで使おうと思えば使えます。

Championで攻撃することに着目した最後の紹介カードはこれです。
4点以下のダメージを軽減して、軽減した分のダメージを次ターンのweaponを使わない攻撃に加点する効果
軽減に成功しているということは相手ターンでプレイしているため、SpellだけどSpellプレイによる加点は入りません。
一応、Vanitas限定で2コストです。

Champion Hitの7点を安定して出すのは、単体ではやっぱり難しそうなので、その他のカードもあわせて相手にダメージを与えていくことを狙う必要があります。
VanitasはClericなので、Clericとして別の戦い方を用意しておく必要があります。
以下では、WindのClericで戦う際に役立つカードを数枚紹介します。

Wind Clericを組む理由に充分なる1枚。

MRCで登場の、WindのClericで1、2を争う強Ally。
Imbueで登場すると、登場した次のターンに相手プレイヤーがプレイできるカードが2枚までに制限されます。
あまりに強すぎるので次ターンまでですが、WindにはReclaimをはじめ手札に返すカードも多くあるため、かなりの回数Imbueでプレイできるのじゃないでしょうか。

Brewしてればどこまでも大きくなります。

Wind Clericを、Brewを軸にしつつ組むなら採用圏に入ってくるAllyです。
PotionをBrewをするたびにbuffカウンターが乗るので、ClericらしからぬサイズのAllyになることもありえます。
しかも、登場時にはGatherできるので、登場→Gather→Brew→カウンター乗せる、という動きがかなりやりやすいのもポイント。
ただし、Potionを1枚もいれないならbuffカウンターがのらないので、ただの2/1/3です。
……ライフ3の時点で強いんだけどね。

これが立つだけでライフが40くらいになる、と思っていいCleric随一のパワーカード。

Brewを軸にしてもしなくても、ClericでWindを組むならまず採用を考えることなく積んでいいカードがこれです。
2枚以上並べることもできるので、Gatherの結果場にあるものと同じHerbがどれでもどんどん増えていきます。
Vanitasだと急いで1ターン目に出す理由は強くはないものの、当然1ターン目に出ていると最高効率です。

Windの濃度がこくなればなるほど確実にImbueできるので、汎用側のカードだけどVanitas向き。

Wind最後の紹介カードは、ImbueでプレイしたそのAllyがそのターンパワー+1されるというDomain。
ImbueをもってないAllyもWindであればすべてImbueをもつ補助効果つきです。
Recollectionフェーズ開始時に1コスト払わないといけないので、そこだけ注意が必要ですが、手札を使い切ることがなければ全く気にする必要はありません。
Clericには固有の大型Allyがほとんどいないため、これでパワーを上げられるのは地味に重要かもしれません。

Normのカード

Wind単色、またはWindとNormという色がいい、といったものの、Nicoほど強烈にWaterに染め上げる必要性はないデッキ、だと思います。
NormにもWindのClericであるChampionとしてデッキを強化できるカードは結構あると思います。

忠実なる副官の絵。

Normには、2コストで最大4点のAttackカードが複数あります。
その中で、Vanitasにとって最も使いやすいのはこの1枚でしょう。
12点以上のダメージを受けていれば、4点のパワーの攻撃となります
Dominating Strikeと比べるても遜色ないパワーラインだと思います。
とはいえ、4点になるのが効果なので、ダメージ以外は追加の効果をもたない以上、優先するのはDominating Strikeの採用から、となると思います。

MRCで突如生まれたフィニッシャー。ALC→MRCで、Brewの価値が上がってます。

ClericといえばBrew、ということでBrewを活用するカードとしてNormから2枚。
その1枚目が、これに置かれたageカウンターでレベルを下げ、LVが0以下になったら相手Championに直接ageカウンターの数だけダメージを与えるPotion
MerlinやRaiのような、レベルががんがん上がっていくChampionには成功しづらいかもしれませんが、そうでないChampion相手には、長期戦になればなるほどつらくなっていくカードです。
Ageカウンターのためかたは、毎ターンRecollectionフェーズで1個ずつ増えていきます。

ChampionにStealth付与は、結構重たい設計のゲームです。

2枚目は、以前も紹介したMRCのPotion以外でBrewするカード。
5コスト払ってChampionにStealthを付与するカードですが、Brewなら0コスト
WindのClericということは、先に紹介したFertile GroundsでHerbもためやすいので、より0コストでのプレイが容易です。

Clericとしての強化、というとAstra以外では実はこのカードが一番のものではないでしょうか。

Potionを多用したい構築がひとつの形にできそうなことはここまで見てよくわかったと思いますが、Herbは増えてもageカウンターは1個/ターンじゃ少しものたりない、という人にとっておきの1枚もMRCで登場しました。
毎ターンPotion itemを1枚選び、その上にageカウンターを置くRegaliaです。
どうにかしてLevel 4+のほうも使えれば、相手のRegaliaすらも破壊可能なのとても強力です。
Gatherすれば1/3でレベルが1上げられるので、他のLevel 2とまりChampionに比べると、達成も簡単ではないでしょうか。

まとめ

NicoやMordredほどにはやるべきこと、考えるべきことはストレートではないかもしれません。
しかしながら、ただでさえできることの幅が広いClericがAllyを並べて駆け抜けるというそのデッキの姿は、一度組んでみると病みつきになると思います。
某最大手TCGにおいて"攪乱的アグロ"と呼ばれるアーキタイプがありますが、目指したい形ははそんなあたり。
そもそもChampionが一切のリソースを使用しないで毎ターン攻撃に参加できる、というのは、このゲームのあらゆるChampionにない完全独自の強みです
アライアンス活動のリーダーらしく、Allyを扇動してそれを先導するありさまは、言葉で紡ぐ以上にデッキの動きがその姿を語ってくれるでしょう。

アライアンス組織The Obliviateには、Nicoと一緒にVanitasを支えるもう一人の中心人物がいます。
それが、次に紹介するPolkhawkです。

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