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天秤座の新月(貫く)

9月26日 天秤座の新月です

ジャン=マルク・ナティエ「不正を懲らしめる正義の女神」 1737年

天秤座の月


天秤座は、バランスが保たれ調和的な場所です。
なので、月にとってとても快適な場所となります。

金星を支配星とする天秤座は調和を善としますので、とにかくバランス・調和が大切です。
それはともすれば、「調和のためなら、死んでも良い」となるくらいに。
このように、天秤座の意匠が悪くかつ強く出た場合には「予定調和」「同調圧力」がかかります。

「調和」は、たとえ表面的なものであったとしても天秤座の中ではそれが「善」となります。
だって、そうしないと「他者との関係」を築くことができないかもしれないから。

初めて出会った他者と関係を築こうとするとき
どんなことに気を付けるか、、、ということを考えてみると、
多少の粗には目をつぶり、お互い気持ちよくいられるように配慮しますよね?
相手の粗に目をつぶりつつ、自分も少し抑えるそうした配慮は人間関係において必要です

しかしやがてそれが続くとどうなるでしょうか?
息苦しさを感じて迷いが生じます。

なので、天秤座の中で月がとても居心地が良いと感じられるのは、初めの3分の1くらいまで。
その後の3分の2は、「自分を表現すること」に恐れや不安を感じつつ
表面的な物事の下に広がる、「本当の調和」を探し求めていきます。

「自分の本当の感情や気持ちに蓋をしない」
ということを、天秤座の中で学びます。

天秤座の新月


新月図を見てみます。

新月は12ハウスです。太陽が天秤座にある間は、始めることや、社会へアプローチすることに適した配置と言え、天秤座の新月もまた始めることを「意図」することに適しています。
その意図は、ちょっとエゴの強いしっかりしたものになりやすいので
大きな夢を実現させる宣言のような、スケールの大きなものになりそうです。

12ハウスでの新月は、6ハウス牡羊座の木星とオポジションを作っています。
12ハウスは、無意識の深い所、6ハウスは自己調整の部屋
自分の気持ちの深い所を照らしつつも、木星が前にあることによる強い責任感がもたらされます。
少し楽天的に振れる感じがしますが、そのくらいの気持ちであれば前に踏み出すことができるのかなともいます。
というのも、「オポジション」は、対立と行動することを働きかけ
偉業を達成する原動力になります。
しかし木星の焚きつけが悪く出ると、貪欲、ねたみ、浪費、過度のプライド、自慢を引き起こすこともあります。ギャンブルや依存症などの破壊的な行動を増幅する可能性があります。
もっともっと欲しいと思うと、満足できず、損をしたような気分になります。

アスペクト(水瓶座土星、牡牛座天王星、双子座火星)

一方、5ハウス水瓶座の土星は、8ハウス牡牛座の天王星とスクエア
9ハウス双子座の火星とトラインを作っています。

天王星は水瓶座の支配星で、転換や変革の天体です。
水瓶座の土星の本領が発揮されるような燃料投下を促します。
水瓶座土星と牡牛座天王星のスクエアは、葛藤が強く動きにくい配置です。
が、理論的で合理的な方法を探っていく配置でもあります。

水瓶座の土星と双子座の火星のトラインも、強さ、野心、忍耐力を備え
成し遂げるための最も効率的な方法を見つけることを助けます。

強い信念に基づいて飛び出した私たちを、土星や天王星、火星が
厳しくもまた理性的にしっかりと導いてくれると思います。



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