僕の大学にもスタートアップエコシステムがある!!
こんにちは、たかおです。
以前、スタンフォード大学を起点とした、シリコンバレー周りのスタートアップエコシステムに圧倒されたという記事を書いたわけですが、
我らが横浜国立大学にもスタートアップエコシステムはちゃんと存在するのです!
慶応SFCや、東大のスタートアップエコシステムはきらびやかですよね。
ファンド持ってるし。
横国にそういう派手さはありませんが、とても温かいスタートアップエコシステムがあります。
横国のスタートアップエコシステムの大黒柱は、
井上教授!です!
そう、人なんです。
ファンドとかアクセラとかビジコンとか
そういう「システム」が優れている大学もありますが、
わが大学はとにかく「人」がいい!笑
この井上教授を中心に横国スタートアップエコシステムは機能しています。
その中でも目玉は、
「経営者から学ぶリーダーシップと経営理論」
「ベンチャーから学ぶマネジメント」
という二つの授業です。
二つとも井上教授の授業で、
そこに毎週スタートアップ経営者が登壇します。
登壇する経営者の多くは横国卒です。
実際に今まで、塩田元規さん(アカツキ)や花房弘也さん(ユナイテッド)など、横国が輩出したスパースターたちが登壇されています。
この講義を聞くのは1年生を中心とした横国の学生!
経営学部の授業ですが、一般教養なので、いろいろな学部から意識の高い学生が集まってきます。
この授業に感化された学生が後に起業し、
数年後、教える側として戻ってくる。
そんな素敵なサイクルが出来上がっています。
実は僕もその一人。
1月7日に「ベンチャーから学ぶマネジメント」で登壇させていただきました。
1年生の時に衝撃を受けた授業に3年生で登壇というのは、
本当にグッとくるものがありました。
Sagriという農業×宇宙×テクノロジー領域のスタートアップで絶好調の坪井俊輔さんとのトークセッションという形で参加させていただきました。
坪井さんも、横国に在籍する学生起業家です。
弊社は私と友利の二人で出ました。
300人近い学生を前に、
僕たちが陥った失敗や今悩んでいる課題を赤裸々にしゃべりました。
緊張した!笑
まだ実績のない僕たちにこんな機会を与えていただき、井上教授には本当に感謝です。
さらに、授業後に井上教授と坪井さんからRutenに対して親身なフィードバックをいただき、本当にありがたかった。
そして、聞いてくれた学生の皆さんから、講演に対する感想シートをいただきました。
大量!笑
すぐに全部読みました。
そして、自分が聞いていた側だったときのことを思い出しました。
1年生の時は、
やりたいこともなく、
人生に絶望していました。
そんなときこの授業に出会い、
今の自分がある。
そう思うと胸にこみあげてくるものがありました。
Rutenに対する感想の内容としては、
・赤裸々に汚い部分もさらけ出してくれてありがとう。
・学生でも起業できるんだと勇気が出た。
・Rutenのビジョンにとても共感した。
というような意見が多かったです。
みなさん、びっしりコメントを書いてくれていて、本当にうれしかった。
中には、留学生が片言の日本語で「やりたいサービスを思いついた!」と書いてくれているものもあって。
これを見た時泣きそうになった!
自分は、英語もできないのにシリコンバレーに行って、自分のやるべきことを見つけるためにいろんな人に会った時期があって
そんな過去の自分と勝手に重ね合わせて、グッと来た。
言語もわからない異国で、人生を捧げるべき何かを探して一生懸命学んでいるんだな、と思うと
とても他人事とは思えない。笑
また、今回の感想シートを読んでいて、
受講者は、経営の授業なのに理工の学生が結構多いな。
と感じました。
シリコンバレースタートアップエコシステムの大黒柱、スタンフォード大学では、スタートアップ支援プログラムが工学部の中にあるんです。
テクノロジーを使えるやつがアントレプレナーシップ持ってたら最強じゃん!っていう発想からきているらしいのですが、
なんと、横国にもその兆候があるってことなんです。
普段理工学部で研究している人達が、「ベンチャーから学ぶマネジメント」をわざわざ経営棟まで聞きに来ている!
これはとても素晴らしいことだと思います。
技術が分かる人がビジネスが分からない、ビジネスが分かる人は技術が分からない、という状況に陥りがちの日本ですが、
文理横断が起こりつつある横国の未来は限りなく明るいですね!笑
ちなみに、今回一緒に登壇させていただいたSagriの坪井さんも、理工学部の学生でいらっしゃいます。Sagriは「イノベーションを生み出す研究者集団」だそうです。サイエンスとエンジニアリングができるアントレプレナーの成功例の一人ですね。
横国学生スタートアップ希望の星、JapanFuseも文系と理系の学生が力を合わせて頑張っています。
そもそも、文系と理系のキャンパスが別、という大学がほとんどですよね。そんな中で、横国は全学部の建物が一か所に集まっている。この多様性が日々セレンディピティを生み出し、イノベーションを量産してるっていうわけなんです。
ビジネス好きの学生とテクノロジー好きの学生が、出会ってしまう!
これが、横国の魅力の一つだと思います。
そんなこんなで、本当に素敵な授業が横国にはあります。
この授業を中心に、横国のスタートアップエコシステムが出来上がっています。
他にも、
横国ビジネスプランコンテスト(YBC)や
横国アプリコンテスト(YAC)があります。
僕はYBCに出たことがあるのですが、これも「人」がすごかった。
ここでは下園さんという方と出会いました。
YBCの審査員をされている横国卒の方で、
経営者、経済ジャーナリスト、横国同窓会の理事といった、いろいろな顔を持っていらっしゃるすごい方です。
ビジコンで惨敗しボロボロな僕たちに
「Rutenめっちゃいいね!僕は本当にいいと思ってる!君たち気に入った!」
と言って下さり、本当にうれしかった。
スタートアップで日々ボロボロになっていると、こういう共感とか激励とか、そういう人間の優しさに触れるときに、
泣きそうなくらいうれしくなるのです。
一度焼き肉に連れて行っていただいたとき、
YBCの運営が大変だった時期のことを教えてくださりました。
YBCは何度もつぶれそうになった時期があったこと。
そんな時、YBC関係者の皆さんが血のにじむような戦いをしてくれたこと。
だからいまのYBCの繁栄があること。
そんなストーリーに横国スタートアップエコシステムの歴史を感じ、
僕は長い歴史の上に立っているのだな、と認識し、
何かに守られている気持ちになりました。
「僕たちはね、学生の応援団なんだよ!YBC関係者は、みんな本当に若い学生が好きで。審査員として、ビジコンで叩いたりもするけれど、みんなちゃんと愛があるんだ。本当にうまくいってほしいから、成長してほしいから、時としてビジネスプランをぼこぼこに叩くんだ。みんな、学生の全力サポーターなんだよ!」
という下園さんの言葉を僕は一生忘れません。
横国の仕組みの中で、もう一つお世話になっているのが、インターン制度です。
横国経営には、スタートアップでインターンをすると単位がもらえる制度があります。
ビジネスやエンジニアリングを学ぶステップとして、スタートアップで長期インターンをする学生は増えていると思います。
そんな学生に単位が与えられることで、大学での勉学と実務での学びを両立できるというメリットがあります。
僕もこの制度を利用して、東京のスタートアップでインターンをしながら、大学に通っていた時期がありました。
僕は、この制度がなかったら休学もしくは留年せざるを得なかったと思います。
さらには、横国には最近、海外インターンシップを支援するプログラムができました!!
僕はこのプログラムの史上最初の学生として、シリコンバレーでインターンしてきました。
この経験は本当に貴重だった!
その時の話はこちら↓
もう一つお世話になっていることとして、オフィスをいただいたことが挙げられます。
横浜国立大学✖三菱地所✖横浜市の産学官連携プロジェクトに参加させていただく形で、横浜にあるシェアオフィス「YOXO BOX」のデスクを、弊社が使わせていただけることになりました。かのJapan Fuseも一緒に!です。
井上教授を中心とする研究グループ「コーイノベーション・ラボラトリー」による「横浜におけるオープンイノベーション推進及びビジネスエコシステム形成に関する共同研究」の一環だそうです。
オフィスなくて困っていたので、本当にありがたい!
感謝感激です!
こんな感じで、井上先生を中心とした大人たちが、環境づくりをしてくださっているおかげで、
僕たち学生が新しいことにどんどんチャレンジできます。
本当にあらゆるものを与えてもらってばかり、、、
スタートアップエコシステムというのは、循環が命です。
成功した経営者やお金を持っている投資家、知識をもつ研究者が、
無名の起業家たちを信じて支援し続けることで、成立します。
シリコンバレーには、成功者が次のチャレンジャーを応援するPay It Forward(恩送り)という文化があります。
横国には、この一番大切なマインドセットがすでにある
と僕は感じています。
大人たちが温かく学生を見守ってくださいます。
ときには手を差し伸べ、
ときには知識やノウハウを提供し、
ときには叱咤激励する。
ひとりひとりの「人」にぬくもりがある。
僕は横国スタートアップエコシステムが大好きです。
いつか僕が大物になったら、横国にたくさんたくさん恩返しをして
新たな循環を回していけたらと思います。
大学でお世話になっている方々への恩返しの意味でも、
僕は僕の人生を全力で生きます!!
今回はそろそろおしまいです。
また書きます!
ではでは~!
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あなたがサポートしてくれると、僕の怠惰な生活が少しだけ改善するかもしれません(保証はできませません)