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合コンに初めて参加した話をポケモンで例えた話

結構ショッキングな出来事だったのでなかなか書けずにいたが、忘れてしまうのも勿体ないので書くことにした。フィクションが1割入るが大筋に影響はない。

1ヶ月ほど前の話だ。
噂の、あの合コンなるものに参加した。

おいおい三密じゃないかといわれればその通りなのだが、許して欲しい。なにせ合コンに誘われるなんてことは初めてで、ワクワクを抑えきれなかったのだ。

事の始まりは10月上旬、昔私がバイトをしていたところの先輩から連絡が来た。この先輩は3つ上で、ポケモンのウインディみたいでカッコいいのでウインディ先輩とする。

ウインディ先輩「ラスター(筆者)、この日暇じゃない?合コンするんだけど」
僕「空いてます!僕なんて誘ってもらって良いんですか!?」

lineに気づいて2秒で返信した。その日空いてるかどうかのスケジュール確認は後回しだった。幸運にも予定は空いており、特に詳細も聞かないまま、私は人生初の合コンに挑むことになった。

因みにメンバーは一緒にバイトしていたメンツだった。
ウインディ先輩のほかに、私と同年齢で既に会社員として働いているAと、音楽活動をしながらなんか働いてるBが居た。Aは爽やか系でハツラツとしててカッコいいし、Bはひょうきんな面白さがある上に背が高くてカッコいい。Aは少しどこかの訛りが入ってるゴルダック君、Bは結構関西弁で喋るオコリザル君としよう。(オコリザル君は別に全然怒らないし鼻は高くてカッコいい。この記事を読む可能性があるオコリザル君に怒られないようにしたい。)
因みに筆者はユンゲラーである。(腕が細い)

ちなみにしたの画像はポケモン全国図鑑の切り抜き。
ウインディ先輩、ゴルダック君、オコリザル君、そしてユンゲラーのイメージをつかんでいただきたい。

ウインディ先輩、ゴルダック、オコリザル、ユンゲラーは全国図鑑No.が近い。

会場は東京某所、お店の前で集合とのことだった。しとしと雨が降る中、人生で指折りのキメキメ風の格好でお店につくと、すぐに後からウィンディ先輩とゴルダックがやってきた。
見知らぬ女性もいた。
今回の女性側の幹事をされる方だった。年齢は目測28くらい。関西弁を操る陽気な方だった。親しみやすそうで安心した。ヌメルゴンさんとしよう。

続いて170近い身長があるスレンダー体型でカッコいい感じの女性も来た。かなり強気な雰囲気のある女性で、正直ちょっと怖かったけど多分美人だった。ニューラさんとする。

まだ女性二人とオコリザルが来てなかったが、雨の中外で待つのもなんなので先に入ってしまうことになった。

お店はおしゃれな雰囲気の小さなダイニングバー

奥に唯一あった8人がけのテーブルに座っていく。

人が揃うまで、まともな自己紹介もあまりせずに雑談で間を繋ぐ。この店はどうやら幹事のヌメルゴンさんの行きつけの店らしい。焼きとうもろこしが美味いらしかった。(実際美味かった) 他にも色々美味しい店を知っているようで、どんなお店に行くかも聞いていた。東京に食事のために来ることは特にないが、興味があるような態度を取っておいた。(あんまり興味はなかった)

そうこうしているうちにオコリザルが到着。別に時間の数分前だし彼は遅れていないがすまんすまんと謝っていた。

定刻に数分遅れて女性2人が来た。

特に遅れて申し訳ないといった素振りは無かった。

なんか、店が暗いせいか、仕事で疲れていたのか、非常にダルそうな顔をしていた。

お二方は、まぁみる人がみれば30歳を越えているかな?と判断するかもしれない方々で、それぞれポケモンではヨクバリスとヤドランに似ていた。

悪意はあります。

後から思い返すとこうだったかもなと思ってしまっているだけで、これから私が書くようなことさえなければ、初対面の直後に何らかの急用で私が帰っていれば、パチリスとかラッキーとかのかわいらしい形容で済んだだろう。

ともあれ、この日、私たちはヨクバリスとヤドランに出会ったのである。

長々書いてもしかたがない。率直に言おう。
あの場所に合コンする気があったのは男性陣4人だけだったのだ。

事態が明るみに出たのは最初も最初、人が揃った直後、自己紹介でのことだった。

ウインディ先輩「男性幹事なんですけど、実は女性幹事のヌメルゴンさんとも会うのまだ2回目なんですよね~」

僕たち「!!??」

ちょっと、そもそも合コンって幹事2人の信頼関係があって成立するものなんじゃないんですか!?

その悪い予感は的中することとなる。

ニューラさん「はじめまして、ニューラです。いや、実は来るまでここが合コンだと聞かされてなくて、ただの飲み会だと思ってました。」

僕たち4人「!!??」

まって、合コンに合コンする気の無い人来るんですか?
しかも一番の美人さん、人数あわせにしても最後まで伏せててほしかった!

ヌメルゴンさん「確かに、言ってなかったもんね」
確かにじゃねーんだよ!言ってなかったもんねじゃねーんだよ!

それだけでは止まらない。

ヨクバリスさんとヤドランさんが、とにかく喋らないのだった。こちらが質問しても、「そうです」「◯◯です」くらいしか喋らない。
自己紹介もかなり事務的で、ヤドランさんに至っては趣味は特にないです。だそうだ。

おしまいだった。

開始10分でこの会は終わってしまった。

出し負けしてリカバリーできないポケモンバトルだった。

ひょっとしたら僕らに魅力が無さすぎてもう愛想笑いするのも面倒になってしまったのかもしれない。

婚活しに来たつもりが学生混じりの若くてお金の無い野郎共しか居なくてすぐにでも帰りたかったのかもしれない。

でも、せめて2時間お互い無駄とは分かりながらも楽しい雰囲気を演出してごはんを食べれれば良かった。

ヌメルゴンさんとニューラさんは、初対面の飲み会の要領である程度話すことができた。

それでも、地獄だった。

2人を無視して話し続けるわけにも行かない。

30前後の女性を相手にこちらが全力で話を盛り上げようとしながら一切相手にされない状況。

なんで俺たちはこの2人相手に場を盛り上げようとしているのか、全く分からなかった。

これで相席屋のように男に金を出してもらい、飲み食いを目的として来ているようであればもはやそれで良かった。

彼女らは見た目から想像されるほど食べてはいなかったし、ソフトドリンクを1,2杯飲んだだけだった。

もう、そこには不幸しかなかった。

2時間が経ち、男性は4500円だと伝えられた。

女性陣の値段は知らない。2000円前後だろう。

ヌメルゴンさんは、安く大好きなお酒が大量に飲めてご満悦だったかもしれない。

連絡先を交換することもなく解散し、男性陣で2次会にいった。

4人の見解は一致した。

二度と合コンなんて行かねぇ……。

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