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#尾崎豊

【歌詞批評】 0と1の中で続く葛藤: acidman『シンプルストーリー』/尾崎豊『僕が僕であるために』

 Acidmanの「シンプルストーリー」、尾崎豊「僕が僕であるために」の両曲は、共に夢における葛藤を鮮やかに描く傑作である。

 「シンプルストーリー」では、結果が出るか否かの不安感、すなわち「0と1」の間で揺れる感情の緊張感を見事に描いている。

 「透明度落ちる夜空に怯えていたから」

 不確実性と恐怖の感情を象徴している。
 「透明度落ちる夜空」は未知への恐怖を示し、その暗闇の中に直面する不

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【歌詞批評】反抗から肯定へ: 尾崎豊『卒業』/ YUI『My Generation』に見る自由

 尾崎豊の「卒業」とYUIの「My Generation」は、青春期の自由をテーマに扱っているが、両曲の自由の解釈には大きな違いが見られる。

 尾崎は社会への反抗を、YUIは自己肯定を描いている。
 
 尾崎の「卒業」を見てみよう。

「夜の校舎 窓ガラス壊してまわった」

 彼の抱く未来への不確実性や社会への反抗心が感じられる。「この支配からの 卒業」をキーフレーズに、彼は青春という時期を、自

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