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東京日記


キラキラ輝く若くてかわいいYouTuberに嫉妬しながら一生懸命東京を生きています。─────


怠け者の私です。
年末年始はいそがしく、10月ぶりにnoteを開いたら#映画感想文とかいう心躍る企画がはじまっていた。時間はたっぷりあるし、じっくり題材を決めようとしたそのとき#創作大賞2022が私の目にとびこんだ。締切は1週間後。#創作大賞2022の闘いがはじまった。


2022/1/30(日)

何かを創ろう とも考えたが、すぐに思い直す。とりあえずベッドで審査員の方へのインタビュー記事を読もう。《自分が面白いと思うものを、相手に伝わりやすい形で、書き続けることが大切》多分こんな感じの事が書かれていた。

左肩が痛いので寝返りをうち、他の方の作品を読んでみることにしよう。

"野良猫という生き方"という短編小説をひらいた。想像したストーリーとは全く違う、若い女の子の恋愛の話だった。スッと入ってくるし、どんどん読みたくなる。凄い。

自分には到底書けない。それも1週間なんて、なおさら無理な話だ。頭を悩ませてたどり着いたのは、日記だった。

何者にもなれない自分が嫌になったり、
何気ない日常がたまらなく愛おしく感じたり、
当たり前の毎日(の一部)をここに残しておくことにしよう。


2022/1/31(月)

突然、親友から電話があった。"職場の飲み会で『3次元より2次元の男性の方がいい』と熱弁してしまって最悪。"とのことだ。

その夜、恋人と炊飯器のボタンを押したかどうかで喧嘩をした。2次元の方が良いかもしれない、と思った。


2022/2/1(火)

睦月が終わってしまった。年々1年が早く感じるように、1月もまた早まっているに違いない。今年も十二分の一が終わったと思うとゾッとする。

ちょうど1ヶ月前に頼んだふるさと納税が届いた。過去からの贈り物のようで嬉しい。なんと素敵な制度だろう。お国の為に働いている人に感謝して、ホタテとしらすと蟹を、恋人と美味しく平らげた。


2022/2/2(水)

2月22日は猫の日だ。今年はこんなに2が多いのだから今日も猫の日だろうと、父から写真が送られてきた。

嗚呼、某ウイルスさえなければすぐにでも帰るのに。60代の親の元へ帰るのは、なかなか難しい。



2022/2/3(木)

洗い物用のスポンジを取り替えたら、泡持ちが良くなった。スポンジの替え時というのは難しい。あまりボロボロになるまで使っていると洗剤を無駄に消費してしまうし、逆に まだ使えそうなスポンジを捨ててしまうのは忍びない。

替えるタイミングを見極めることに、人生を上手に運ぶ為の鍵が隠されてるような、そんな気がした。


2022/2/4(金)

日記を書くのを忘れてしまった。


2022/2/5(土)

日記を書くことができなかった。


2022/2/6(日)

ザ・ファブルという漫画に夢中で2日間空いてしまった。金曜日は忘れていた。昨日にいたっては、書く意欲が途切れてしまい断念。ファブルがそれほど面白かった裏付けでもある。

今日が最終日だ。
この1週間という短い期間さえも、書き続けることはできなかった怠け者の私。

締切20分前に文字を打っていると、小学校の頃の夏休みの宿題を思い出す。毎夏、今年こそは早めに終わらせると意気込むのに、8月31日に焦って終わらせる。あれから10年が経つのに、変わらぬままだ。

でも、それでいい。

キラキラ輝く若くてかわいいYouTuberに嫉妬しながら、友達や恋人を大切にしながら、大好物でお腹を満たしながら、家族に愛情を注ぎながら、人生について考えながら、たまには休憩をして、自分を愛して、今日も東京で生きていく。


─────最後まで読んでくれたあなた。本当にありがとう。



#創作大賞2022

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