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明るいところ

小学生だった頃、夜、窓を開けて寝ていた。

田んぼがずっとあって、向こうの方に、電照菊のハウスがあったと思う。
それを見ながら、眠りについていた。

ある夜、寝ていたら、そのハウスの世話をしているおばさん2人が窓の外からか、私を見て笑っていたような気がする。
祖母の遠縁に当たる人たちだと、聞いたような気がする。

全て、夢の中のことかもしれない。

夜の闇の中、電照菊の灯りは異質だったけれど、きれいだった。

なんとなく、そのうち、そういうところに辿り着けるような気がしている。