『ファイナルファンタジーXIV 漆黒のヴィランズ』 パッチ5.3メインクエストお気持ち文

5.0の↓

◆ファイナルファンタジーXIV 漆黒のヴィランズ感想文:『Shadowbringers』は己のシャドウを統合する物語
https://note.com/rurune/n/nabcb97f6cf4d

クリアした直後に思ったのは「こういうのでいいんだよ!」ってこと。
人生は思い通りには行かない、どんなに心から願っても叶うとは限らない。そんなのとっくに、いやと言うほどわかってるんだ。物語も無理に現実をなぞらなくていい。悲しい別れとか挫折とか届かなかった思いとかもういい。

物語を読むとき、感じるとき、我々読み手がほしいものは絶対的なリアルじゃない。ましてオンラインゲームだ、自分が主人公となってその世界に立ち、溶け込んでゆくとき。我々が、光の英雄が望むものは何か。

ハッピーエンドでいいじゃん! これでいいんだよ!
文句あるか! ないよ!
よかったね! やったー! 5.3ありがとう!

* * *

『漆黒のヴィランズ』メインクエストシナリオを進める中、わたしは「どうせ水晶公は失われてしまうのだろうな」とあきらめていた。先に最悪の展開を心に抱いたまま動けば、ダメージが少ない。ただの物語だけれど、傷つくのは嫌だった。この世界ではわたしこそが光の戦士で、主人公だ。わたしの気持ちが優先されていいはずだ。親しいものがどんどん倒れて行き、最強の自分一人が残されるような筋書きは望まなかった。そうなってしまえば、きっと「わたし」のキャラクターである「私」は傷つくだろう。

5.0シナリオにて、彼は最も重要な役割であった「光の戦士を救う」という大役をすでに成し遂げている。主人公と深い縁を結んだキャラクターが、志半ばにして倒れ、大きな無念と傷を残す。あるいは、全身全霊をもって使命を果たし、”何の悔いもない”と逝き、ビターエンドのパーツとなる。この二つが、素人が予想できる定番の展開だった。

「私」はすでにオルシュファンを失っている。あんなところで死んでほしくなかった。あんなことは予想していなかった。たった一度の大きな別れ、お使い道中の中で「私」の中の「わたし」が初めてはっきりとした親近感と好感を持ったNPC。シナリオ的には長く使える存在で、これからもクエストシーンの端々に現れては、「イイ!」と「私」を肯定してくれるのだろうと楽観していた。でも、違った。あれを食らってしまっては、もうご都合主義な展開なんて望めない。アルバートも、(エメトセルクも)もういない。水晶公だけが残るはずない、無理なんだ。ずっとそう思うようにしてきた。

だから5.3の結末にはとても驚いた。水晶公、グ・ラハ・ティアがずっと自己犠牲だけを考え、心の中に押し込めてきた「光の戦士と共に冒険したい」という本当の願いが掬いあげられ、彼が救われたことがありがたかった。同じ時代、同じ場所に、ふたたび彼がいる。しかもすべてを解決した状態で。「私」は罪悪感と共に前へ進まなくていい。うれしかった。

5.3のメインシナリオは水晶公を救い、傷ついた世界を救い、どうせだめだと拗ねていたプレイヤーとしてのわたしの心も救った。うまいところに着地させてくれたものだと、ただただ感心し感謝している。

* * *

メインクエスト完遂の様子は2日、約7時間にわたって配信を行いました
見守ってくださった方々に感謝いたします

https://www.twitch.tv/videos/748690266
https://www.twitch.tv/videos/749629006

7時間見るの辛い人用ダイジェスト ↓
◆やってみろよ
https://clips.twitch.tv/HungryStrongSalsifyNotATK

◆私たちの結婚式だったのか
https://clips.twitch.tv/AgileGorgeousPizzaHeyGuys

◆Fall Guys(みたいな声を出して喜ぶ)
https://clips.twitch.tv/UnsightlyMistyFiddleheadsTooSpicy




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