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#9 うつ病になる前に歯科医院で働いていた話

 こんにちは、るるぽけです。

 今日は、心療内科クリニックへ行ってきました。うつ病の治療を始めてから早五ヶ月。本来だとこのくらいでセルトラリン(抗うつ薬)の効果が出てくるそうですが、不安に感じる期間が長いことから、精神薬がもう一つ加わりました。

ラモトリギンというお薬なのですが、今日から飲み始めます。副作用が出ないことを祈ります。


歯科医院で働いていた話

 今回は、私がうつ病になる前に歯科医院で働いていた話を記事にしたいと思います。

 私は、幼稚園教諭一種免許と保育士資格を持っています。その資格を活かしながら、別の分野で働きたいと思ってた私にピッタリな、「小児歯科」の求人に出会いました。

 職種としては、歯科助手としての採用だったのですが、うつ病になって辞めてしまったけれど、私にとって“小児歯科の歯科助手”は天職だと思っています。

 歯科助手といっても、やらなくてはいけないお仕事は盛りだくさんです。私が働いていたところでは、矯正歯科もあったので、矯正歯科と小児歯科の知識が必要になります。

仕事内容は主に以下の4つです。

  • 矯正歯科・小児歯科の受付業務
     矯正歯科は自費診療、小児歯科は保険診療なので、予約の取り方、会計の仕方がそれぞれ別でした。
     それを一から覚えなくてはいけなくて、働き始めた頃は、先輩たちと仕事終わりにファミレスで深夜まで勉強する日が多かったです。
    電話対応もそれぞれ急患対応が異なるので、覚えるまでは頭がパンクしそうになり、わざわざドクターに確認に行ってしまい怒られることもありました。

  • 矯正歯科のアシスト
     矯正治療で使うプライヤーの名前とどんな時にどうやって使うものか、全て覚えなくてはいけません。
     その他にも、装置がついた時の説明や小児矯正では取り外しができるものやネジ回しの作業があるものがあるので、その説明も実演しながら行いました。
     また、歯科衛生士さんと違って、入っている患者さんの把握、待合室で待っている患者さんの把握をし、待ち時間を軽減するために、司令塔にならなくてはいけなくて、常に周りを見て行動してました。

  • 小児歯科のアシスト
    わたしにとっては天国の時間です。虫歯治療のアシストがメインですが、保護者への問診、説明もしていました。
     ドクターがいない間に、子どもたちとお話したり至福な時です。
     空いてる時間で、器具の洗浄や器具の滅菌作業、溜まった石膏つぎや指示書を書いたり、暇な時間はありませんでした。

  • 矯正歯科のカウンセリング
     ほぼ、営業です。私にとって一番辛かった。月の成約数の目標があって、本当に追い詰められました。
     2:6:2の法則があって、カウンセリングにくる2割の人がその歯科医院で治療をしたくて、治療を進めるために来院する人、6割が治療することは決まってるけど、どこの医院にするか迷っていたり、矯正治療自体したらいいかどうか悩んでいる人、最後の2割が矯正治療をおすすめしない人という法則があります。
     私が勤めていたところは、ありがたいことに、8割以上の方が矯正治療をスタートしていくのですが、一年に何人か、お話が噛み合わない方がいて、手が震えながらコンサルをしたこともあります。

 その他にも、私が入った時にマニュアルがなくて苦労したので、歯科助手専用の受付マニュアル、アシストマニュアルを作成したり、Instagramの更新、ブログの更新なども行ってました。

 ちなみに、受付、アシストは一週間ごとのローテーションで、

受付→小児歯科のアシスト→矯正歯科のアシスト→矯正歯科のカウンセリング→受付

てな感じで動いていました。

 今その仕事ができるかって言われたら、正直ハードすぎてできないと思います。よくやってたな、自分。


はたらいて笑顔になれた瞬間

 私が歯科医院で働いていて笑顔になれた瞬間は、やっぱり“小児歯科のアシスト”をしている時です。

 いつも通ってきてくれる子たちの成長も嬉しいし、今まで泣いていて治療が大変だった子が、「もう、お兄ちゃんだから泣かないんだよ!」と、お利口さんに治療ができた時、本当に笑顔になれます。

 仕事仲間で一番信頼していた歯科衛生士さんがいて、その人とタイミングよく小児歯科を担当した時は、もう天国でした。

 小児歯科の治療数は30分に3人のことが多かったのですが、全てのユニット(治療の席)の子どもたちみんな一緒にお話ししたり、アンパンマンマーチを踊ったり、保育園のような空間でした。

 一番嬉しかったのが、根っこの治療をしている子がいて、根っこの治療は毎週お薬の入れ替えをしたり、炎症の確認をするので、次の週も来てくれるのですが、私が抜髄(歯の神経を抜く治療)の時、アシストについて、次の週私は矯正歯科の方へ移動してしまったのですが、その子が来た時、「この前のお姉さんがよかった。」と、泣いてくれたみたいで、私が小児歯科の方に顔を出しに行ったら、頑張って治療してくれたというエピソードが本当にほっこりしました。

 お子さんにとって抜髄の治療は本当に地獄です。おとなでも辛いと思います。麻酔をしても、炎症がひどいと麻酔が抜けてしまうので、治療中、本当に痛い思いをします。だから、その子に心から寄り添うことが大切です。私の思いが届いてくれたから、その子も私を指名してくれたんだろうな、と嬉しくなりました。


働いている人の特権

 私は元々顎が小さくて、歯並びがとても悪かったのですが、働き始めて一年経過すると矯正治療が福利厚生で受けられました。

 矯正治療というと、100万円が平均額なのですが、それをかなりお安くできる特権は、もちろん私の笑顔の源でした。

 叢生歯列といって、八重歯があったり、下の歯がガタガタだったりしたのですが、一年も経つとかなり綺麗に並びます。
 私の場合は、顎の骨の大きさに合わせて歯を並べるには、上二本、下二本の抜歯が必須でした。その抜歯によって空いたスペースを埋める治療を今は行なっています。
 矯正装置が外れるのは、早くてもあと一年だそうです。

 矯正治療に関する記事は、また別の機会に書きたいと思います。

 歯科医院で働きたいという勇者がいるのであれば、ぜひ福利厚生について充実しているところを探してみてください!

#はたらいて笑顔になれた瞬間

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