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球体・鉛筆デッサンの基本

こんにちは、るぅ1mmです。デッサンが大好き!今日は久々にりんごのデッサンをしました。

鉛筆の準備

用意するもの

・鉛筆(uniかステッドラー)6B、2B、F、(H)、2H
・ねりけしゴム(文房堂)
・ティッシュ(こする用)
・画用紙(粗目が良い)

りんご。後ろの紙は漫画のプロット。

りんごは赤いから可愛いし甘くておいしいし、持つと意外と重いですね。白い紙を敷いておけばモチーフに床の色が影響しないのでおすすめです。
早速描き始める前に鉛筆の使い分け方を説明します。

球体の描き方・鉛筆の使い方

球体の描き方

画用紙の目を使って、鉛筆を寝かせて、目をつぶさないに描いていきます。
目がつぶれると色が鈍くなってしまうからです。鈍いところは暗く、影の色に見えます。
画用紙の目を使って粗く描くと手前に見えてくるのは、単純にドットが大きいと手前に、小さいと奥に見えるのと同じ原理だと思います。

鉛筆の使い分け

・写真を見ると、影の色は布の繊維が見えづらく鈍い色になっています。
・境目は光と影が入り混じっています。
・明るい回り込みは、繊維の角度が違い、見えにくくなっています。明るいけど繊維の変化は鈍いです。

このように表現したいので、影は画用紙の目をつぶすように描き、明るいぶぶんや形の境目は画用紙の目を残して描きます。

つまり、
手前と奥&影と光と形
で鉛筆を使い分けます。
例えば、手前にある部分が暗く影になっているときは、手前なので6Bなどの鮮やかな鉛筆を使って形を描き、Fなどで鉛筆を立てながら画用紙の目をなくすように影をつけていきます。
もしくは2Bなどで影の色を付けてティッシュでこすり※、その上から6Bなどで形を出していきます。
※ティッシュでこすると、画用紙の目に鉛筆の粉が入り込むので、鈍くなるのです。あまり鮮やかな鉛筆をこすると汚くなるので、こするのは3Bくらいまでがおすすめです。

りんごを描く

形をざっくりとります。2Bが好きです。
2Bのいいところは、こすっても汚くならないし、たたせて描けば影にもなるくらい、ほどよい硬さだからです。


手前からの光

光の位置を決めて、メモするようにざっくり形を表す影を描きます。2B


影と形を描き進めます。
りんごのように複雑な模様があるモチーフは、まず形を先に描いていくと楽です。球体になるように描きます。
一番暗く鈍い部分は、ティッシュで擦ります。あまりたくさんの場所をこすりすぎると画用紙の目が死んでしまうので、ちょっとだけにしてます。2B


こすった部分をねりけしとFやHの鉛筆で綺麗に整えます。ついでにりんごのシルエットも決めます。F、H、2B


大体形がとれたのでりんごの模様を描いていきます。形に添いながら描きます。6B、2B


赤い色になるようにバランスを考えながら濃くしていきます。ここら辺から全部の鉛筆を使い始めます。


描き進めます。6Bは鮮やかな赤色の部分や、手前で明るいところによくつかいます。全体にさっと鉛筆をかけたり、模様を濃くしたりしながら、バランスを見ながら描いていきます。

まわりこみの部分に反射光が見えたので、反射光を作っていきます。

ねりけしで消す
2Hで埋めながら描く

一回ねりけしで消して、2Hでまた描きこみます。よく勘違いしてしまうのですが、回り込みのぶぶんはこすりっぱなしや一色で塗りっぱなしにするのではなく、形を描きましょう。回り込みにも形はあります。布の写真を見てみてくださいね。


これを繰り返し、りんごが完成しました。重さを感じるりんごが描けました。描いてる途中で髪を切りに行ってしまったので、光の位置が変わってしまいました。


最後に床を描きます。Fと2Hで、床の形にそわせて丁寧に描きます。
※受験生の皆さんは、おそらくモチーフが組み合わさった空間のあるデッサンを描くはずなので、最後のギリギリに床を描くのはおすすめしません。床はとても大切なモチーフなので、一番遅くてもシルエット(際)が決まり始めたらもう描いておきましょう。


鉛筆のメーカー、uniがいいかステッドラーがいいか問題がよくあがりますが、完全に好みなので、どっちでもいいです。
私はuniのほうが安くて柔らかいので使っていました。uniのFはかなり使いやすくておすすめです。

amazonで一本ずつ鉛筆を買うのは難しそうですね……Hi-uniをはじめて使ったとき、柔らかくてドキドキしました。今はuniしか使ってないですが、多分私はHi-uniのほうが好きそうです。
これからデッサンをはじめる方にオススメの硬さは、6B、2B、1Hです。とりあえずこれがあれば大体描けると思います。

↓こちらのnoteにもデッサンの描き方や基礎が載っています。

ありがとうございました!
2023.01.20 るぅ1mm

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