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アメリカ留学8ヶ月間の本音

アメリカに留学してから約8ヶ月が経った。毎月、月末にその月をどういうふうに過ごしたか、そこから何を感じたり学んだりしたかを記録してて、ここでみんなと共有しておく。交換留学生としてアメリカに留学すると学びや現地での生活や友達との交流はどんな感じなのかを知るための参考にしてほしい:)

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8月
交換留学生とフルタイムでその大学に通う予定の学生でかつアメリカ以外の国からきた国際留学生のためのオリエンテーションが三日間にわたって行われ、そこで様々な国から来た多様なバックグランドを持つ学生と友達になることができた。オリエンターションの間の休憩時間やご飯を食べるときに好きな席に座る際、人種や近い出身地どうしで集まりがちなのを見て、色々と考えさせられたが、そういう見た目や言語の壁を乗り越えてみんなが居心地良く感じられる空間が今の世の中に必要なものなのかなとふと感じた。
最初の1週間はオリエンテーションがあったり、入寮して荷物を整理したり、土地勘のないところで生活用品を揃えたりと、ずっと緊張の糸が張り詰めている状態だったが、だんだんと生活の仕方をつかめてきた。
今日から授業が開始し、本格的に留学先での勉強が始まる。決して流暢ではない英語で、現地学生とともに学びを深める。課題のスタイルや量、授業の進め方などこれまで日本で受けてきた教育の姿と違う部分の方が多いと思うが、それら全てを自分の成長に繋げていけるように、及び腰にならず、言ったもん勝ちの精神で食らいついていきたい。

9月
学期の一週目がちょうど終わった。中間テスト/レポートと期末試験/レポートがクラスの成績の大部分を占めていて、それに合わせて学生は勉強する日本の教育の仕方とは異なり、毎週リーディング、クイズ、ディスカッションなどの課題が必ず課せられ、毎週コツコツと勉強に向き合うやり方に頭がいっぱいになりそうだが、自分が成長できる良い機会であり、それぞれの課題の意味や理由がはっきりしているため、やりがいがある。また、クラスを受けている際は、教授が学生に対して非常に積極的に意見やアイディアを聞くため、クラスが一方通行にならず教授と学生の間で会話するように意見を交えるスタイルは刺激的で、中身のある授業を受けられているなと感じる。
授業以外のソーシャルな場面では、他の国からきた国際留学生とご飯を食べたり、お互いの文化や言語を教えあったり、共通のツールである英語を使って会話する中で他の国の知らない文化を学ぶことで当たり前だと感じていた日本の文化を新鮮な視野から捉え直すことができている。日本で生活していたら絶対に学べない、経験からでしか肌間で落とし込めないような柔軟考え方と多様な価値観に日々触れられている。

October
ここにいる時間のうちの勉強時間の割合が多くなってきた。学期が終わるまで毎週必ずあるリーディング課題、それを踏まえた上でのクイズ、事前に予習として見る授業動画など、一つのクラスで授業前の予習/準備に2時間はそれぞれかかるため、ICUにいた時よりも毎週欠かさず持続的に勉強に従事する環境にいる。そのときの体調や精神的なコンディションで、単位時間あたりに進められる課題の量に波があるのを感じる。これはどちらかというと言語の壁の問題の側面が大きくて、スラスラ内容が入ってくることがあれば、日によって読んだり理解する速さが遅かったりと、決して楽な環境ではないが、自分がその時にできる努力をしている。英語に関してだが、いい意味でも悪い意味でも「まだまだだな」と多々感じる。自分が考えてることをそのままきれいに表現できたり、友達に囲まれた中ランダムに会話してる時にユーモアを交えた冗談を言えたりできるまでに時間はかかるとはわかっているつもりでいたけど、友達と話したり、授業中に教授がクラスに向けて質問してきたりした時に、うまく自分が考えてることを言えず、とっさにでてくる表現の幅の狭さと瞬発力のなさにストレスを感じる。それが逆にいい刺激になって、すこし精神的につらいときもあるけど、本を読んだり、語彙のクイズを受けたり、気になってることを英語で調べたりしながら、一歩ずつ成長するための努力を惜しまずにアメリカでの生活を過ごせている。

November 1, 2023
10月は8月の2週間、9月と比べて精神的に一番しんどい月だった。アメリカにきたいろんな国から来た多くの友達と交流する新鮮さが徐々になくなっていく中、授業とそのための課題、リーディング、クイズなどに注ぐ時間と努力の割合が多くなるのを感じる月だった。ちょうど10月は中間試験やグループワークの中間発表が多くあったこともあり、友達それぞれが勉強で忙しくお互いなかなか会えず、多少の孤独感を感じながら勉強に向き合うことに課題のキャパシティや授業の難易度の問題というよりも精神的なつらさを感じた。こっちに来てからの2ヶ月は生活全般に慣れてくると同時にコンフォートゾーンができ始めて、1日の生活がマンネリ化し始めるタイミングだなとも感じた。だからこそ積極的にジムで体を動かしたり、ダウンタウンを散歩したり、新しいお店に行ってみたり、疲れを感じていておっくに感じていても友達の誘いにのって一緒に時間を過ごしたりすることで限りある時間を大切に過ごすように心がけた。精神的なしんどさはすべてを完璧に仕上げようとする自分で自分を苦しめているプレッシャーでしかなくて、「生きて帰ってこれるだけで100点」の捉え方をするだけで気持ちがすごく軽くなった。ストレスや悲観的な感情はすこしだけのときはあまり問題だと思わないが、それが降り積もっていって押しつぶされそうな時は両親や一緒に留学している友達や(もしいれば)過去に留学していたICU生に相談するなどして、自分で溜め込まないことと視野を広く持つようにすると、もっとその瞬間に地に足つけて楽しめるんじゃないかなと感じた月だった。

December 1, 2023
学期の半分が過ぎたあたりでアメリカの大学のクラスの進め方に慣れつつ、現地での生活を楽しみながら友達との交流を疎かにしないよう意識した月だった。アメリカの大学の授業の進め方に慣れたとはいっても、毎週とどまらずに新しく目の前に迫る課題をこなすのは、そのときの体調や精神的な体力が優れてる、芳しくないにかかわらず必ず毎日こなさなけらばいけないという点で大変だった。自分の英語の力について、大きな変化があった。間違ってでもじぶんがそのとき素直に感じたことや思った意見をできるだけ純粋に伝えようと行動できていること。これは自分にとってすごいいい成長。限られたすごく狭い単語や表現ばかりを使い回すのではなく、日頃の授業、課題、インターネット、本、友達との会話から学んだ新しい単語や言い回しを慣れないながらも、間違いを繰り返しながら、それでも自分が率直に考えてることを伝える。アメリカに来たばかりの時は、相手が言っていることがわかっていてもそれにその場ですぐに答える勇気と英語力が足りなかったから相槌や笑いで流していたけど、もうその段階から何歩も成長して、日頃から新しい単語や言い回しを勉強し、間違いを気にせずどんどん能動的に自分の口で使っていく。それを繰り返して、自分の英語に対する自信と力、そして周りの人たちとの交流を通じた経験値がたくさん積み上げられ、人としてもすごい成長できた月だった。

January 1, 2024
もう少しで学期が終わるという期待と喜びの感情を膨らませながら、学期最後の授業と期末テストで月の最初の三週間を過ごした。アメリカの大学での期末テストは初めてで自分で勝手に怯えて難しく考え過ぎていたけど、いざ取り組んでみると中間テストと同じ要領のものが多く、テストを乗り越えるのに必要な努力をしっかりこなすことと、過信も変な自信の不足もせず自分が素直に考えてることを純粋に表現することが大切だと感じた。1月は月の半ばで学期が終わり、仲が良くなった他の国際留学生の多くが自分の国に帰るため彼らに別れを告げ、途端に冬休みに入るという変化が多い月で、それらの刺激から多くのことを考えさせられ、人として内面が豊かに成長した。授業とそれらの課題でほぼ毎日学期が終わるまで忙しく、学期が終わったら仲の良い友達がすぐ帰るという事実から当たり前に感じていた彼らとの時間が急に恋しく感じられ、事後的にいつも気がつく些細なものの有限な美しさにちょっぴり虚しく感じると同時に、どんな形で時間が過ぎようとも名残惜しさを残すことなくそれとして受け入れられるような”その瞬間に生きる”マインドセットをつねに意識して生きることの難しさを痛感した。振り返ってみると、留学生活の前半4ヶ月間は今までの人生のなかで最も密度が濃く、あらゆる経験から些細な成長を少しずつ積み重ねられ、英語力はもちろん一人の人間として世界で生き抜く力がこれまでにないくらい培われた。後半も留学に来た目標を忘れることなく、もうすでにある友人関係をはじめとしたコミュニティーややり慣れている学内活動を機械的にこなすのではなくて、まだやったことがないことや自分のComfort Zoneからすこし離れていることに不器用ながらも失敗を繰り返して挑戦し続ける信念を忘れず、一日一歩成長していこうと思う。

Jan 29, 2024
冬学期4週目に入ったところで、1学期目を通じて課題の量や授業の進め方の要領はしっかり掴めているので自分がやりたい勉強を楽しむと同時に、筋トレや友達との交流なども疎かにせず、アカデミックの面と人生経験の面の両方で毎日学びを得られている。一月の最初の週までは冬休みでフロリダに観光に行ったり、ホストファミリーの家でクリスマスを過ごしたりとアメリカにいる時間を無駄にせず、自分の部屋から出てなにかしら行動することを意識し、これら全ての経験から自分が見えなかった世界やそこに根付く価値観や新しい人々との出会いがあり、かなり濃厚で刺激的な時間を過ごせた。ただ、私は毎日だれかと一緒に遊んだり、勉強したりとずっと時間を過ごせる性分ではなく、大学の課題に集中して取り組みたい時やまわりに気配りをせず自分の部屋でくつろぎたい時などは自分だけの時間が必要で、自分の留学の目的を達成するために最低限毎週やりたいこととburnt outしないための自分へのケアのバランスの大切さは意識した。今月の最後の2週間は自分が持ってる余裕のある時間であらゆることをこなそうとして、それが注意散漫につながって結局何もできてないことで奇妙なストレスだけがたまる事態に陥ったから、長期的な視点で見た時に大切なとても純粋なことをいくつかに絞ってそれらを一定のペースでやり続けることのほうが自分の人としての成長につながるという気づきを得た。今学期とっている授業はすべて自分の興味があるもので、課題もテキストブックも楽しんで取り組めているので、GVSUで勉強できる最後の機会を楽しみながら、ここでしかできない経験を通じて英語力はもちろんのこと、日本にとどまらずどこの国のどんな環境に行っても生きていける強さを身につけようと強く思う。

Feb 26, 2024
この報告書を書いているころは冬学期8週目にちょうど入ったところで、Grand Rapidsにいる残りの時間はあと9週間。常に新しい情報を英語で吸収して、考えて自分なりに理解し、課題を通じて自分の考えや意見を言葉の形にする作業は簡単ではない。ただ、その簡単ではない、自分からは重い腰が上がらなくてつい避けてしまいがちな努力を周りの環境のおかげで曲がりなりにも挑戦し続けられているのはすごく恵まれたことで、決して立ち止まらずにその時の100%を出して、昨日の自分をほんの少しだけ超えて成長し続けようと必ず意識している。そして、やっぱり日本語だと溢れるように伝えたいことがこうして滑らかに出てくるのを感じると、当たり前だけど私の第一言語は日本語なんだなと思いながら、至極当たり前のことを本当の意味で理解し腹落ちした時にじんわり感じる心温まるこの感情はなんなんだろうと、ふと思った。今月も変わらず積極的に周りの人との時間を大切にし、人間のつながりから受け取る元気を糧に各週を乗り越えた月だった。中国の太陰暦をもとにした新年祝いに参加したり、友達のHouse Partyで勉強のことは一旦忘れて心底楽しんだり、教会での演奏会を鑑賞したり、Ice Skatingにいったり、ここGrand Rapidsでしかできない経験を余すことなく体験した。そして、必ずそれぞれの新しい経験から気付かされたことや学んだことがあって、毎回私の視野が柔軟に広がっていきながら、自分の中での価値観のレンガがひとつひとつ積み上がり、形をなしていっている。7ヶ月間アメリカに滞在していて、これからの人生で何に挑戦していきたいかが少しずつ明確になってきた。自分が持っている表現力や英語力、そしてどんな環境でも一人で生きていく忍耐力と適応力を武器に世界のいたるところを土俵に勇敢に戦っていきながら人間として成長し続けたい。まだ、将来どんな職業につきたいかとか、どんな業界で活躍したかとかは考え中ではあるけど、どういう形で卒業後は生活し働いて生きたかの軸はしっかり固まってきた。ICUにいたころとはちがって、ここでは必ず毎日課題やクラスがあり、そして他にも家事や筋トレなど、忙しく、毎日ありがたいほどに人間力が高まってる。あと残りの9週間先の長い目で見て、優先順位を見失わずに、あとから後悔しないようできることは疲れ果てるまで挑戦し続けようと思う。

Mar 24, 2024
あと4週間の授業と1週間の期末週間で今学期が終わる。三月は大学での勉強に疲れを感じ始めた月だった。厳密に言うと、大学での勉強そのもの限定から疲労を感じたというより、ここアメリカで一人で生活をしながら、友達との交流を疎かにせず、それらと両立しながら勉学をすること全体の生活から倦怠感や疲労感を強く感じた。滞在期間が7ヶ月目になると、周りの環境に慣れ初めて、生活の仕方が固定化することでコンフォートゾーンができる時期で、意識的にならないと新しい場所を訪れたり、新しいことをやってみたりすることがなく、毎週変わり映えのない日々を過ごすことになる。自分で新しいことをやってみる活気が徐々に薄くなって、今月は部屋にこもって漠然とした停滞感から悶々とすることが多かった。これはすごく良いことで、この一見積極的に行動せず生産的に見えない時間を通じて自分の考え方の癖をよく理解できた。自分は
•トレードオフからくる機会費用を受け入れらず、すべてを手に入れようとしがち。
•行動する前に頭の中で不安や焦りを掻き立てるような悩みを膨らませがち。
•失敗を織り込んでとにかくやってみてそこから学ぶよりも、事前に失敗をしないように考えを煮詰めて立ち回る
あと、漠然とした成長を大きく感じられていない停滞感を感じている時の対処法がよくわかった。まずそもそもこれは一人一人が必ず感じているもので自分だけが一人抱えている悲観的な感情ではないというのを知ること。人の感じ方や考え方は基本同じであるから、自分が課題に追われていて忙しく辛い時は、周りの学生も同じように忙しく大変な思いをしているし、たいして授業が忙しくない時は、だいたい周りの学生も自分と同じようにインスタやTikTokで暇を潰してる。もう一つは、なにをどれだけ達成できたのかを可視化できるよう記録しておくと、自分が普段どれだけのことをやって、どれだけそこから学ぶを得たり成長できたりしたかが確認できるし、それをやらないと意外と忙しさに飲まれて自分の成長を見失いがち。最後は、毎日自分に課す規律やルーティンをいくつか決めてそれをできる限りどんな時も毎日実践し続けると、行動を起こす中で思考が明確になったり、周りに流されずに自分の成長を追求できたりするので、これを実践すると頭の中にある漠然とした悩みや不安感が払拭される。三月になって、結構体力的にも精神的にも辛く感じる時が多く、初めて日本に帰ることに楽しみを感じてる。自分が何をしようが、あと5週間で学期は終わるので、思う存分知識をつけて、クラス内での発表も楽しんで、全力で駆け抜けようと思う。
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