山羊座の満月
7月14日 山羊座の満月です
山羊座
ギリシャ神話
山羊座は、牧神パン(アイギパーン)の星座です。
神々がナイル川沿いで宴会を開いていたところ、突然、怪物テュポーンが現れ、驚いた神々は動物に姿を変えて逃げました。
ヤギ頭の牧神パンは魚に変身し、ナイル川に飛び込んだところ下半身だけが魚になり、その姿がゼウスによって星座とされました。
パンは羊飼いや羊の群れを監督する神です。上半身は男性で、下半身は山羊のような獣の姿をしています。
パンは普段は陽気で優しい性格ですが、昼寝を邪魔されると怒って人々や家畜に恐怖を与えることがありました。
また、月の女神セレーネーの美貌に魅了され、恋い焦がれたことがありました。
パーンは純白の羊毛皮でセレーネーを誘惑します。あるいは、パーン自ら純白の羊毛皮に変身し、毛皮に魅了されたセレーネーが地上に降りてきたところをアルカディアの森の奥に誘い入れたとも、純白の羊をプレゼントしたとも伝えられてます。
山羊座の月
占星術における月は蟹座の支配星です。
山羊座の中での月は一抹の心細さを感じます。
それは、蟹座の対面にある山羊座は、蟹座から一番遠いところにあるため蟹座の加護(ルーラーシップ)から離れているためです。
(月が)自分を表現するのが難しいな、と感じてしまうのですね。
そのため、
自分を表現しなかったり、
自分の存在を過度に小さくしてしまったり、
心細さがそうさせてしまいます。
人見知りが過ぎて、過剰に喜怒哀楽を表現してしまったり、過分に愛想を振り播いて疲れてしまったり。
山羊座の中の月は、迷い気味です。
ですが、そんなときこそ、自分(アイデンティティ)を鍛えるときなのかもしれません。
山羊座は、社会性に富んだサインです。
自分を正しく素直に(適切に)そして誠実に表現したいと希望したとき、月は援軍を素早く見つけることができます。
山羊座の満月
満月図をみてみます。
月は7ハウスにあります。7ハウスは対人関係を表すハウスで、物事の始まりなかでも、人との関わりから始まる事柄を表しています。
その、満月には、水星と天王星がアスペクトを作ります。
水星は太陽と重なり、水星と月は対面しています。
水星(思考)と月(感覚)がぶつかり合います。
合理的な思考と直感的な感覚の間に内面の対立を生み出します。
心と頭では別のことを言うかもしれません。
そうでなくても、迷いやすい場所にある月が本当の気持ちを理解しそれを共有することを難しくさせます。
現実をひずんだ形で認識してしまいやすく、それは、混乱や不安、複雑な感情、優柔不断、判断力の低下につながる可能性があります。
焦りは禁物ですね。
落ち着いて、リラックスすることが大切になります。
リラックスできないと、非常に緊張し、なにかに依存しやすくなります。
感情的な偏見や誤解を解くための議論が沸き起こったりするかもしれません。また、他の人と意見が異なって、そのことに対して偏見を抱いたりすることもあります。
交渉、重要な決定、デリケートな内容については、特に注意を払う必要があります。
その緊張状態にある満月と水星を調停するのが牡牛座の天王星です。
天王星が関わることで、前向きな変化と刺激的な機会をもたらします。
オープンマインドで、好奇心が強く、創造的で、チャレンジングな変化を感じられるかもしれません。
直感が冴え、自己認識力があがります。新しいことに挑戦し、より自立する自信が得られます。
悪い習慣を手放したり、惰性な関係や不健康な関係から脱出する機会にもなるでしょう。
天王星は、別の視点から物事を捉え、建設的な視野を得るのに役立ちます。
コミュニケーションを司る水星が刺激され、意見が合わなかったとしてもより良い着地点を探したり問題解決に役立つ新しいアイデアや進歩的な思考をもたらします。
天王星に刺激された水星による精神的な気づきと鋭い知覚は、変化を予測し、新しい機会を最大限に活用するのに役立ちます。
ただ、対立する形にある月は
「頭ではわかるけれど気持ちが追いつかない」
ということもありますので、あまり、無理はしないようにしましょう。
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