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Starting Out: Grand Archive TCG Vol. 21 - Polkhawkについて

火のない所に煙は立たぬ、と言いますが、どうやらAzoth、およびGrand Archiveの世界では違うようです。

"Where there's smoke, there's Polkhawk!(拙訳:俺のいないところにゃ煙は立たねぇ!)"

……あ、このフレーズはSP2のEvasive Maneuversに書かれているフレーバーテキストです。
ということで、ALC登場の最後のChampion、Polkhawkです。

Champion紹介

MordredやNico同様、Lv2だけがあるChampionです。
ClassはRangerで、当然のようにFireです。
画像はあいかわらずのhttps://www.shoutatyourdecks.com からのスクリーンショットです。

Polkhawk Lv2。Dianaのスターターと同じFireのRangerです。

……穏やかそうな顔してるんですけどね……
たぶんおだやかという感想は、この記事を読み終わる頃には全く思わなくなるんじゃないでしょうか(笑)
もってる効果は2つで、1つ目はRanged 2
もう1つは、RangerのReactionカードをプレイする際、そのコストは1軽減される、というもの。
……意外とおだやかです……ね?
フレーバーテキストはだいぶ"ヒャッハー!"な感じなんですけど。

DianaはLv3までレベルアップして戦い、Umbraのカードを駆使するのが基本方針でしたが、PolkhawkはLv2まで、つまりFire(+Norm)のみで戦います。
Fireには潤沢にドローソースがあるので私でさえ最初から複色にする気は置きませんでしたが、この記事を読んだ後なら、Fire(+Norm)単色で組むことには何の疑問も起きない……と思います。

相性のいいカード

FireでRanger。
Dianaで多くのカードをすでに紹介してるんですよね……
がんばってスターターに入ってないカードで紹介していきます!
※実際、Dianaスターター解説の頃には書けなかった今ならではの強化札も結構あるので、新鮮な内容が思ったより含まれると思います

Fireのカード

ここまでの2人のChampionで見たのと同様に、ある程度専用感あるカードがALCやMRCで登場しています。
Polkhawkには2枚の専用カードがあります。
まずはその2枚から紹介です。

専用weapon。Polkhawkが使うとかなり強い一撃。

最初の1枚は専用武器。
Cleaveと同様に全体ダメージを与えるものの、それがAttackによるダメージではなく効果ダメージなのでRetaliateされない代わりに2点固定となるGun
Gunなので、書かれてませんがWeaponのloadが必要です
つまり、これを破壊しない限り4回は全体2点のダメージがのっかるわけですね。
Attackカードと併用できないのがGunのデメリットですが、bulletの効果も一緒に使えるので、そこはどっこいどっこい。
……いやどっこいどっこいじゃなくて、これ単体でも十分エグいが。

Champion効果とあわせて4コスト軽減で、次のAttackは+10点。世界揺れます。

2枚目は、3コストで次のGunを用いた攻撃のパワーを+10するReactionカード
Polkhawk自身の効果でRangerでReactionのカードはコストが1軽減され、カードの効果でさらに3コスト軽減されるため、3コストです。
あくまでCombatダメージの計算時に加算されるパワーなので、On Attackのほうにはパワー修正は乗りません。
……いやCombatで+10なだけで十二分にエグいが。

1効果で書かれてますが、見た目より使い道が広いカード。

Ranged 2を活かすこともでき、Reactionカードのコスト軽減も活かせる1枚を紹介します。
コスト軽減効果とあわせてたった1コストで、distantにするだけでなく5点以上のダメージは(Combatを介さない)4点に"軽減"できるカードです。
実際には軽減しているわけではなく、4点ダメージを受けてStealthにしているだけですが。
True Sightをもたないアタッカーの攻撃に対して使用して、潜在的に4点以上受ける予定だったダメージを4点に抑えた上で、返ってきたターンでBombard Flarecannonによって全体ダメージから盤面一掃、というのが理想的な運用です。

Upkeep条件には要注意の1枚。その威力は絶大。

今やダメージ軽減は当たり前に積んでいる環境になってきましたが、Fireはその軽減を許さないカードがあります。
ダメージの発生源がFireである限り軽減を許さないDomainで、維持の条件はMaterializeをしないこと
どうしてもBulletを出さないと攻撃が続かないRangerにとってはちょっと運用しづらいかもしれませんが、威力の高さは半端じゃないはずです。
全体に広がる2点も、攻撃による12点+αも、全部軽減不可能です。

DianaのスターターがFireでRangerなので、かなりのカードがそのスターターから採用される構築になるでしょう。
さらに、Fireworks DisplayやImmolation TrapといったZanderで紹介した「ダメージを受けたAllyを破壊する」絡みのカードも、Championの攻撃で全体2点がある以上かなり有効に活用できます。
そんなこんなで、Fireのカードで紹介するものもだいぶ紹介がすんでしまっている感じはありますが、ちょっと変わったMRCで登場のRangerのAllyを紹介します。

実はRangerはAutomatonが多めのClassです。

Automaton強化がテーマのひとつにあったMRCで、コンボっぽさが満載なRangerでさらにコンボっぽさマシマシのシステムAllyです。
1枚引いて1枚捨てるカードで、捨てたカードがFireだと追加効果、というFireによくありがちな構図ですが、追加でdistantになります
効果の誘発条件は、Powercellを破棄すること
Rangerは意外とAutomatonが多い上、Fireは手札にも余裕ができがちなので、有効活用できるシチュエーションは多いのではないでしょうか。

これがAutomatonだったら今頃Polkhawk環境です。……たぶん。

墓地にFireを中心にカードをためておくと、こういうAllyが活躍します。
攻撃時に墓地のFireのカード3枚をゲームから除外すると、distantになってパワーが+4されます
元のパワーが2点なので、6点の火力です。
Championが攻撃する前にまずInterceptやTauntをこっちで破壊して、Championが積極的に相手のChampionに攻撃する、というのが有力な攻撃プランになると思います。

Normのカード

Distantの付与を行うカードはNormのほうが多い都合、Vanitas、Nicoに比べるとFireへの依存度は低いと言えるでしょう。
Dianaスターター解説の頃には書けなかった内容を含め、Polkhawkで"踊る"ためのNormのカードを紹介していきます。

特別な効果はないけど、3点のbulletは大きい。

Calamity Cannonでの一撃をより重くする1枚。
パワー3のBulletです
これを装填してCalamity Cannonを使ってからdistant状態で攻撃すると、合計15点+Gunのパワーまで打点が上がります。
地味ですが、十五分にエグい一撃に変わります。

軽減前の数値で参照するので、Under Fireあたりはこれではプレイできません。

BackstepやEvasive Maneuversといった、Dianaスターターでも紹介したようなdistantを付与するカードは、ほとんど2コスト以下のActionカードです。
とはいえ、手札からプレイして、2コスト払ったことによってChampionの行動のみで終わってしまう、というのは少しものたりないでしょう。
それを解決してくれるのが、MRCで登場したRangerの超強化Ally。
Fast Activationをもち、Rangedである上に、デッキの上から5枚にある2コスト以下のRangerであるActionカードを1枚、コスト支払いなしでプレイできます
Recollectionフェーズ開始時の優先権タイミングに、Berthaを場に出しながら効果でめくったカードによってdistantをChampionに付与してから手札を回収し、Championの行動をしながらさらに1アクションとる、ということも可能になります。

Arisannaはモノクル。Freydisは眼鏡。

登場から3回Recollectionフェーズを生き残ると、以降Rangerのunitは全てdistantになる効果をもつカードです。
その3ターンは厳密にはtacticカウンターが充分にたまる時間なのですが、tacticカウンターについても自己完結しています
問題はライフが2とちょっと心細い数値であること。
ダメージ軽減やStealth付与を活用しながらなんとか維持していきたいところです。

コンバットは軽減できないのがちょっとキズだけど、0コストでdistantと軽減両立の良カード。

MRCで登場した、非Combat限定のダメージ軽減です。
Polkhawkの場合は、その効果で0コスト。
ついでにdistantまで付与できるので、とても便利です。
現代Polkhawkでは4枚積めるなら積みたいカードになるでしょう。
なお、Combatダメージ限定の同効果(ただし軽減幅は2点)カードはDianaスターターに入っているので、環境を見ながらそのへんを使い分けましょう。

これがReactionだったらかなり強かった、としみじみ思います。

Polkhawkは、Diana以上に特定のGunに依存した構築になります。
というか、Bombard Flarecannonがほとんど本体のようなものです。
これを破壊されたりFracturizeされたりすると、それだけで火力が激減するのがPolkhawk、と思っていいでしょう。
そんなGunを守る手段として、GunにSpellshroudをつけることができるなら、かなり安定してゲームを進められるはず。
そんなことができればいいのだけど、できるカードがあるのがGrand Archive。
おまけでFloating Memoryもついているので、序盤からずっと活用し続けることができる1枚です。

ClericよりRangerやTamerの方が使える気がする1枚。

最後にちょっと変わり種を。
各プレイヤーのRecollectionフェーズ開始時に、MaterializeフェーズでMaterializeしなかった場合は2点ダメージを受けるRegaliaです。
一般的に、RangerはBulletを使ってそれがMaterialデッキに戻っていく都合、ゲーム最終版までMaterializeし続ける可能性があります。
一方、他のClassでは最大12ターン程度でMaterializeができなくなるので、以降は2点のクロックが完成です。
自分はダメージを受けず、相手だけダメージを受ける状態にすることができるので、長期戦を許しません。
ただ、元々長期戦を目指すデッキでもないので、相手に意図せぬMaterializeをさせたり、Clamity Cannonで2点まで届いてなくてもフィニッシュになってる状況を作ったりするのに使うカード、という位置づけです。

まとめ

The Obliviateの最後の1人でしたが、他の2人よりはNormが支えているデッキになったかと思います。
RangerというClassがそういうClass、というのもあるのだけれど。
また、RangerであるReactionカードを活用していくことがChampionの性能を最大限引き出すことになるため、ある意味でLv2 Championの中では最もClass依存が高いともいえます。
その筆頭ReactionカードであるCalamity Cannonを中心に、高火力で相手の盤面を焼き尽くしていく、というのがFire Rangerのやり方。
ChampionとAllyが連携しづらいRangerにおいて、Bombard Flarecannonはその連携を可能にする1枚で、Championの攻撃でとり逃すところはAllyで掃除する、という動きがとれます。
Dianaよりも手軽にAllyを活用し、連携できるのがひとつの強みでしょう。
あと、Umbraを使えないことによって、逆に対応力(特に対応範囲)が上がるので、見た目よりは相手にしづらいデッキになるはずです。

Lv2とまりChampionも残り1名となりました。
次は、個人的には最もHOTだと考えているChampion、Allenです。
SlimeでもAlliesの大群でもない、Tamerの新世界へ誘います(DOAのChampionだけど)。

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