歩いていたら推しのチケットが手に入った話
最近私が一番熱心に聴いているのが春風亭一之輔師匠の落語です。
落語の台本を書いてみたいと思ってから「まず最初は古典を知るところからだ!」と思って、YouTubeを調べているうちに一之輔師匠のチャンネルで日替りで落語を配信しているアーカイブを見つけました。
以前に他の噺家さんで聴いたことがあったり、本で読んだりして知っているお話もあれば、タイトルだけ聞いたことがあるもの、全く知らないものなどどれも興味をそそられました。
共通して思ったのが「え?落語ってこんなに長いの?」ということです。
これは長く感じるということではなくて再生時間を見ると1時間前後のものが大変多いのです。
普段10〜15分くらいのものをながら見、ながら聞きすることが多い自分としては聞き始めるのに覚悟を必要としました。
また漫才、特にM-1などの競技用の漫才は基本3〜4分、先日行われたTHE SECONDの決勝が6分のネタ時間で話題になったというようなこともあり「私は1人の人が1時間も喋るのを聴いていられるのだろうか?」という不安も感じました。
しかし聞き始めると長さの理由がすぐにわかりました。
一之輔師匠の枕というか導入部分は、体験に基づいたオリジナルのショートストーリーでラジオ番組を聴いているような気楽さと楽しさがありました。
落語の本筋に入ってからも話の膨らませ方がとても現代的で、「時そば」などお馴染みの話であっても全く別の話のように作りあげていることがわかりました。
なので時間は長くても体感は全く長く感じません。
一之輔師匠は話術も仕草も素晴らしく、ルックスもはっきり言って私好みなので、これからもどんどん聴いていきたいと思っています。
そんなことを考えていた矢先に療養期間を終えて近所を歩いていたら「一之輔師匠が全国ツアーで地元のホールにやってくる!」というポスターが目に入りました。
このインターネットやSNS全盛の時代に町内会の掲示板のポスターで知ったというのがまた素敵だと思います。
「セレンディピティ」という言葉が心に浮かびました。
しかし家に帰ってからイープラスで調べてみると、昨日発売したばかりなのにもうチケットは完売になっていました。
ここで諦めずに、会場となっているホールに電話してみたところ、そちらの窓口にはまだ10枚くらい残っているということでした。
ここは家から歩いて行くのが一番近いくらいの場所なので、すぐに駆けつけて無事チケットを確保することが出来ました!
公演はまだ何ヶ月も先ですが今から楽しみです。
それまで沢山聴いて予習しておくつもりです。
ここまで読んでくださってありがとうございました!
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