【ルッキズム短編】チャーム黒子

 彼の心はある女性に捉えられていた。

 彼女は、品のある美しさと清楚な雰囲気を併せ持ち、その繊細さが彼を惹きつけていた。

 その中で特に、彼女の純白の肌に微妙な対比を作り出すアゴの下の小さなホクロは、彼女のチャーミングさを一層引き立てていた。そのホクロに、彼はそこに底知れぬ美と神秘を感じ取った。
 そのホクロに魅了された彼は、深い愛情を育んでいった。彼女のホクロは、夜空に浮かぶ星のようで、彼の想像力をかき立てた。

 彼はそのホクロを思い浮かべた。微細な質感、黒さの深度、その完璧な円形。彼はその一部を舌でなぞることを想像すると、彼の心は躍り、体は熱を帯びた。
 彼のフェティッシュは、二人の間に官能的な絆を生んだ。それによって彼らの恋愛はより一層深化した。
 夜ごとに、彼の舌先は彼女のホクロを探し、そのサテンのような滑らかさに興奮を覚えた。彼女の肌に対する彼の愛撫は、彼の情熱と共により激しさを増していった。

 それは一種の崇拝でもあった。彼の心は、彼女とその小さなホクロに対する深い愛で満ち溢れていた。その情熱は彼自身の内面を照らし出し、彼女への彼の愛情はますます深まっていった。

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