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お金を払って消費されてください


何ヶ月かぶりの”予定のない”日曜日で、家のガラクタを売ったり、図書館で本を借りたりと、堪能してます。


休みって素晴らしい。


終わりました。演劇企画イキアタリハッタリ『どう死ようもない』


演劇ってやるの大変だから、自分から始めたくせに、早く終わって欲しいっていつも思うんですけど、周りの人は「終わって欲しくない」とか言うから自分だけがそう思ってるんじゃないかって思ってなかなか口に出せないんですけど、

今回は周りの人も「早く終わって欲しい・・まぁこんだけ頑張ったのがもう終わっちゃうのは勿体無いけど」とありのままの気持ちを言っていたので僕はかなり安心しました。


「早く終わって欲しい」って思うのってクオリティに満足してないからなのかなと思って後ろめてきたけど、関係ないんですね。

だってやる気のある人ほど、演劇にエネルギーぶっ込んじゃってすぐ尽きちゃうから早く終わって欲しいって思うもの。



長生きしたいって思うけどずっと生きてるのはいやだってみんな言うんでしょ。それと同じだよ。多分




(文章書き始めるとどんどん長くなってくからさっさと書き終えたい僕です。)

(バチェラーを観てます)


さて、今回の演劇の”僕的”特徴は何と言っても、開演前の30分です。


開場してから開演するまでの30分間、僕は演出に言われて舞台上の椅子に座り、特段何もせずにぼーっとしてました。

なのにアンケートに書かれた役の印象は「いけ好かない奴が座っているなと思った。」

もちろん予想してたことだし、役割を果たせた喜びなんですけど、いざそう書かれるとなんかちょっと傷つきました。何もしてないのに!

これがあれだ

立場の違いというやつだ。

役としてなら何をしてもいいんだけど、というか何かをしないと受け入れられないんだけども、スタッフとかそう言う類の人としてだと、足組みはダメということですね・・



開場してからの30分間、大して人も入らず()暇を持て余した僕は、無口なマスターがいる喫茶店の気まずさを思い出しました。

「ピザは時間かかるけどいいの?」

「あっはい・・」

(ピザ焼くのめんどくさいからやめろってことですか? でもメニューに書いてあるってことは頼んでもいいんですよね? むしろこっちの予定を気にしてくれてる? その言い方で・・?


みたいな。

喫茶店なら許される。あるいはコンビニやマックならぶっきらぼうな接客も許される。

劇場のスタッフ風な僕は、それが許されていないのか・・マックの方が儲かってるのに!

(バチェラー10分で断念)



一応この話は、客が知らない人の話を買いに来る設定なので(演劇ってそういうものだよね。by演出)

知らない人の話を買いに来る物好きがこんなにいるのか・・とか思いながら(したがって人が少なくても役柄上何にも傷つかない。大して呼ばなくてすいません)

ただ僕は観客として来てる人々を眺め、時に真似したりして、


「なんか知らないけど観てやろう的な態度で来やがって・・今日は俺がお前らを観る番だ。舞台上の人間に生態を観察される気分はどうだ」


などと、別に普段舞台に立ってる訳でもないのにそんなことを考えながら、彼らを消費してました。(そんなことを考えてたから態度に出た説はある。行動はいけ好かないつもりなかったけど、僕の頭の中はかなりいけ好かなかった。


そしたらまぁみんな(いけ好かない奴がいたにも関わらず)ちゃんと観てくれたのねっていうことが分かるお言葉やアンケートをいただいて、驚きでした。

特に消費ってフレーズは耳に残ったようで、たくさん使ってくれました。


そしてゾウチクコウジが褒めてくれて、感想を共有してくれました。



なぜ演じてた僕よりもシンプルかつ的確に劇のテーマを受け取れるんだろうこの人は。

短くてはっきりしなくて演出もシンプルすぎて、どうなるんだろうと思っていたものが、割と綺麗な形で伝わったようでよかったです。みんなでめげずに色々指摘し合ったりしてよかった。笑 


他の役者に、「最初の30分が一番きつい」と言ったら、「この劇30分で終わりじゃん」と言われました。違うよ・・

でも紛れもなく他の役者2人はこの本編の30分きつかったと思います。ほとんど独白のシーンだから、役者間で空気を作るというよりは、観客の空気感がダイレクトに伝わって来る。なのにちゃんと話が入って来たからすごい。伝え方がうまいのだなぁと思いました。

ちょっと個人主義なところもあり、いいメンバーでした。


自分としては「進行役の男」役と並行して、個性のないただの「男」をちょくちょく演じていたのも面白い役回りでした。久々に男を自覚した←


(したがって劇全体のテーマには共感しつつも、深みにハマらないようにしちゃったので大して書けることがない。訳分かんなかったってアンケートも多かったし、各々が受け取ってくれればいいのだけれど)


そんな、ちょっと特殊な劇でしたが、来ていただいた方ありがとうございましたー。


イキアタリハッタリ自体は、2月にまた公演をやるみたいです。役者はできないと思うけど、折角なら何か・・というか照明やりたい。笑

照明のはしご登るのなんであんなにテンション上がるんだろう。不思議。

いつか落ちそう。

(バチェラー諦めてラヴェル聴いてます)



あと次は年末あたりにどっかで歌えたらなーと思ってます。そちらもぜひ!

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