見出し画像

#4 ボカロP 初めての有料音源について

自身の手の内をあまり曝したくないのですが、某所で聞かれたので書きます(^^)もちろん全商品を見ているわけでもないし、皆さんの最適解は個々の値段と嗜好とのバランスだと思います。ので難しい相談ではありました。
一応持ってます自慢にしたくはないので簡略的にこれから外部音源に手を出そうとしている方向けのファーストチョイスの参考になるようにという温度感で書きます。前提、音源に対して私は頑張っているほうだと思いますがマニアでもございません。まだまだ勉強中、その程度の記事です。
なにかに対して詳しくといわれればまた改めて書きます。



まず前提いくつか

有料音源VS無料音源/付属音源

世の中には体験版的に収録の中の一つを無料版として提供しているものがあります。その他機能制限版、古い音源を無料公開などもあります。正直製作段階では区別がついたとしても、バンドに紛れうっすらと入る場合は遜色なくなると思いますので、特に有料絶対購入しないとダメとは言いません。

エフェクトで別物にすることが可能。

EQ/空間エフェクト処理することで別物にレベルアップすることも多々あります。グラニュラー方式というエフェクトがありまして最近「Efx FRAGMENTS」というプラグインでディレイとも違うサウンドを作ることが多いです。とくにヴォーカルチョップサウンドつくるときに重宝しています。私みたいにピアノ音源だけで5個も6個も持っていることよりエフェクトも並行して買うといいと思います。

最大の効能はモチベーションのツール

キャンプ行かれる方がキャンプ道具にはまるようにDTMerは音源集めるのが楽しくなります。メーカーさんもうまい具合にセールなど展開されますので、揶揄で「課金ゲーム」とも言われています。*sonicwireさんという代理店サイトはいつ見てもセール情報が出ていて見ていて楽しいです。ただ、その分いつ買えばいいのか悩ましい。
とにかく予算との戦いになると思いますが、今回現実的にそれなりにそろえた状態のものというところで合計10万円くらいまでのラインでできるプランで記事は書いています。



るーじん おすすめ音源

ドラム音源「superior drummer 3」

ちょっとだけ慣れてる私たちからすると、初心者さんで残念だと思うのが生ドラム音源。ベロシティーが一定、リズムぴったりのマシンガン効果といわれる残念な音像を聞くとちょっと楽曲の評価も下がりかねないです。仮にコストかけられない場合はいっそのこと電子音のリズムをお勧めします。
では生ドラム系でおすすめするとなると「superior drummer 3」、これはドラム音源としてはDTM系youtuberの皆さんも(案件除けば)これ一択状態だとおもいます。どれくらいこれが有能かというと、AI出現により絵師さんが苦難を吐露されてますが、この音源でどれだけのドラマーがレコーディングの仕事を失ったかだと思います。それくらいすごい。私は追加音色のrooms of hansaがメインです。私が仮に一から今の環境をそろえ直す必要があるのならDAWの次にこれを準備すると思いますが、最大の弱点は本体コストから高いこと。予算が当座5万円だせない場合は、これから買いましょうとは言いにくいですね。
*BFD3という音源が1万切っている時期ならそちらも代案になります。

EDM系シンセ「vital」

ドラムで差がつくとは言いましたが、やはりシンセの差も大きいですね。ジャンルによってはということで、二つ目のカテゴリーになりましたが、これ系(EDM系で好まれる)のシンセをどんなジャンルにせようまく使えると一気に今時っぽく楽曲クオリティーは上がります。とりあえずvitalは無料なのでお勧めしておきます。またプリセット音使用でもいいのですが、この手のシンセでは音を一から作る作業も楽しい。ここでオリジナルのスーパーソウ音色くらい作れるようにしておくと、他のシンセでも音色修正できるようになりますね。
・・・実際のところ私は、出音最強の「avenger」が一番好きです。私の音楽の方向性すら変化させられたシンセです。最近はavengerを必ず3~4は立ち上げてます。他にもcurrentはエフェクトが素晴らしく、今までにない音を聞かせてくれて新時代を感じます。これらの有料系は価値からすれば本体は安いといえますが、追加音源、もしくは継続費用が必要でここに入りこむのは課金ゲームの始まりです。

ギター音源「ample guitar」

結論的に言えば、ギター音源は、本物のギターに勝てません^^..まぁギターにこだわるギターロックやりたい人は元々ギターは実機を弾くと思うのですが、以外の方でギターサウンドが欲しい場合は、①loop素材を使用する。もしくはloopベースの音源 ②奏法限定して音源をつかう。といったところがおすすめでしょうか。普通のギター音色だと再現ゲームと化してしまいます。 
①のおすすめは、メタルバッキングギターならRIFFAGE: METAL(私はこれ聞いてギター弾くのを諦めましたね。)カッティングギターならSESSION GUITARIST - ELECTRIC MINT(こちらはloop素材ではできないコードの構成音を決められるので修正する必要がない便利ギター音源。
②であればこの「ample guitar」シリーズが音的におすすめ。(アーティキュレーションは今一つという評価はあります。)奏法限定というのは単音リフとアルペジオでは相当いいと思います。私の場合は特に今時のシーケンスフレーズ的なギターサウンドで重宝してます。正確なリズムで永遠に弾いてくれます。また、どの選択肢でも別のアンプシミュレーターを通すといいと言われています。たしかに良くはなりますので、そこは同意はしますが、またそこに予算かかりますし、他人は区別つかないのでそのままでもいいと思っています。ちなみにアンプシミュレーターで好きなのはsoftube社のマーシャル、Neural DSP Plugins社のcory wong。(ハイゲイン系はample付属のものでいいかなと思います。Neural DSP Pluginにはペトルーシとかティムとか私も好きなギタリストのモデルもありますが、そういうのって、生のギターをちゃんと使って、彼らの奏法をしないと彼らの音のかけらも再現できないかなぁって。)

ピアノ音源「hammersmith free」

こちら無料です。もちろん有料版の販促用ですがこれを無料提供するなんてありがたい話。音はめちゃいいので、私はこちらをスケッチに使うことが多いです。実際のバンドサウンドに入れるときは「the grand3」(Steinberg)をお勧めします。もう相当使っていまる音源になりますがバンド内でも埋もれず、主張もあり、何より軽い。他にいくつか試してはいる中で私にとっては縁の切れない相棒というところでしょうか。当時は高かったですが、この間セールで1万切ってました。他で進められる方は少ないと思いますがいいですよ。^^ *ただ昨今のリスカピアノを作りたいときに部屋鳴りを完全に制御できないので少し減点。

弦楽器「Spitfire Audio LABS」

 これまた無料。すみません、私は同社の別の音源使ってるだけで、これはぶっちゃけわかりません。気に入ったら(物足りないと思ったら)有料製品シリーズを検討する流れがいいとおもいます。しかし高額なので。この音源をしばらく使ってみて自分の好みや楽曲にあった欲しい音(例えば、ソロ(室内楽)なのか、大編成(オーケストラ)なのか、作りたいのはポップスなのか劇伴系なのか)を明確化してから弦楽器系はそろえ始めるのがいいと思います。よくわからないうちは弦楽器は隙間をうめるためのパッド系であればシンセでもいいです。
個人的にはバイオリンが単独で混じってくるようなサウンドならcinesampleさんのほうがなんかガツンと来る(気がする)ので、私は併用してますが、少人数の室内楽(chamber)を使っています。

クワイヤ(コーラス)音源「RHODOPE 2 ETHNIC BULGARIAN CHOIR」

クワイヤはやはり自分のジャンル感を左右するほどのものだと思いますが、ただのコーラスやシンプルなクワイヤならsynVで音を調整してあーあー歌わせておくとそれっぽくなるので、もうそれでいいかなって思っています。ただこちらのソフトは民族音楽特有の節回しがあり、ボカロでは再現がむずかしい歌唱、音楽の世界が広がるという意味では一番のおすすめです。また英語でもない歌詞を適当に入れて歌ってくれるのはとてもいい感じになります。(沖縄民謡のエイヤーサーサーみたいなやつ)


いくつかご紹介しましたが、いろいろ見たり、体験版を試してみたり、楽しんでみてほしいですが、沼です。もともと曲作りのための音源探しであれば、それを忘れないようにと。

自戒の意味も込めて。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?