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遅くて、退屈で、つまらない場所

SNSには書かない(書けない)ことを中心にnoteを月に4本更新します。中身は藝大院の話、プロジェクトの過程、アイデアの種、苦しんでいる葛藤の様子などを書き散らかしてます。
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2023年4月の記事一覧

世界を征服するための習慣化と「頑張らなきゃいけない空間」を作るために

4月も残りあと4日もある。 人は4日間もあれば変わることができると思う。 なんだろう。 國分功一郎先生の「暇と退屈の倫理学」と「目的への抵抗」を読んだからか、いまなんとなく「大丈夫」という気持ちがずっとある。 「暇ではないのに退屈している」という状況はとても辛い。本書でも語られているが、それはまるで映画「ファイト・クラブ」の主人公のように、毎日忙しく働きながらも心のどこかで飛行機が墜落しないかなと願っているあの状態…。いや、わかる。 自分も新卒で会社員をしていたときは

音楽やサウナで発散してはいけない

ずっと、ずっとずっと 本を読み、思考を続ける日々。 正直、本をそんなに信用していない。これは以前から言ってることでもある。 経験主義な自分にとって所詮、本は本、文字は文字、言葉は言葉でしかない。 そうした疑いを抱えながら、それでも今は読み進めるしかない。 毎日変わり映えのない日々に発狂しそうになることがある。「暇と退屈の倫理学」でも述べられているが、現代人は部屋の中で「じっとすること」ができない。特に多動で刺激物大好きな自分はそうだ。広告が、メディアが、消費社会が、あ

孤独もクソもやりたくもない仕事を、やってる暇など到底ない

金沢にいる時は基本的に人と会うことはない。けど、なぜか寂しさを感じることもない。結局本や何かを通じて、それを作った人と対話のようなものをしているからだと思う。こう言うとカッコイイがただの引きこもりである。 なんなら今は、大量の本を抱えてもっと誰の声も届かないところに行きたい気持ちすらある。 基本的に(特にフランス人)思想家の言ってることは難解だ。わかりやすい入門書を読むところからはじめたり、都度ググりながら注釈を入れて、投げられた問いを自身の経験と結びつけて、バーっと書き

囲炉裏と珈琲と、日常的実践のポイエティーク

1週間、石川県の能登に住んでる友人宅に滞在。多くの友人と時間を共有した。 仕事を持ち込まないと決めていたので、代わりにいくつかの本を持って行った。いまの研究テーマに関連する(しそうな)本である。テキストが難解で読むのに躊躇していた箇所を、この機会にようやく重い腰を上げて読んでみたりした。 暴力的にいまの研究内容をまとめると「道の外れ方」なんだと思う。

35歳を越えると変われなくなる

新学期、本日から藝大大学院も2年生がスタートです。 1週間ほど名古屋を経由して東京に行ってました。 名古屋では友人が運営しているコミュニティスペースで久しぶりにホットサンドパーティーを開催。ホットサンド(小麦)食べ過ぎてアレルギーになって封印していたので久しぶりでした。 日本人だけでなくアメリカ、フィリピン、ブラジルなど国際色豊かメンツ。やはりTOYOTAの街、特にこの地区だからでしょうか、在日外国人が多いそうです。 東京ではコロナ以降会えてなかった友人と久々の再会ラ