うつと診断されるまで 今つらい学生へ

きっかけは、母親に好かれたい、多分全てはこれだった。

24歳大卒無職、10年以上うつ病やその他色々メンタルの問題を抱えている。 

異常が出始めたのは小学4年生の、たしか春。
よく一緒にいた友達が成績優秀で、いつもテストで100点を取っているような子だった。
私も成績が悪い方ではなかったが、テストで98点を取っても母には残りの2点について聞かれ、
70点を取ると叱られた。
当時は母のことが好きで、絶対的な存在で、全ての決定権が母にあった。
母に褒められたい、見てほしい、そんな気持ちで勉強に力を入れるようになったけど、
当時10歳、努力の仕方を間違えてしまった。
ノートに漢字を練習する宿題では、少しでも曲がったり字が崩れると、完璧になるまで書き直した。
音読の宿題は少しでも読み間違えると、自主的に最初からやり直し。
勉強以外の生活にも影響が及び、手を何回も洗う、戸締りを何回も確認するなど、
いわゆる強迫性障害になった。
これらの確認行為だけでなく、思考も強迫的になり、
少しでも良くない考えが頭に浮かぶとそれが離れなくなり、自分は良くない人間だと考え始め、
1ヶ月以上1人で苦しんだ末に耐えきれず母に懺悔することで罪を償った。
懺悔強迫、という症状があることを大きくなってから知った。

抜毛症にもなり、睫毛と眉毛が全てなくなったこともある。
(ちなみに今も10円ハゲ&抜毛と闘ってる)

明らかに様子がおかしくなっていった私だったけど、
母は私の行動や言動を咎めた。
確かに当時精神障害についての情報は今より少なかっただろうし、
世間的にも今ほどポピュラーな話題ではなかっただろう。

でも、あの時病院に連れて行ってくれれば、
母だけでも私の味方だと言ってくれたら、

10年以上、今も苦しむことはなかったかもしれない

中学に上がっても劇的に変わることはなかったけど、
高校で気の合う友達や先生と出会い、勉強や部活が充実し出してからはさほど気にならないまでになった。

しかし高校2年生で別の問題が発生

前の記事で書いた、原因不明の両親の関係悪化。強いて言うなら単身赴任で不在にしてた父が帰ってきた、多分これ。

ちょうど受験勉強を始めるぐらいの時期、
塾には入れてもらえなかったので、学校や図書館にいれない日は地獄の空気の中、家で勉強することになる。
なるべく現実見ないように部屋に引きこもった。
そんな状況でも大学は実家から通うように言われていたので、
地獄に終わりが見えなくて、よく泣きながら深夜徘徊してたなあ

当時欅坂の不協和音が流行ってて、テレビでよく流れてたんだけど
聴くと当時がフラッシュバックするから苦手になってしまった

そんなことはありつつ嫌なことを忘れるために勉強に没頭してたら成績が驚異的に上がり、
多分無理だと思ってた第一志望の大学に合格。(笑)

嬉しさ半分、実家通いがあと最低4年は続く不安半分。という気持ちだった

大学は割と忙しく、勉強や部活、バイトにフルで打ち込み、家のことを忘れるようにした
1-2年は今までの人生でいうと1番充実してたように思う。

初めて精神科に行きうつの診断を受けたのは、コロナが始まった2020年で、秋だった。
自粛生活で家に「収容」され、
メンタル限界の中オンライン授業と大量の課題、後輩を放っておけない責任感と義務感だけで参加してた部活(全てオンライン)を無理に無理を重ねてこなし続けた結果、

ある日ベッドから起き上がるどころか、指一本も動かなくなった。
動けないまま涙が止まらなくて、
数時間かけてなんとか携帯を持ち上げ、当時私の状況を1番知ってくれていた友達に電話をかけた。
声にならない声で助けを求め、もう無理、って言った。

友達が病院を探してくれ、数日後連れて行ってくれた。
テストやカウンセリングみたいなのを受け、(あまり覚えてない)
うつ病ですね、と言われた瞬間、涙が止まらなかった。 
悲しくはなくて、もちろん嬉しいわけでもないけど、安堵のような、今までの10年に名前をつけてくれて一区切りしてくれたような、
そんな気持ちだった。

帰りにサイゼリヤで好きなだけ頼んで食べた。パーティー?

これが初めての診断までの経緯であり、
今も寛解はせず、共存しながら生活している。

引っ越した関係で病院は一度変えたが、医師との相性の不一致、薬の副作用へのトラウマ(友達や先輩に迷惑かけた経験)から、
定期的な通院はしていない。ほんとは勝手に断薬したらだめなんだけどね。

家庭環境が1番の要因ではあったから、今は実家を離れることができて、少しずつ自分の生活ができているけど、やっぱり気持ちが躓きやすいこともあって、完全にあの頃の自分を切り離すことはできていない。14年付き合ってきたのは自分の特性でもあるので、寛解を目指すよりも、上手く共存する方法を模索している真っ只中。

自分の思考や特性の普通じゃなさを感じて落ち込むこともあるし、
もっと器用に、もっと陽気に生きられたら、って思うけど!何万回も思ったけど!

私にしかできないオンリーワンな経験が、この年齢であるって特別なことかもしれない

今はこんなことを書けるようになったけど、道のりは長くて長すぎて、これからも多分長くて。

情報源があの頃の何倍にも多くなった今、
もし心の異常に苦しんでいる人、
特に学生さんでも自分で情報を得られる年齢であれば、
まずは近くの病院でいいので調べて、受診してほしい。
心理カウンセリングでもいいです。少し高いけど。
もし家族や先生で頼れる大人が周りにいれば、なるべく早く、すぐに頼ってください。
遅くなればなるほど、後が長くなります。

そして、お子様や周りの小〜中学生で心の異常が見られる場合、

すぐ病院へ連れて行ってあげてください。
うつは小学生でもなります。大人だけではありません。
見て見ぬふりをせず、
少しおかしいと思ったら、まずは可能な限り否定をせず話をきいてあげてください。
その子がどんな考えを持ってても、どんな意見を言っても、自分はずっと味方でいると、どんなあなたも受け止めると、言ってあげてください。

私自身がまだまだ乗り越えられていない身だから無力だけど、

この14年の経験を無駄にしたくない、

少しでも、私の辛かった時間が誰かにとっての価値になればいいなと、そんなことを思う。

メンタルヘルスについて何かしらの形で発信するのは私の夢の一つです。生きるぞ!

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