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【#尾張旭市長選 2019】大注目の #愛知県知事選 同日選挙。市政継続か、県内初の女性首長か?!

2月3日20時更新!情勢調査の速報はこちらから

4月に実施される統一地方選挙を前に、私の地元・愛知県は「プレ統一選」の様相となっています。2月3日に投開票を迎える愛知県知事選と同日選挙となり1月27日に告示を迎えたのは、任期満了に伴う安城市長選と小牧市長選、そして前の市長の辞職に伴う尾張旭市長選です。いずれも激戦となっていますが、今回は私が注目している尾張旭市長選について解説します。

尾張旭市は、名古屋市の中心部・栄から名鉄瀬戸線で約20分。瀬戸市との間に挟まれた名古屋のベッドタウンです。前の市長の辞職に伴う尾張旭市長選に立候補したのは、届け出順にいずれも無所属の新人で、立憲民主党と国民民主党が推薦する前市議の大島もえ氏(42)と、自民党と公明党が推薦する前市議会議長の森和実氏(69)。両氏は無所属での出馬ですが、立憲民主党の福山哲郎幹事長自民党の稲田朋美元防衛大臣が応援に入るなど、事実上の与野党対決となっています。

立憲民主党・福山哲郎幹事長から応援演説を受ける大島氏(筆者撮影)

個人演説会に登壇し笑顔を見せる森氏(筆者撮影)

大島氏は、母親の大島令子元社民党衆院議員の秘書を経て、2003年の市議選に無所属で初当選し4期目の途中での立候補。市議会では野党系の会派「市民まちづくりネット」に属し、前回2015年の市議選では2,281票を獲得してトップ当選。4回の市議選のうち3回の選挙でトップ当選を果たしています。森氏は1999年の市議選に無所属で初当選し5期目の途中での立候補。保守系の最大会派「フロンティア旭」に属し、今年5月から議長を務めていました。関係者によると、4月の市議選では引退の意向でしたが、急な市長選の実施に一転出馬を決意されたといいます。

今回の選挙は、水野義則前市長が週刊誌に女性問題を報じられ、辞職したことに伴う選挙で、前回選挙が無投票だったため、市長選としては6年ぶりの選挙となります。26日現在の選挙人名簿登録者数は68,179人で、尾張旭市選挙管理委員会によると、1日(金)までの期日前投票者数は5,250人(推定投票率7.7%)となっており、選挙戦となった前々回合計の3,129人(投票率4.91%)を大幅に上回っています。前回の最終投票率40.88%を超えてくるかが焦点となりそうです。

さて、ここで私が注目しているのは女性政治家の動向。伝統的に重工業を背景とする労働組合が強い力を持つ愛知県では、女性の政治進出が進まず、県内で女性首長が選出されたことはありません。そんな中、尾張旭市を含む衆議院の愛知7区は無党派層の多い新興住宅地として比較的早くから女性の政治進出が進み、これまでも長久手市、日進市、東郷町の各首長選に女性が立候補しています。愛知7区選出の山尾志桜里・立憲民主党衆院議員は県内小選挙区で唯一の女性代議士でもあります。事実上の与野党対決と同時に、県内初の女性首長が誕生するのか否かにも注目が集まります。

また、4月の統一地方選の前半戦で行われる愛知県議選の尾張旭市選挙区は、定数1をめぐって自民党の現職と立憲民主党の新人が立候補を表明しているほか、2つ隣の日進市では統一地方選の後半戦となる日進市長選に、ともに新人で与党系の市議会議長と野党系の女性市議が立候補を表明しており、私が統一地方選を前にした当選挙に注目する大きな理由の1つとなっています。

今回の記事は公開情報のほか、関係者からの聞き取りなども行って情勢を集約しています。首都圏大学生情勢調査チームでは引き続き、投開票日まで情勢分析を続けてまいります。また、当日は情勢調査を実施し、その結果を投票箱が閉まる2月3日の午後8時にアップいたしますので、ぜひとも記事末尾の「サポートする」ボタンより皆様の温かいご支援をいただけたら幸いです。よろしくお願い申し上げます。

(※カバー写真はNHKより引用)

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