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[旧バージョン]VRoidの髪で作ったしっぽをBlenderでHipに追従させる方法(よくわからない人でもなんとなくできる)

VRoid Studio v1.27.0で、標準機能として「しっぽ」アクセサリが追加されたためこの記事はほぼ役目を終えました。特殊な形のしっぽを髪で作って取り付ける時には役立つかもしれません。

この通りにやればしっぽをまともな感じにできる記事として書きました。筆者もBlenderはよくわかっていません。「こうすると、うまくいっている」ということを記しているだけです。勇気をもって、なんだか難しそうなBlenderを起動してみましょう。慣れると5分ぐらいで作業できます。

でもこれを読まずにRingo様の Tail Ringoを使えばワンタッチで同じことができるのでその方がいいかと思います。
https://ringo3apples.gq/cont/tail/

動画作ろうと思ったけど声あり動画が嫌な人もいると思うのでやめました

下準備

VRM Add-on for Blender
https://vrm-addon-for-blender.info/ja/
をBlenderにインストールします。サイトの説明の通りにやればできます。
このエントリはこのアドオンのインストールを問題なく行うことができた方向けとなっています。

VRM出力まで

今回は自作のVRoidモデル「はいしんちゃん」を使います
BOOTHで無料配布中です
この記事用にしっぽを作ってつけてみました
髪としっぽは必ず別マテリアルにしてください
VRM出力の際はマテリアルの削減をしないでください
12だったら行ける場合もあります
だめだった場合VRM出力からやり直しになりますので、
特にマテリアル削減にこだわりがなければ何もしないことをおすすめします

作業開始

難しくてよくわからないBlenderを起動します

たぶん特に設定をいじっていないと真ん中にキューブが鎮座しているはずなので
右クリックメニューで削除します
Blender3.0.1で作業しています
先にインストールしたアドオンの効果で
VRMがインポートできるようになっているのでインポートします
読み込みに少し時間がかかるので待ちましょう
泥人形みたいな姿でインポートされるので、
右上の「3Dビューのシェーディング」ボタンを押します

マウスホイール回転で拡大、Shift+マウス中クリックで視点の移動ができますので(Windows版)、モデルを見やすく、作業のしやすい位置に持って行ってください

安心できる姿になったところで、髪をクリックします
しっぽも一緒に選ばれてしまいますが、気にせず
図の位置のドロップダウンメニューから「編集モード」を選びます
編集モードの「メッシュ」→「分離」→「マテリアルで」を選びます
VRoidで髪としっぽのマテリアルを別々に設定しておきましたので、
これで髪としっぽが分離されます
「オブジェクトモード」に戻し
(オブジェクトモードと編集モードはTABキーでスイッチできます)
しっぽだけを選択します
しっぽが選択された状態で「ウェイトペイント」モードに移行します
ドロップダウンメニューすぐ右の「頂点で選択」ボタンを押します
(スクリーンショット内黄枠部分
以降しばらく黄色い枠内に注目して作業してください)
次に、「オブジェクトデータプロパティ」を選びます
「頂点グループ」を上にスクロールして
J_Bip_C_Head」を探します
見つけたら「J_Bip_C_Head」を選択し、
さらにリスト下の「選択」を押して「削除」を押します

現在、しっぽと頭の縁切りを行っています
髪で作られたしっぽを「これは髪ではない」とわからせている最中です
次に「頂点グループ」のリストをさらに上にスクロールして
J_Bip_C_Hips」を探します
選択したら、リスト下の「選択」を押して「割り当て」を押します
これでウェイトはHipsに属する形になりました

次にボーンを頭からお尻に移す作業をします
髪で作られているので、このままだとまだ頭にくっついたままの動きになってしまいます

左上のドロップダウンボックスからオブジェクトモードに戻して
(TABキーでも戻れます)
グレーの三角を適当に選びます これがボーンです
ひとつ選ぶと全選択されますが気にせず次に進みます
「選択」→「反転」を選びます
ボーン以外のもの、つまりこのモデルのガワが全選択されます
「表示/隠す」から「選択物を隠す」を選びます(HキーでもOKです)
次からボーンいじりをするので、作業の邪魔になるモデルの外側を
非表示にする作業をしています
ボーンだけの姿になったら編集モードに移行し、
しっぽボーンの根元をクリックして選択します
黒い線が頭に伸びているのは、このボーンが頭に追従することを示しています
画像内、黄色い枠で示した「ボーンプロパティ」タブを選択します
「関係」と書かれているところをクリックして開き、
「ペアレント」のJ_Bip_C_Head
J_Bip_C_Hipsに変更します
頭に伸びていた黒い細い線がお尻に移動するはずです
変更が済んだらオブジェクトモードに戻します(TABキーでもOKです)
「オブジェクト」→「表示/隠す」→「隠したオブジェクトを表示」で
姿をもとに戻してあげます(ALT+HでもOKです)

あともう少しです!

エクスポートします

これで作業は完了です。おつかれさまでした。

出力結果

https://youtu.be/5Wnxs8aSZes

しっぽつき「はいしんちゃん」はVRoid Hubからダウンロードできます
連携可能なアプリでもご利用になれます
https://hub.vroid.com/characters/7638304710992695437/models/8436659747778971952

慣れると本当に5分ぐらいで済むので、ぜひやってみてください。
いまだにBlenderのことはさっぱりわかりませんが、これだけは流れるように作業できるようになりました。いずれもっと勉強したいとは思っています。

このモデルのようにロングコート型紙の裾ボーンが不要な衣装の場合は
編集モードから裾ボーンを選択して右クリック→「選択したボーンを削除」
などを行えば、さらにモデルをすっきりさせることができます。

知識がないなりにやれることはあると実感したのでこの記事を書きました。
お読みいただきありがとうございました。


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